HH シャルナーク 中編
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ネオンが光る繁華街の路地裏に入る
雨が強くなってきて、私は傘を持ち替えた。
吐息が白く手袋をした指先が少し雨に濡れたのか感覚が鈍い
あんなに光輝いていたのに、路地に入り数分歩けば電灯もあまり無く人通りも少なくなってくる
壊れかけなのか、何個かある電灯の光がチカチカと発する光が何となく不気味で私は足を早める
雨がみぞれに変わったのか、傘にぶつかる雨音が少し変わった。コンクリートにぶつかる雨音も少しづつ変わって来ている。もしかしたら明日は雪になるかなぁ
、冷蔵庫に食料は残っていただろうかと朝見た冷蔵庫の中身を必死に思い出していると
雨音に混じり少し遠いが何人かの話し声が聞こえて来た。
足先も冷えて来ていて、自宅まで後1キロの所に差し掛かっている所だった。T字路を曲がればいつもの道なのに、いつもと違う風景がそこにはあった。
何人かの男性が手に何かを持っていて、人を襲おうとしているように見える
どうしよう。私は咄嗟に身を隠してから様子を伺った
呼吸を整えてから20メートル以上離れているその現場を角の電柱の影からそっと覗く
襲われている男は怪我をしているようで、腹をおさえて俯いていた。あまり見えないが金のような髪色をしていて若い男性のように見えた
周りを囲む男達は若い男から中年の男まで年齢は幅広くかなり物騒な物を片手にもち何やら仲間同士で話をしているみたいだ。その中の1人の男は金髪の男性に声を荒げているが、彼は下を向いたままピクリともしない。
助けた方がいいのだろうか、でも関わり合いになると大変な目に遭うのではと足が進まない
私がそんな事を考えていると、私の予想とは全く違う方向にでき事は動いたのだった
話をしている四人に向かって、腹を抑えた男性が急に立ち上がると壮絶な速さで二人の顔に蹴りを入れた
その二人が吹っ飛んだ直後に唖然とする残りの二人のうちの1人からナイフのような物を奪うと一振りでその二人を瞬殺した。
時間にすると5秒もたっていなかったかもしれない。
思わず寒いのも忘れて口を開けっぱなしにしながら1秒も瞬きをせずに食い入るように見てしまっていた。
雨のおかげでか、開けっぱなしの口は渇きを知らず。本当に思わず映画のワンシーンを見ているような感覚で、心の中でひゅーと言ってしまうくらいだった。
襲われていた金色の髪に黒のコートを着た男は、全員の死亡又は戦闘不能を確認すると、最後の力を振り絞った一撃だったのか。その場に崩れ落ちた。
傘をたたみ、電柱の下にそっと置いた。
思わず足が忍び足になりながらゆっくりとその男に近づくと、その真横にいたナイフで掻っ捌かれいる二人から濃い血の匂いがする。その1人はまだ生きているのか、肩で息をしている
その横顔を何とも言えない思いで見つめながら、金色の髪の男の前にしゃがみ込み、その男の首筋に手を当てればしっかりと脈を確認出来る
その瞬間に、うっと後ろから唸り声のような声が聞こえて。
私は反射的に襲われていた彼を急いでおぶり、傘も忘れて帰路についた
もしもおぶった彼が私を襲ってきたら。
とゆう不安にかられる事は無かった。あの身のこなしなら私でも十分互角に戦える自信があったからだ。
自信が無かったらそのまま放置していたかもしれない
私だって我が身が可愛いからだ
本当はダッシュしたいのだが。彼になるべく負担をかけないように小走りをしていると背中から足にかけて暖かな何かが滴り落ちる。不思議に思い彼を一度下ろすと、彼の腹から流れる血だと分かり、意外にやばいかもと大急ぎで自宅に向かった。
玄関を入り、彼のコートと靴を脱がして玄関先に投げ捨てる。
風呂場まで運んでから泥まみれの衣類をハサミで切り全て脱がせるが、流石にパンツまで脱がせる勇気は無くて下着はそのままにしてシャワーを出してお湯が出るのを待った。
意識は無く、熱がある
炎症をおこしているかもしれない
流れ出る血をタオルで押さえながら念能力で腹の傷を出来るだけ塞いで。血が止まってのを確認してからお湯で彼の身体の泥をおとしてゆく
顔に血で張り付いた髪を手でといていくと、何とも綺麗な顔立ちをしていた。
女絡みでやられたのかなと下世話な妄想をしつつタオルで彼を拭いてからキッチンからでも見えるようにリビングの横の部屋に来客用の布団を敷いて寝かした
それから3時間半、私が仮眠をとり起きてくれば、彼は寝かせた時の仰向けのまま寝ていた。
すーすーと聞こえる寝息に少し安堵したけれど。お風呂場で見た傷は、クワガタとでも戦ったのであろうか
、ノコギリの様な刃で抉られたような痛ましい傷だった。その事を思い出して、布団を捲ると傷を確認する
