HH シャルナーク 中編
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何だかとても気持ちが良い。心地よい暖かさとゆうんだろうか。目をゆっくり開けるとモコモコとしたベージュの枕カバーに布団。チラリと辺りを見渡せばペペロミアのグリーンの鉢が棚に並んでいる。そういえば水をあげないといけないなと思ったら意識がしっかりとしてきた。
鉢を見て自宅の寝室だと直ぐに分かって、寝返りをうって反対に身体を向けると目の前にシャルの寝顔があった。
スヤスヤと穏やかな表情をして寝ている。私の腰に手を回していて、その温度がとても暖かかったのかと納得がいった。
静かに起き上がると布団をめくってシャルの手をゆっくり下ろした。シャルは下だけスウェットを履いて、上が裸なのは何故だか分からなかったけれど、髪からはウチのシャンプーの香りがしたからきっと私を寝室まで運んでからシャワーを浴びたのだろう。一度伸びをすると、シャルに布団を肩まで掛けてから静かな足取りでキッチンに向かった。
テレビをつけて珈琲を淹れる。冷蔵庫を開ければ賞味期限ギリギリのブリトーがあったのでレンジに入れて温めてる事にした。リモコンでテレビをつけると、朝から昨日のシャルのマンションで起こったニュースで話題は持ちきりだった。淹れたての珈琲とブリトーをサイドテーブルに置いてソファに腰を降ろした。
マンションの住人のシアルクさんは行方不明と画面に出た時に、思わず偽名のセンスに珈琲を吹いてしまった。
ベランダに居た被害者の数は10名で全員が死亡とあった。
被害者は全員有名な盗賊団組織の構成員なので、抗争の可能性が高いと警察が発表したと付け加えている
マンションは黄色いテープで封鎖されていて、周りには人集りが出来ていた。
警察は文明展のティアラ強奪事件との関連を考えて捜査中との事でニュースは切り替わった。
ニュースを見ていて忘れていたブリトーの包装を開けて齧り付くと少し冷めてしまっていた。
咀嚼しながらここ最近自分の身に起こる出来事に少しげんなりした。その反面どんどんとシャルが好きになっていく
私が嫌だなと考えたのは別れの後の事だった。
もしこの先に彼といて、自分も指名手配犯になってしまったとして。別れた後に1人で指名手配されながら生きてゆく何てごめんだわ。まあその前に死ぬかもしれないけど。シャルには仲間が沢山いるからやっていけてるんだろうし。それはクロロもフィンクスも一緒だろう。
私はそこまで考えて項垂れた。
今は溜息しか出て来ない。気持ちを切り替えようと浴室に入ると軽く掃除をしてから湯を溜めた。
その間に洗濯機に洗濯物を入れて回しておく事にした
風呂に入っている間にシャルも起きるだろうと思いウインナーを焼いて目玉焼きを作ってサラダをワンプレートで添えておく。
野菜ジュース冷蔵庫、パンはキッチンにあるからと書き置きをしてからゆっくり湯に浸かろうとまだ見ていない雑誌を片手に風呂場に向かった。
髪の毛を洗うといつものように泡立たず何故だか2回シャンプーをした所でやっと泡立ってきた。知らず知らずのうちにあの家の戦闘時に埃を被っていたのだろうか。トリートメントをしている間に歯を磨いていると脱衣所が開く音がした。
うっすらと見える人影は恐らくシャルだろう。声もかけて来ないのでトリートメントを流すと髪を結いそのまま浴槽に浸かる事にした。
歯を磨くとスッキリした気がして、何だか気分が良くなってきた。
もしかしたら連日の血の匂いや人の死体に嫌気がさしていたのかもしれない。
ここ何年も無縁だったからなぁと息を吐くと身体中から力が抜けていった。彼といる以上は覚悟しなきゃいけないんだなって思った。
好きな人が出来て、凄く彼といると幸せでそんな中で捨てなきゃいけない物が今回は、平穏て事なのかもしれない。それはとても大きい事だった。
ボンヤリとそんな事を考えていると、浴室の扉が急に開いて私はわぁっと思わず声を出してしまった。
「おはよー。ゆっくりしてる所悪いけど俺も入るよ」
「ちょっと入っていい?くらい聞いてよ」
全裸で入って来たシャルは私の小言を無視してシャワーを浴び出した。
少しだけ気恥ずかしくてシャワーの方角を向いていた身体を90度方向転換して雑誌に手を伸ばした。
数ページめくった所で洗い終わったシャルが私の後ろ側に足を入れて座るとお湯がザブンと音を立てて流れていった。
後ろから胸とお腹に手を回されてキツく抱き締められる。首筋に噛み付くようにされたキスに呼応するように雑誌から手を離して私の腹を抱きしめているシャルの手を握った。
