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夢小説設定
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バッ!!!!
勢いよく起き上がりベッドが軋んだ。
「ハァ...ハァ...夢か...」
カーテンの隙間から差し込む一筋の太陽の光が目にかかり、眩しさに瞼を閉じると涙がポロポロと溢れた。
「泣いてる...久しぶりに父の夢見たからかな...」
カーテンを開けベッドの横に立てかけてある刀
〝月黄泉〟に目を向け「おはよ。」と呟いた。
なんとなく父がいるんじゃないかと思えたからだ。
ベッドから立ち上がり洗面台の前に立ち
鏡に映された自分をボーっと見つめる
白い肌、ミルクティー色の緩くウェーブした長い髪、透き通った紫の瞳
あの時とは違う大人になった自分――
頬をつたった涙の跡を消すように
いつもより勢いよく顔を洗う
準備を整えて愛刀を握り締め
2階の自分の部屋から1階へ向かった。
階段を降りる途中でコーヒーの良い香りが鼻をかすめて、その香りが辛い過去の夢を見た後の締め付けられた心を少し軽くした。