この子一体何者なんだろう。そう感じさせる様な傷の治りに私は驚愕した。もう抉れていた傷口は肉芽が盛り上がって来ていて血は全く出ていなかった。
額に手を当てるが、熱は無く脈も正常だ。もしかしてとんでもない拾い物をしてしまったんじゃないかと思ってしまう
その時、急に額に置いた手首がギリっと握られた
「起きた?」
「…あれ?」
ゆっくりと目を開けた男と目が合う。
薄いグリーンの瞳に金色の綺麗な髪がとても似合っていた。
まだ少しうつろな彼に、あの場に居合わせてしまった事と放って置けずに近くにある自宅まで連れてきてしまった事を簡潔に話す
最後まで彼は話を聞くと、悪いけどもう少し回復するまで寝かせてと言ってからまた瞳を閉じた
寝てしまった事を確認すると、お握りを2つ握りラップをしてからペットボトルと共にお盆にのせて彼の枕元に置いておいた
それから掃除をしたり自分も風呂に入って、夜中の2時を過ぎた所で私も床についた。
朝9時半、アラームで目が覚めた私は、寝惚けながら家の中にある人の気配に背筋が一瞬凍ったが。
そういえば人を拾ったんだと思い出す。
寝巻きにカーディガンを羽織ってからリビングに顔を出すと、横の部屋で昨日とは違い横向きになり寝ている彼の姿があった
お盆の上のお握りも無くなっていて、ペットボトルのお茶も3分の1まで減っていた
私が近づいていくと、彼は元から起きていたのか目を開けて笑った。
「ありがとう、けっこう良くなってきたよ」
「それは良かった。顔色もいいけど今日も寝てないとダメだよ。本当は病院に連れて行かなきゃだめなレベルだけど行きたく無いでしょ?」
「行きたくないとゆうか、これくらいなら問題ないよ」
ほらと布団をめくると傷が昨日よりも塞がっていた。
そこは良かったのだが、パンツ一丁で寝かせていた事を布団の中身を見て思い出した
「そういえば、服切り捨てたんだった。ごめんね、今何か持ってくるから」
傷の処置がしやすく、男性物の服が無いからと理由はあるけれど、さすがに冬場にパンツ一丁はひどすぎる。
暖房がついてるとはいえ、寒かったでしょ?と彼に聞けば
布団と毛布があったから大丈夫だよと優しく笑う
天使のような笑顔に、きっと彼はあの4人の凶悪な犯罪者共の被害者なんだと確信した。
ネットで洋服買うから住所を教えてくれと言われて、携帯の明細書を渡してここに住所載ってるからと伝えてからキッチンに向かう
可哀想な天使ちゃんに元気になってもらう為に私は腕をふるって料理を作る事にした。
。
雨が強くなってきて、私は傘を持ち替えた。
吐息が白く手袋をした指先が少し雨に濡れたのか感覚が鈍い
あんなに光輝いていたのに、路地に入り数分歩けば電灯もあまり無く人通りも少なくなってくる
壊れかけなのか、何個かある電灯の光がチカチカと発する光が何となく不気味で私は足を早める
雨がみぞれに変わったのか、傘にぶつかる雨音が少し変わった。コンクリートにぶつかる雨音も少しづつ変わって来ている。もしかしたら明日は雪になるかなぁ
、冷蔵庫に食料は残っていただろうかと朝見た冷蔵庫の中身を必死に思い出していると
雨音に混じり少し遠いが何人かの話し声が聞こえて来た。
足先も冷えて来ていて、自宅まで後1キロの所に差し掛かっている所だった。T字路を曲がればいつもの道なのに、いつもと違う風景がそこにはあった。
何人かの男性が手に何かを持っていて、人を襲おうとしているように見える
どうしよう。私は咄嗟に身を隠してから様子を伺った
呼吸を整えてから20メートル以上離れているその現場を角の電柱の影からそっと覗く
襲われている男は怪我をしているようで、腹をおさえて俯いていた。あまり見えないが金のような髪色をしていて若い男性のように見えた
周りを囲む男達は若い男から中年の男まで年齢は幅広くかなり物騒な物を片手にもち何やら仲間同士で話をしているみたいだ。その中の1人の男は金髪の男性に声を荒げているが、彼は下を向いたままピクリともしない。
助けた方がいいのだろうか、でも関わり合いになると大変な目に遭うのではと足が進まない
私がそんな事を考えていると、私の予想とは全く違う方向にでき事は動いたのだった
話をしている四人に向かって、腹を抑えた男性が急に立ち上がると壮絶な速さで二人の顔に蹴りを入れた
その二人が吹っ飛んだ直後に唖然とする残りの二人のうちの1人からナイフのような物を奪うと一振りでその二人を瞬殺した。
時間にすると5秒もたっていなかったかもしれない。
思わず寒いのも忘れて口を開けっぱなしにしながら1秒も瞬きをせずに食い入るように見てしまっていた。
雨のおかげでか、開けっぱなしの口は渇きを知らず。本当に思わず映画のワンシーンを見ているような感覚で、心の中でひゅーと言ってしまうくらいだった。
襲われていた金色の髪に黒のコートを着た男は、全員の死亡又は戦闘不能を確認すると、最後の力を振り絞った一撃だったのか。その場に崩れ落ちた。