「レイ、昨日は色々ありがとね。」
「何の事?」
「クロロとかフィンクスの事。食事とかさ飲み物いれてくれたり。初めて会う仲間があれなのにビックリしないで対応してくれたから助かったよ。」
「確かに。2人共いい人だけど、インパクトあるもんね。」
「いい人かぁ。何か笑える」
そう言ってケラケラ笑ったシャルに、私は口を開いた
「ねえ、私シャルの事好きだよ。でも今ちょっと迷ってる。」
「…どうゆう事?」
「……何てゆうか。自分がこれからどうなってしまうのか怖いのかも。…少し離れたいのかも。」
ギリっと彼の腕に力が入ったのが分かって、私は思わず痛いと口に出してしまう。
胸を抱いていた手が首元にきて、彼の手が私の首を掴み、大きい手に首がすっぽりと包まれていく。シャルのオーラが歪んだようにグニャリと一度波をうってからまた綺麗な状態に戻ったように感じて、私は自分が冷や汗をかいてるのが分かった。
「…シャル?」
「俺と離れてどうすんの?新しい彼氏でも見つけんの?」
「…そんな事言ってないよ」
「すぐにそうならなくても、離れたら出来るかもしれないだろ」
「……。」
「…覚えておいて。レイに彼氏が出来たら俺が殺すから」
そう言うと彼は浴槽から出て行った。
私は1人俯きフィンクスの言葉を思い出していた。
あいつはああなると理性的じゃねーよ。その言葉の意味をやっと実体験した私は浴槽から上がると身体を拭き部屋着に着替えてから、回していた洗濯物を取り出して籠にいれる。取り出す手は震えていた。
暗い顔をしているだろうか。
少し考えてから話せば良かったかもしれない。昨日の今日で私のメンタルが参っていたのかも。
そんな事を考えながらベランダで洗濯物を干していると、バタンと玄関が閉まる音が聞こえた。
干し終わってから部屋に戻れば彼は何処にもいなかった。立ち尽くして、ふとベランダを見ればパンダさんパンツと昨日彼が着ていたジーンズと深緑のニットが風に揺られていた。
その場で涙が出てきた私は手がつけられていない彼の朝食を冷蔵庫にしまってからベッドにうつ伏せになって泣いた。
何時間経っただろう。泣き疲れて寝ていた私は起き上がると携帯の画面を開く。もう夕方で、シャルからの着信もメールも無かった。
泣いて少しスッキリした私は目を冷やしてから冷蔵庫を覗き、何も無い事に気付いて買い物に向かった。
気分が暗く何だか落ち着かない気がする。
重い足取りでスーパーに向かうと適当に食材をカゴに入れた。昨日は楽しい気分でスーパーにいたのにと、また思い出して涙が出てきた。
悲劇のヒロインのような気分で止まらない涙を拭いながら、心配そうなレジのお姉さんの視線を横目に会計を済ました。
さっさと家に帰ろうと早足で家に向かっていると、一度視線を感じた。
でも。今の自分にはそんな事心底どうでも良くって。その足で帰宅してソファに寝転んでしまった。
本当は命取りだって分かっていたけれど、ヤケになってたのかもしれない。
軽く夕食をとってから、撮り溜めてあった映画を見ながらビールを飲む。太ももに隠した昔使っていたナイフと右の腰に忍ばせた拳銃が昔と違って違和感が半端じゃなく想像してたよりも装着したままリラックスするのが難しい。
ただ、一応警戒してはいるけれどあれから気配も何も感じない。少しナーバスになっていたから間違えたのかもしれないしと考えると張り詰めていた緊張が溶けていった。
次の日になっても、その次の日になってもシャルからの連絡は無く。私も少し立ち直ってきた気がする。
朝起きてから久しぶりにパソコンでメールを確認すると、兄と母、友人からのメールが来ていたので返信をした。
ずっと自宅でのんびりしていたので、たまには出掛けようと思い久しぶりに化粧をしてから外行きの服装に着替えた。お気に入りのアクセサリーも付けて少し気分が上がったので駅でランチをしてから買い物でもしようと玄関を出た。
ハンバーガーショップでランチをしていると、あの時と同じ視線を感じたが、振り向く事はせずに自然を装って食事を続けていた。
どうせ人通りが多ければ襲えないだろうと思い、ハンバーガーショップを出ると駅の中のデパートで買い物をするフリをしながら視線を送ってくる奴の気配を慎重に探っていた。
やはり人がいると出て来ないのか。隠してあるナイフと拳銃をトイレで簡単に取り出せるように装着し直してから賑わうデパートを出た。
