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「月黄泉…だと…?」
「キャプテン何か知ってるの?」
「あぁ…噂は聞いたことある程度だが…実在してたとはな…!」
不思議そうにカリーナとローを交互に見るベポの後ろからキャスケット帽の男が焦りながら近づいてきた。
「キャプテン!!海兵が迫って来てます!!」
「チッ…今日は思わぬ大物に出食わす日だ…さらに大将になんか逢いたくねェんで…」
前に立ちはだかるクマが右手にはめてた黒い手袋を脱いだと同時に、能力を展開しようとするローとキッドより早く行動したのはカリーナだった。
「プロテクト!」
見えない壁は、まるで檻のようにクマの動きを封じた。
「また手出ししやがって!!」
「手出し?自分の身を守る為で、あなた達を助けてるわけじゃない。それに…もう大将が上陸してる頃よ。急いだ方が身の為じゃない?」
「月黄泉屋の言う事も一理ある。もう大将が上陸しててもおかしくねェ。ここは逃げるのが先決だ。」
「チッ…クソ生意気な女だ」
足早にキッドはその場を去って行ったが、ベポがこの場を離れようとしないことでローの一味は出遅れていた。
「カリーナ!!一緒に逃げよう!すぐ後ろに海兵達が来てるんだよ!!」
「それはできない!私の能力は目の届く範囲が有効なの!離れたら能力が切れてクマに追いつかれる。」
「オレ、カリーナをこのまま置いていけないよ!!…あれ?おい!離せ!!新入りのクセに!!」
見兼ねたジャンバールがベポを軽々持ち上げて無理矢理その場から引き離した。
(さっきから能力を使い過ぎた…もう時間も体力も限界だ…早くベポ逃げて…!!)
カリーナが広げた手をゆっくりと閉じると、クマを閉じ込めてる壁が徐々に縮みクマからバチバチと電気と煙が吹き出て来た。
「!??…機械?!改造人間なの?!」
度重なる能力の使いすぎで、その場に膝を着いた瞬間、後ろから鳴り響いた銃声に気づいた時には―もう避けられないと確信した。