傘をたたみ、電柱の下にそっと置いた。
思わず足が忍び足になりながらゆっくりとその男に近づくと、その真横にいたナイフで掻っ捌かれいる二人から濃い血の匂いがする。その1人はまだ生きているのか、肩で息をしている
その横顔を何とも言えない思いで見つめながら、金色の髪の男の前にしゃがみ込み、その男の首筋に手を当てればしっかりと脈を確認出来る
その瞬間に、うっと後ろから唸り声のような声が聞こえて。
私は反射的に襲われていた彼を急いでおぶり、傘も忘れて帰路についた
もしもおぶった彼が私を襲ってきたら。
とゆう不安にかられる事は無かった。あの身のこなしなら私でも十分互角に戦える自信があったからだ。
自信が無かったらそのまま放置していたかもしれない
私だって我が身が可愛いからだ
本当はダッシュしたいのだが。彼になるべく負担をかけないように小走りをしていると背中から足にかけて暖かな何かが滴り落ちる。不思議に思い彼を一度下ろすと、彼の腹から流れる血だと分かり、意外にやばいかもと大急ぎで自宅に向かった。
玄関を入り、彼のコートと靴を脱がして玄関先に投げ捨てる。
風呂場まで運んでから泥まみれの衣類をハサミで切り全て脱がせるが、流石にパンツまで脱がせる勇気は無くて下着はそのままにしてシャワーを出してお湯が出るのを待った。
意識は無く、熱がある
炎症をおこしているかもしれない
流れ出る血をタオルで押さえながら念能力で腹の傷を出来るだけ塞いで。血が止まってのを確認してからお湯で彼の身体の泥をおとしてゆく
顔に血で張り付いた髪を手でといていくと、何とも綺麗な顔立ちをしていた。
女絡みでやられたのかなと下世話な妄想をしつつタオルで彼を拭いてからキッチンからでも見えるようにリビングの横の部屋に来客用の布団を敷いて寝かした
それから3時間半、私が仮眠をとり起きてくれば、彼は寝かせた時の仰向けのまま寝ていた。
すーすーと聞こえる寝息に少し安堵したけれど。お風呂場で見た傷は、クワガタとでも戦ったのであろうか
、ノコギリの様な刃で抉られたような痛ましい傷だった。その事を思い出して、布団を捲ると傷を確認する
この子一体何者なんだろう。そう感じさせる様な傷の治りに私は驚愕した。もう抉れていた傷口は肉芽が盛り上がって来ていて血は全く出ていなかった。
額に手を当てるが、熱は無く脈も正常だ。もしかしてとんでもない拾い物をしてしまったんじゃないかと思ってしまう
その時、急に額に置いた手首がギリっと握られた
「起きた?」
「…あれ?」
ゆっくりと目を開けた男と目が合う。
薄いグリーンの瞳に金色の綺麗な髪がとても似合っていた。
まだ少しうつろな彼に、あの場に居合わせてしまった事と放って置けずに近くにある自宅まで連れてきてしまった事を簡潔に話す
最後まで彼は話を聞くと、悪いけどもう少し回復するまで寝かせてと言ってからまた瞳を閉じた
寝てしまった事を確認すると、お握りを2つ握りラップをしてからペットボトルと共にお盆にのせて彼の枕元に置いておいた
それから掃除をしたり自分も風呂に入って、夜中の2時を過ぎた所で私も床についた。
朝9時半、アラームで目が覚めた私は、寝惚けながら家の中にある人の気配に背筋が一瞬凍ったが。
そういえば人を拾ったんだと思い出す。
寝巻きにカーディガンを羽織ってからリビングに顔を出すと、横の部屋で昨日とは違い横向きになり寝ている彼の姿があった
お盆の上のお握りも無くなっていて、ペットボトルのお茶も3分の1まで減っていた
私が近づいていくと、彼は元から起きていたのか目を開けて笑った。
「ありがとう、けっこう良くなってきたよ」
「それは良かった。顔色もいいけど今日も寝てないとダメだよ。本当は病院に連れて行かなきゃだめなレベルだけど行きたく無いでしょ?」
「行きたくないとゆうか、これくらいなら問題ないよ」
ほらと布団をめくると傷が昨日よりも塞がっていた。
そこは良かったのだが、パンツ一丁で寝かせていた事を布団の中身を見て思い出した
「そういえば、服切り捨てたんだった。ごめんね、今何か持ってくるから」
傷の処置がしやすく、男性物の服が無いからと理由はあるけれど、さすがに冬場にパンツ一丁はひどすぎる。
暖房がついてるとはいえ、寒かったでしょ?と彼に聞けば
布団と毛布があったから大丈夫だよと優しく笑う
天使のような笑顔に、きっと彼はあの4人の凶悪な犯罪者共の被害者なんだと確信した。
ネットで洋服買うから住所を教えてくれと言われて、携帯の明細書を渡してここに住所載ってるからと伝えてからキッチンに向かう
可哀想な天使ちゃんに元気になってもらう為に私は腕をふるって料理を作る事にした。
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