こちらからうって出よう。そんな気になったのはフィンクスのおかげかもしれない。1日の半分しかいなかったけれど、彼なら何となくそうする気がしたのだ。
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鉢を見て自宅の寝室だと直ぐに分かって、寝返りをうって反対に身体を向けると目の前にシャルの寝顔があった。
スヤスヤと穏やかな表情をして寝ている。私の腰に手を回していて、その温度がとても暖かかったのかと納得がいった。
静かに起き上がると布団をめくってシャルの手をゆっくり下ろした。シャルは下だけスウェットを履いて、上が裸なのは何故だか分からなかったけれど、髪からはウチのシャンプーの香りがしたからきっと私を寝室まで運んでからシャワーを浴びたのだろう。一度伸びをすると、シャルに布団を肩まで掛けてから静かな足取りでキッチンに向かった。
テレビをつけて珈琲を淹れる。冷蔵庫を開ければ賞味期限ギリギリのブリトーがあったのでレンジに入れて温めてる事にした。リモコンでテレビをつけると、朝から昨日のシャルのマンションで起こったニュースで話題は持ちきりだった。淹れたての珈琲とブリトーをサイドテーブルに置いてソファに腰を降ろした。
マンションの住人のシアルクさんは行方不明と画面に出た時に、思わず偽名のセンスに珈琲を吹いてしまった。
ベランダに居た被害者の数は10名で全員が死亡とあった。
被害者は全員有名な盗賊団組織の構成員なので、抗争の可能性が高いと警察が発表したと付け加えている
マンションは黄色いテープで封鎖されていて、周りには人集りが出来ていた。
警察は文明展のティアラ強奪事件との関連を考えて捜査中との事でニュースは切り替わった。
ニュースを見ていて忘れていたブリトーの包装を開けて齧り付くと少し冷めてしまっていた。
咀嚼しながらここ最近自分の身に起こる出来事に少しげんなりした。その反面どんどんとシャルが好きになっていく
私が嫌だなと考えたのは別れの後の事だった。
もしこの先に彼といて、自分も指名手配犯になってしまったとして。別れた後に1人で指名手配されながら生きてゆく何てごめんだわ。まあその前に死ぬかもしれないけど。シャルには仲間が沢山いるからやっていけてるんだろうし。それはクロロもフィンクスも一緒だろう。
私はそこまで考えて項垂れた。
今は溜息しか出て来ない。気持ちを切り替えようと浴室に入ると軽く掃除をしてから湯を溜めた。
その間に洗濯機に洗濯物を入れて回しておく事にした
風呂に入っている間にシャルも起きるだろうと思いウインナーを焼いて目玉焼きを作ってサラダをワンプレートで添えておく。
野菜ジュース冷蔵庫、パンはキッチンにあるからと書き置きをしてからゆっくり湯に浸かろうとまだ見ていない雑誌を片手に風呂場に向かった。
髪の毛を洗うといつものように泡立たず何故だか2回シャンプーをした所でやっと泡立ってきた。知らず知らずのうちにあの家の戦闘時に埃を被っていたのだろうか。トリートメントをしている間に歯を磨いていると脱衣所が開く音がした。
うっすらと見える人影は恐らくシャルだろう。声もかけて来ないのでトリートメントを流すと髪を結いそのまま浴槽に浸かる事にした。
歯を磨くとスッキリした気がして、何だか気分が良くなってきた。
もしかしたら連日の血の匂いや人の死体に嫌気がさしていたのかもしれない。
ここ何年も無縁だったからなぁと息を吐くと身体中から力が抜けていった。彼といる以上は覚悟しなきゃいけないんだなって思った。
好きな人が出来て、凄く彼といると幸せでそんな中で捨てなきゃいけない物が今回は、平穏て事なのかもしれない。それはとても大きい事だった。
ボンヤリとそんな事を考えていると、浴室の扉が急に開いて私はわぁっと思わず声を出してしまった。
「おはよー。ゆっくりしてる所悪いけど俺も入るよ」
「ちょっと入っていい?くらい聞いてよ」
全裸で入って来たシャルは私の小言を無視してシャワーを浴び出した。
少しだけ気恥ずかしくてシャワーの方角を向いていた身体を90度方向転換して雑誌に手を伸ばした。
数ページめくった所で洗い終わったシャルが私の後ろ側に足を入れて座るとお湯がザブンと音を立てて流れていった。
後ろから胸とお腹に手を回されてキツく抱き締められる。首筋に噛み付くようにされたキスに呼応するように雑誌から手を離して私の腹を抱きしめているシャルの手を握った。
「レイ、昨日は色々ありがとね。」
「何の事?」
「クロロとかフィンクスの事。食事とかさ飲み物いれてくれたり。初めて会う仲間があれなのにビックリしないで対応してくれたから助かったよ。」
