HH シャルナーク
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ザァーザァーと雨が音が鳴り止まぬ中、無表情のレイは窓から海を見つめていた
その横顔を見るのにも飽きて来て、俺は5本目のタバコに火を付けた
そろそろ日も沈む
彼女に何も聞かずに車のエンジンをかけて、俺は自分の自宅へと目的地を決めて車を出した
15分程走った所でお腹が空いたなと急に言ったレイの頭を軽く撫でると彼女は鈴を転がした様に可愛らしく笑った
「落ち着いた?」
「…うん。シャルありがとう」
「とゆうか、今回はどしたのさ…」
「彼氏と連絡取れなくてさ」
「はぁ?またなの?」
「…ロヴィはもう私の事嫌いになっちゃたのかな?」
ぐすぐすと泣き出した彼女の頭をもう一度優しく撫でると、ごめん。頼ってばっかりでとレイは涙を指で拭った
「まあ、いいけどさ。それにしても本当見る目無いなぁ」
「シャルの言う通りだけどさ、本当に皆優しいし凄い愛してるって言ってくれたんだよ…」
「いくら愛してるって囁いたってお前の前から消えるじゃん。そんな奴良い男じゃないよ」
確かにシャルの言う通りだよね。レイはそう言ってしおらしく笑った。せっかく海に来たんだからシーフードでも食べて帰る?と俺が聞くと赤くなった目を三日月にして、頷きながら笑った
レストランに着くと、自然にエスコートしてくれるシャルの手を取って席に座った
毎度の事だけど、あちらこちらからシャルを見る女の人の目に少しだけ気分が良い様な悪い様な不思議な気持ちになる
白いセーターにジーンズのシャルは、私が誕生日にプレゼントしたゴールドの小さな輪の片耳ピアスをしている
グリーンの瞳に良く似合っていて、友人の私から見てもカッコいいなぁと度々見惚れてしまう
「俺を見るんじゃ無くてメニュー見なよ」
「私決まってるもん。オマール海老!一択」
「プッ、食べる気マンマンだね。じゃあ白ワインとホタテのカルパッチョも頼もう。オマール海老は3つね」
「3つって?」
「俺が2つ食べる」
「シャルはいっぱい食べないとね、体大きいし」
店員を呼ぶとシャルはメニューからさっき話していた物を注文した。店員が離れるとハンカチを取り出したシャルは少し冷やしなと言って、いつ濡らしたか分からない冷たいハンカチを差し出してきた
目元にハンカチを当てながらシャルの優しさに心が暖まる
こんな人が私の側にいつも居てくれる事を本当に感謝しなくちゃと心から思った瞬間だった
「この海老美味しい、シャル2匹食べれる?」
「何で?」
「残すなら食べてあげようと思って」
「アッハッハ、もう1匹頼めば良いじゃん」
「もう予算がないのよぉ」
「まーた奢ろうとしてんの?そろそろ諦めなよ」
「…いつもありがとう」
私が小さくお礼を言うとシャルは店員を呼んで追加で注文をしてくれた
女の子にお金は出させないよと言うシャルに、いつも付き合って貰ってるからたまにはご馳走したいと言うと、俺がしたいからしてるだけさと優しく笑った
「ご馳走様でした、ありがとう」
「いーえ、そろそろ家まで送るよ」
そう言って車に乗り込んだ私はシャルに送って貰って家路についた
おやすみ、また何かあったら言いなよと言って軽く髪にキスをされた私は少し顔を赤らめながらシャルを見送った
部屋に入りベッドにダイブする
携帯を確認しても、彼からの連絡はやはり無かった
一年程前に出来た彼氏は付き合って2週間も経たないうちに連絡が途絶えて一緒の大学からも消えた
親から捜索願いが出されて、警察からも彼女とゆう事で何回も事情聴取された
行方不明になってしまった彼の事を思い泣いて泣いて
その苦しみから救ってくれたのはシャルだった
いつまでも悲しんでないで前を向かなきゃと思い、その時にアタックしてくれた大人の男性と次は付き合う事になった
その彼も付き合って1ヶ月めのキスをした次の日から連絡がとれなくなった
今回で三人目。今回は私の中で少し違っていた。優しくて運命の相手だと思っていたのに…
連絡が取れなくなって2日が経つ
まだ付き合って1週間だったし、彼の友達の連絡先も知らない
2日前まで次のデートの話をしていたのに…
思い出して出て来た涙を拭うと、そのまま枕を抱きしめた。最初の彼は警察が言っていた通り事件に巻き込まれたのかもしれないけど、その後二回も連絡がとれないなんて
やっぱり、私はすぐ飽きられちゃうのかな…
そんな事を考えながらゆっくりと目を瞑った
やっぱり高級車はスピードも違うし乗り心地も良いな
吸っていたタバコを灰皿に押し付けると自宅の近くで車を乗り捨てる
16階建ての最上階の自分の部屋には灯りがついていて、エレベーターに乗るのも面倒でそのまま走ってベランダから自宅に入った
「ただいま」
