Journey
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シャルは私を持ち上げると、屋根から屋根へ走りホテルのような古く高い建物のベランダに降りた
私を下ろすと窓を音がしないように割って中に入る。家具も何も無く空き家のようだったが、あまり埃臭くないので引っ越したばかりなのだろうか
「人が居たらどうすんのさ」
「事前に調べておいたんだ、空き家かどうか」
隣は人いるから静かにね。とフローリングに腰を下ろしたシャルは電話をかけ始めた。
その姿を見てから私は私で気になった事を確かめに窓からベランダに出て街を眺める
都会とは違い灯りがほぼ無いけれと、目を凝らして凝視するとゾッとした。
小さくしか見えないが街のあちらこちらにさっきの男のような奴らが徘徊している。此処に来るまでに気になったのはあの足を引き摺る徘徊している人々だった
この建物の下あたりをうろつく女性は目玉が無く、服も破れている
目的も無いのか只々うろつくあの生き物を見るのも大分慣れてきた頃に部屋から聞こえるシャルの声もしなくなっていたのに気付いた
「何見てんの?」
「あの人、目玉ない」
あれと指差す方向を彼も凝視すると、近くに100人以上いるらしいよと恐ろしい事を街を見ながら笑顔でサラリと言った
「はっ!?!そんないんの!?あれ何?」
「団長が近くに来てるんだけど、60人は確認してるって。ここよりもっと村よりだけど」
「…で?これは想定内な訳?」
「いや、全く想定外」
「仲間が掃除機で吸おうとしたけど吸えなかったから生きてるって事もわかった。あんな身体で生命維持をしてるって事が分からない」
「掃除機?何で?しかも吸おうとするの?あんたの仲間頭大丈夫?」
「ププッ、違うって。具現化能力の話、仲間の掃除機は生きてるものは吸えないんだよ」
「…なんだ念の話か。それにしても家政婦みたいな能力だね、ゴミ屋とかやったら儲かりそうな能力だわ」
「まあ、ある意味ゴミ掃除担当なんだけどね。」
そう言って笑う彼に私はまだ頭が追いついていかない
その点シャルの肝の据わり具合はさすがだなと感じた
想定外が起こってもパニックにならずに涼しい顔で直ぐに対処法や先を考えるし、上への報告も忘れない。
そして何よりずっと笑顔だ
「団長が、細菌かもしれないし念かもしれない。どちらかの可能性が高いからこの街で飲食するなってさ。もう食べたし飲んだよって言ったら馬鹿だなって言われたよ」
あっはっはと笑う彼に、肝が据わりすぎて笑えないんですけどーと白目になりそうだった
もし、俺とはぐれたりして電話が繋がらなかったら必ずここにきてと言われて素直に頷いた
お先が真っ暗な気がするが、さっさと禁書の所まで案内すれば帰れる訳だし
一目見て強いって分かるくらいのクロロが近くにいるんなら、徘徊者は全員彼が何とかするだろうし
考えていても仕方ない
「全速力で走れば10分かからないで村に着くから速く行っちゃお」
「急にどしたの?」
顔を覗き込まれて早く帰りたいのよぉとどんよりした顔で軽く睨むと、俺はホラー 映画好きだからゆっくり楽しみたいんだけどねと美しい笑顔で返される
もういいから行くよと言ってベランダの柵を蹴っ飛ばすと周りを見ないようにしながら全速力で村に向かった。
途中、迷彩服のようなボロボロの服を着ている徘徊者6人くらいと山の中の森ですれ違った
色もデザインも同じ服だったから何か組織なんじゃないかなって事だけ分かったけど
今はとりあえず村の入り口に向かう。後ろからしっかりついて来てるシャルを一度確認してから徐々に速度を上げて行った。
村の入り口付近まで来ると絶に切り替えた
20メートルはあるだろう、杉の木の太めの枝の上にジャンプして直ぐにしゃがむ
何秒かしてすぐ後ろの木に絶をしている人の気配を感じて、シャルも追いついたかと安心した。
村は昔から変な模様が描いてある鉄のような素材の壁で覆われている。厄除けのまじないのようなものだと父が言っていたのを思い出す
この高さから凝視してみれば真っ暗だが多少は中の様子が伺えるだろう
村の中に目を凝らしつつ、シャルに後手でこっちに来てとジェスチャーするとすぐに私の隣に一瞬で移動してきた。
「もうちょっと見えると思ってたけど、暗闇で見えないや。シャル見える??」
暗視スコープとか持ってないよね?と冗談を言いながら横にいるシャルの肩を肘で突くと
「いや、持ち合わせていない」
とシャルとは全然違う低めの声が耳元で聴こえて、ヒャンとマヌケな声を出しながら思わずひっくり返った
落ちると思った時には宙に浮いていて、体勢を整えなきゃと思った瞬間には太い腕に抱き抱えられていた。
ビックリして抱き止めてくれた相手の顔を見ればシャルで、珍しく苦笑いした顔でしーと言って私が座っていた木に、他の木を蹴って上がった。
私が座っていた所に居たのは真っ黒のコートを来て笑いを堪えているクロロだった。