「確かに。2人共いい人だけど、インパクトあるもんね。」
「いい人かぁ。何か笑える」
そう言ってケラケラ笑ったシャルに、私は口を開いた
「ねえ、私シャルの事好きだよ。でも今ちょっと迷ってる。」
「…どうゆう事?」
「……何てゆうか。自分がこれからどうなってしまうのか怖いのかも。…少し離れたいのかも。」
ギリっと彼の腕に力が入ったのが分かって、私は思わず痛いと口に出してしまう。
胸を抱いていた手が首元にきて、彼の手が私の首を掴み、大きい手に首がすっぽりと包まれていく。シャルのオーラが歪んだようにグニャリと一度波をうってからまた綺麗な状態に戻ったように感じて、私は自分が冷や汗をかいてるのが分かった。
「…シャル?」
「俺と離れてどうすんの?新しい彼氏でも見つけんの?」
「…そんな事言ってないよ」
「すぐにそうならなくても、離れたら出来るかもしれないだろ」
「……。」
「…覚えておいて。レイに彼氏が出来たら俺が殺すから」
そう言うと彼は浴槽から出て行った。
私は1人俯きフィンクスの言葉を思い出していた。
あいつはああなると理性的じゃねーよ。その言葉の意味をやっと実体験した私は浴槽から上がると身体を拭き部屋着に着替えてから、回していた洗濯物を取り出して籠にいれる。取り出す手は震えていた。
暗い顔をしているだろうか。
少し考えてから話せば良かったかもしれない。昨日の今日で私のメンタルが参っていたのかも。
そんな事を考えながらベランダで洗濯物を干していると、バタンと玄関が閉まる音が聞こえた。
干し終わってから部屋に戻れば彼は何処にもいなかった。立ち尽くして、ふとベランダを見ればパンダさんパンツと昨日彼が着ていたジーンズと深緑のニットが風に揺られていた。
その場で涙が出てきた私は手がつけられていない彼の朝食を冷蔵庫にしまってからベッドにうつ伏せになって泣いた。
何時間経っただろう。泣き疲れて寝ていた私は起き上がると携帯の画面を開く。もう夕方で、シャルからの着信もメールも無かった。
泣いて少しスッキリした私は目を冷やしてから冷蔵庫を覗き、何も無い事に気付いて買い物に向かった。
気分が暗く何だか落ち着かない気がする。
重い足取りでスーパーに向かうと適当に食材をカゴに入れた。昨日は楽しい気分でスーパーにいたのにと、また思い出して涙が出てきた。
悲劇のヒロインのような気分で止まらない涙を拭いながら、心配そうなレジのお姉さんの視線を横目に会計を済ました。
さっさと家に帰ろうと早足で家に向かっていると、一度視線を感じた。
でも。今の自分にはそんな事心底どうでも良くって。その足で帰宅してソファに寝転んでしまった。
本当は命取りだって分かっていたけれど、ヤケになってたのかもしれない。
軽く夕食をとってから、撮り溜めてあった映画を見ながらビールを飲む。太ももに隠した昔使っていたナイフと右の腰に忍ばせた拳銃が昔と違って違和感が半端じゃなく想像してたよりも装着したままリラックスするのが難しい。
ただ、一応警戒してはいるけれどあれから気配も何も感じない。少しナーバスになっていたから間違えたのかもしれないしと考えると張り詰めていた緊張が溶けていった。
次の日になっても、その次の日になってもシャルからの連絡は無く。私も少し立ち直ってきた気がする。
朝起きてから久しぶりにパソコンでメールを確認すると、兄と母、友人からのメールが来ていたので返信をした。
ずっと自宅でのんびりしていたので、たまには出掛けようと思い久しぶりに化粧をしてから外行きの服装に着替えた。お気に入りのアクセサリーも付けて少し気分が上がったので駅でランチをしてから買い物でもしようと玄関を出た。
ハンバーガーショップでランチをしていると、あの時と同じ視線を感じたが、振り向く事はせずに自然を装って食事を続けていた。
どうせ人通りが多ければ襲えないだろうと思い、ハンバーガーショップを出ると駅の中のデパートで買い物をするフリをしながら視線を送ってくる奴の気配を慎重に探っていた。
やはり人がいると出て来ないのか。隠してあるナイフと拳銃をトイレで簡単に取り出せるように装着し直してから賑わうデパートを出た。
こちらからうって出よう。そんな気になったのはフィンクスのおかげかもしれない。1日の半分しかいなかったけれど、彼なら何となくそうする気がしたのだ。
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