「おそかたね」
「おー何で窓から来たんだ?」
ソファでビールを飲むフェイタンとフィンクスはベランダから入ってきた俺に冷えたビールを渡してくる
缶を開ければプシュっと良い音が響いて3人で乾杯をした
「団長からまだ連絡ないね」
「時間かかってるんだなぁ。まぁ2日3日以内には来るんじゃ無い?」
「てかシャル、飯は?」
「ああ、忘れてたよ。出前とろうか」
「たく、デートだからって浮かれすぎだろ」
「ごめんごめん」
直ぐに取り出した携帯でピザを注文するとフィンクスの隣に腰掛ける
「んで?レイって奴とデートだったんだろ?」
「そうそう、デートってか慰め役だけどね。全然彼女こっち向いてくれなくてさ」
「彼氏いるのか?」
「今は居ないよ。でもコロコロ変わるから大変なんだよね」
「何だとっかえ引っ換えの悪女系か?」
「昔のシャルみたいなやつね」
違う違う、彼女はマジ天使だから
二人にレイの事を誤解されたくなくて、携帯から2ショットで撮った写真をじゃんと言って見せれば
二人は珍しく眉を寄せながらじっくりと写真を見つめた
「可愛いだろー純粋な子なんだよ」
「普通ーの女だな」
「よわっちそうね」
「フェイは何で強いか弱いかで見るかなー?女だよ?」
「てか、こんな普通の女がコロコロ男変えてるとか逆に怖えよ」
「変えてるんじゃ無くて彼女と付き合った男が全員1ヶ月以内に死ぬんだけど、彼女は死んだって知らなくて飽きられたと思ってるんだよね。それでいてモテるからまた男に告白されて付き合う。それで男はまた死んで、俺に電話が来て慰めるの繰り返しみたいな感じかな」
だんまりとした二人に、分かった?と言うと同時にインターホンが鳴った
玄関でピザを受け取ってテーブルに並べると二人は持っていたビールを飲み干した
「俺はレストランで食べて来たから2人で食べなよ。ちなみにソファ買ったばっかだから絶対に溢すなよ」
「…つーかよ、なんで1ヶ月以内に全員死んでるんだ?」
「俺が殺してるからに決まってるだろ。あ、フェイタン、バジルまだかけないで」
「趣味わるすぎるね」
ゲェと言ったフィンクスは俺に嫌な顔を向けながらピザを豪快に口に入れた
その時、ソファに置いてあった自分の携帯からメールの音が鳴り、画面を開けばメールはレイからで
自然に口元が緩んでしまっている自分がいた。直ぐに本文を開く
殺していたのはシャルナークだったんだね
思わず強く握った携帯から見慣れない小さな機械が床に転がっていったのを俺はボンヤリと見ていた
その横顔を見るのにも飽きて来て、俺は5本目のタバコに火を付けた
そろそろ日も沈む
彼女に何も聞かずに車のエンジンをかけて、俺は自分の自宅へと目的地を決めて車を出した
15分程走った所でお腹が空いたなと急に言ったレイの頭を軽く撫でると彼女は鈴を転がした様に可愛らしく笑った
「落ち着いた?」
「…うん。シャルありがとう」
「とゆうか、今回はどしたのさ…」
「彼氏と連絡取れなくてさ」
「はぁ?またなの?」
「…ロヴィはもう私の事嫌いになっちゃたのかな?」
ぐすぐすと泣き出した彼女の頭をもう一度優しく撫でると、ごめん。頼ってばっかりでとレイは涙を指で拭った
「まあ、いいけどさ。それにしても本当見る目無いなぁ」
「シャルの言う通りだけどさ、本当に皆優しいし凄い愛してるって言ってくれたんだよ…」
「いくら愛してるって囁いたってお前の前から消えるじゃん。そんな奴良い男じゃないよ」
確かにシャルの言う通りだよね。レイはそう言ってしおらしく笑った。せっかく海に来たんだからシーフードでも食べて帰る?と俺が聞くと赤くなった目を三日月にして、頷きながら笑った
レストランに着くと、自然にエスコートしてくれるシャルの手を取って席に座った
毎度の事だけど、あちらこちらからシャルを見る女の人の目に少しだけ気分が良い様な悪い様な不思議な気持ちになる
白いセーターにジーンズのシャルは、私が誕生日にプレゼントしたゴールドの小さな輪の片耳ピアスをしている
グリーンの瞳に良く似合っていて、友人の私から見てもカッコいいなぁと度々見惚れてしまう
「俺を見るんじゃ無くてメニュー見なよ」
「私決まってるもん。オマール海老!一択」
「プッ、食べる気マンマンだね。じゃあ白ワインとホタテのカルパッチョも頼もう。オマール海老は3つね」
「3つって?」
「俺が2つ食べる」
「シャルはいっぱい食べないとね、体大きいし」
店員を呼ぶとシャルはメニューからさっき話していた物を注文した。店員が離れるとハンカチを取り出したシャルは少し冷やしなと言って、いつ濡らしたか分からない冷たいハンカチを差し出してきた
目元にハンカチを当てながらシャルの優しさに心が暖まる
こんな人が私の側にいつも居てくれる事を本当に感謝しなくちゃと心から思った瞬間だった