「おまえかよっ」ビックリしたなと小さい声で怒ると、クロロにヒャンて何だと笑われて私は顔をちょっと赤くするのであった
私を下ろすと窓を音がしないように割って中に入る。家具も何も無く空き家のようだったが、あまり埃臭くないので引っ越したばかりなのだろうか
「人が居たらどうすんのさ」
「事前に調べておいたんだ、空き家かどうか」
隣は人いるから静かにね。とフローリングに腰を下ろしたシャルは電話をかけ始めた。
その姿を見てから私は私で気になった事を確かめに窓からベランダに出て街を眺める
都会とは違い灯りがほぼ無いけれと、目を凝らして凝視するとゾッとした。
小さくしか見えないが街のあちらこちらにさっきの男のような奴らが徘徊している。此処に来るまでに気になったのはあの足を引き摺る徘徊している人々だった
この建物の下あたりをうろつく女性は目玉が無く、服も破れている
目的も無いのか只々うろつくあの生き物を見るのも大分慣れてきた頃に部屋から聞こえるシャルの声もしなくなっていたのに気付いた
「何見てんの?」
「あの人、目玉ない」
あれと指差す方向を彼も凝視すると、近くに100人以上いるらしいよと恐ろしい事を街を見ながら笑顔でサラリと言った
「はっ!?!そんないんの!?あれ何?」
「団長が近くに来てるんだけど、60人は確認してるって。ここよりもっと村よりだけど」
「…で?これは想定内な訳?」
「いや、全く想定外」
「仲間が掃除機で吸おうとしたけど吸えなかったから生きてるって事もわかった。あんな身体で生命維持をしてるって事が分からない」
「掃除機?何で?しかも吸おうとするの?あんたの仲間頭大丈夫?」
「ププッ、違うって。具現化能力の話、仲間の掃除機は生きてるものは吸えないんだよ」
「…なんだ念の話か。それにしても家政婦みたいな能力だね、ゴミ屋とかやったら儲かりそうな能力だわ」
「まあ、ある意味ゴミ掃除担当なんだけどね。」
そう言って笑う彼に私はまだ頭が追いついていかない
その点シャルの肝の据わり具合はさすがだなと感じた
想定外が起こってもパニックにならずに涼しい顔で直ぐに対処法や先を考えるし、上への報告も忘れない。
そして何よりずっと笑顔だ
「団長が、細菌かもしれないし念かもしれない。どちらかの可能性が高いからこの街で飲食するなってさ。もう食べたし飲んだよって言ったら馬鹿だなって言われたよ」
あっはっはと笑う彼に、肝が据わりすぎて笑えないんですけどーと白目になりそうだった
もし、俺とはぐれたりして電話が繋がらなかったら必ずここにきてと言われて素直に頷いた
お先が真っ暗な気がするが、さっさと禁書の所まで案内すれば帰れる訳だし
一目見て強いって分かるくらいのクロロが近くにいるんなら、徘徊者は全員彼が何とかするだろうし
考えていても仕方ない
「全速力で走れば10分かからないで村に着くから速く行っちゃお」
「急にどしたの?」
顔を覗き込まれて早く帰りたいのよぉとどんよりした顔で軽く睨むと、俺はホラー 映画好きだからゆっくり楽しみたいんだけどねと美しい笑顔で返される
もういいから行くよと言ってベランダの柵を蹴っ飛ばすと周りを見ないようにしながら全速力で村に向かった。
途中、迷彩服のようなボロボロの服を着ている徘徊者6人くらいと山の中の森ですれ違った
色もデザインも同じ服だったから何か組織なんじゃないかなって事だけ分かったけど
今はとりあえず村の入り口に向かう。後ろからしっかりついて来てるシャルを一度確認してから徐々に速度を上げて行った。
村の入り口付近まで来ると絶に切り替えた
20メートルはあるだろう、杉の木の太めの枝の上にジャンプして直ぐにしゃがむ
何秒かしてすぐ後ろの木に絶をしている人の気配を感じて、シャルも追いついたかと安心した。
村は昔から変な模様が描いてある鉄のような素材の壁で覆われている。厄除けのまじないのようなものだと父が言っていたのを思い出す
この高さから凝視してみれば真っ暗だが多少は中の様子が伺えるだろう
村の中に目を凝らしつつ、シャルに後手でこっちに来てとジェスチャーするとすぐに私の隣に一瞬で移動してきた。
「もうちょっと見えると思ってたけど、暗闇で見えないや。シャル見える??」
暗視スコープとか持ってないよね?と冗談を言いながら横にいるシャルの肩を肘で突くと
「いや、持ち合わせていない」
とシャルとは全然違う低めの声が耳元で聴こえて、ヒャンとマヌケな声を出しながら思わずひっくり返った
落ちると思った時には宙に浮いていて、体勢を整えなきゃと思った瞬間には太い腕に抱き抱えられていた。
ビックリして抱き止めてくれた相手の顔を見ればシャルで、珍しく苦笑いした顔でしーと言って私が座っていた木に、他の木を蹴って上がった。
私が座っていた所に居たのは真っ黒のコートを来て笑いを堪えているクロロだった。
「おまえかよっ」ビックリしたなと小さい声で怒ると、クロロにヒャンて何だと笑われて私は顔をちょっと赤くするのであった