「この海老美味しい、シャル2匹食べれる?」
「何で?」
「残すなら食べてあげようと思って」
「アッハッハ、もう1匹頼めば良いじゃん」
「もう予算がないのよぉ」
「まーた奢ろうとしてんの?そろそろ諦めなよ」
「…いつもありがとう」
私が小さくお礼を言うとシャルは店員を呼んで追加で注文をしてくれた
女の子にお金は出させないよと言うシャルに、いつも付き合って貰ってるからたまにはご馳走したいと言うと、俺がしたいからしてるだけさと優しく笑った
「ご馳走様でした、ありがとう」
「いーえ、そろそろ家まで送るよ」
そう言って車に乗り込んだ私はシャルに送って貰って家路についた
おやすみ、また何かあったら言いなよと言って軽く髪にキスをされた私は少し顔を赤らめながらシャルを見送った
部屋に入りベッドにダイブする
携帯を確認しても、彼からの連絡はやはり無かった
一年程前に出来た彼氏は付き合って2週間も経たないうちに連絡が途絶えて一緒の大学からも消えた
親から捜索願いが出されて、警察からも彼女とゆう事で何回も事情聴取された
行方不明になってしまった彼の事を思い泣いて泣いて
その苦しみから救ってくれたのはシャルだった
いつまでも悲しんでないで前を向かなきゃと思い、その時にアタックしてくれた大人の男性と次は付き合う事になった
その彼も付き合って1ヶ月めのキスをした次の日から連絡がとれなくなった
今回で三人目。今回は私の中で少し違っていた。優しくて運命の相手だと思っていたのに…
連絡が取れなくなって2日が経つ
まだ付き合って1週間だったし、彼の友達の連絡先も知らない
2日前まで次のデートの話をしていたのに…
思い出して出て来た涙を拭うと、そのまま枕を抱きしめた。最初の彼は警察が言っていた通り事件に巻き込まれたのかもしれないけど、その後二回も連絡がとれないなんて
やっぱり、私はすぐ飽きられちゃうのかな…
そんな事を考えながらゆっくりと目を瞑った
やっぱり高級車はスピードも違うし乗り心地も良いな
吸っていたタバコを灰皿に押し付けると自宅の近くで車を乗り捨てる
16階建ての最上階の自分の部屋には灯りがついていて、エレベーターに乗るのも面倒でそのまま走ってベランダから自宅に入った
「ただいま」
「おそかたね」
「おー何で窓から来たんだ?」
ソファでビールを飲むフェイタンとフィンクスはベランダから入ってきた俺に冷えたビールを渡してくる
缶を開ければプシュっと良い音が響いて3人で乾杯をした
「団長からまだ連絡ないね」
「時間かかってるんだなぁ。まぁ2日3日以内には来るんじゃ無い?」
「てかシャル、飯は?」
「ああ、忘れてたよ。出前とろうか」
「たく、デートだからって浮かれすぎだろ」
「ごめんごめん」
直ぐに取り出した携帯でピザを注文するとフィンクスの隣に腰掛ける
「んで?レイって奴とデートだったんだろ?」
「そうそう、デートってか慰め役だけどね。全然彼女こっち向いてくれなくてさ」
「彼氏いるのか?」
「今は居ないよ。でもコロコロ変わるから大変なんだよね」
「何だとっかえ引っ換えの悪女系か?」
「昔のシャルみたいなやつね」
違う違う、彼女はマジ天使だから
二人にレイの事を誤解されたくなくて、携帯から2ショットで撮った写真をじゃんと言って見せれば
二人は珍しく眉を寄せながらじっくりと写真を見つめた
「可愛いだろー純粋な子なんだよ」
「普通ーの女だな」
「よわっちそうね」
「フェイは何で強いか弱いかで見るかなー?女だよ?」
「てか、こんな普通の女がコロコロ男変えてるとか逆に怖えよ」
「変えてるんじゃ無くて彼女と付き合った男が全員1ヶ月以内に死ぬんだけど、彼女は死んだって知らなくて飽きられたと思ってるんだよね。それでいてモテるからまた男に告白されて付き合う。それで男はまた死んで、俺に電話が来て慰めるの繰り返しみたいな感じかな」
だんまりとした二人に、分かった?と言うと同時にインターホンが鳴った
玄関でピザを受け取ってテーブルに並べると二人は持っていたビールを飲み干した
「俺はレストランで食べて来たから2人で食べなよ。ちなみにソファ買ったばっかだから絶対に溢すなよ」
「…つーかよ、なんで1ヶ月以内に全員死んでるんだ?」
「俺が殺してるからに決まってるだろ。あ、フェイタン、バジルまだかけないで」
「趣味わるすぎるね」
ゲェと言ったフィンクスは俺に嫌な顔を向けながらピザを豪快に口に入れた
その時、ソファに置いてあった自分の携帯からメールの音が鳴り、画面を開けばメールはレイからで
自然に口元が緩んでしまっている自分がいた。直ぐに本文を開く
殺していたのはシャルナークだったんだね
思わず強く握った携帯から見慣れない小さな機械が床に転がっていったのを俺はボンヤリと見ていた