House of the Dead
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2人を連れて食堂に戻ってくると、シズクちゃんは起きていて相変わらずキョトンとした顔をしながらレイ久しぶりと言ってきたので覚えてたんだなぁと少しだけ感動した
後ろに居た2人はバレアレ達が本当に無事な事を確認出来て嬉しかったのか走り寄って行って再会を喜んでいる。シャルは暖炉脇で本を静かに読んでいるクロロに2人の事を報告している様だ
「お疲れ様、シズクを見つけてくれてありがとうね」
「偶然なんですけどね。まぁ、見つかって良かったです」
パクノダさんが声を掛けてくれたので簡単にだが、さっき見つけた2人の話を軽くしているとクロロが立ち上がり撤収するぞと一言だけ言った
それに対してリーダー格のリヒャルダは屋敷の外までは同行したいと申し出てクロロはこれに承諾した
「クロロ、皆武器持って無いからキーリーまでは私が送ってくるよ。屋敷の外にも感染者は沢山いると思うしさ」
「…ふむ。お前を連れて来たのは俺だからな…。仕方ない、シャルとフィンクスを護衛に連れて行け。俺達は此処で待機している。1時間で戻れよ」
「この人達の足じゃ1時間は無理じゃない?」
「フィンクスとシャルが2人づつ担げばいいだろ」
「嫌だよ」
「俺も嫌だ」
シャルがブンブンと頭を横にふると、フィンクスも同じ様に首を振った。クロロは冗談だったのか面白そうに笑う。それを見ていたハンター達も声を出して笑った
「レイさん、送ってくれると言ってくれてありがとう。屋敷の外ならば植物のモンスターなど大きいものはいないからナイフで何とかなるので大丈夫です」
「うーん。タイラントって奴がいないなら大丈夫かな」
「じゃあ、クロロ私は屋敷の外まで送って来る。10分で戻るから」
「シャル、一緒に行け」
「言われなくても」
バレアレはクロロに頭を下げてお礼を言っていた
リヒャルダはいつか捕まえるからねと笑顔でクロロに言うと100年早いと鼻で笑われていた
全員を連れてシャルに案内してもらいながら屋敷の外を目指す。カッコつけた割に起きた時から2階に居た私は出口を知らなかったのでしんがりを務める事にした
斜め前を歩くキャシーとリヒャルダは私をチラチラと見ている気がしたので、何?と首を傾げるとキャシーが私に耳打ちしてくる
「ね、治療してくれてありがとう。私はキャシー、テイシモに聞いたんだけどあの金色の髪の人と恋仲なんでしょ?」
「うん。まぁ」
「いいなぁ。凄いカッコいいし強いしタイプ」
「キャシー、失礼だぞ」
「嫌、リヒャルダさん。意外に嬉しいから大丈夫」
私が笑うとリヒャルダさんは不思議な顔で嫌じゃ無いのか…と呟く。自分の友人や知り合いに紹介出来ないし、こうゆう女性同士のやりとりは憧れていたと素直に話せば2人は大変なんだねと少しだけ笑った
前を歩く男3人はシャルにどんな修行をしたのかを聞いていて、シャルはシャルで意外に真面目に答えていてそれも面白くて内心笑ってしまう
話に夢中なのか、襲いかかってくる奴らを見向きもせずに的確に頭だけ飛ばすシャルの神技にバレアレ達ももう何も言わずにうんうんと首を縦に振りながら熱心に話だけを聞いていた
キャシーはそんなシャルの事を目をキラキラさせながら素敵だわぁと顔を赤らめている
「あんなカッコイイ人に抱かれたい…やっぱり夜も上手で強いのかしら…」
「キャシー、下品だそ」
「うーん。別に普通だったよ」
「普通なのね、意外で素敵」
「もう何でもいいんじゃん、キャシー」
そんなくだらない話をしていると、目的地に着いたのかシャルは足を停めこちらを向いた
「ここが俺達が入ってきた入り口、出て少し歩くと村がある」
「その村は知っている、通ってきたからな」
「なら話は早いね、ここを出て真っ直ぐ走れば村だからまずはそこを目指して。俺達が先に出て敷地内の敵は一掃するからその隙に行きな」
「2人共恩にきるよ」
全員が頭を下げて来たので何故か私もつられて頭を下げた。行くよと言われてシャルの後に続く
大きな扉を開けた途端に顔が腐った犬が飛び出してきてシャルが首をへし折り外に投げつける
飛び出した私達に警戒したのか残りの犬が唸りながら後退する
「けっこういるな、レイは感染者だけ狙って。おれは犬とハンターをやるから」
「分かった」
「ねぇーリヒャルダー、俺が合図するまで扉から出ないで」
すると、扉の中から分かったと返事が聞こえシャルが犬に飛び掛かるのを確認してから私も感染者に向かって走り飛び掛かる
残りが2体になったのを確認したシャルは大きな声で出てと合図を出した。それを待っていたかの様に5人は片手に武器を持ちながら肉塊だらけの道を走ってくる
シャルが最後の2体をバラバラにしたのを見て終わったとホッとしていると、ありがとうと言う声と共に5人は森へ走りながら消えて行った
「大丈夫かな」
「はぁ、疲れたー。まだ俺若いのになぁ」
「シャル、また犬が寄ってきたよ中に戻ろ」
中庭方面から全力でこちらに向かってくる犬を見てそそくさと中に入る。入った所でいきなりゴーンと不思議な音が屋敷の広間に響いて私はビクッと震えた
「何?」
「多分夜中の12時だろ」
「シャル来たの何時頃?」
「俺たちが来たのは大体4時くらいだね」
「ふへぇ12時かぁ、眠い訳だよ。てか皆眠く無いの?」
「俺達は体力があるから大丈夫、パクやシズクもレイの2倍くらいはあるよ。寝なくても後3日は戦いながら動ける」
「もうこの屋敷のモンスターより格上じゃん。ラスボスだよ。考えたらタイラントより全然強いし」
「何か嫌な言い回しだな。味方なんだから良いだろ」
「敵なら死にたくなるね」
「はいはい、じゃあずーっとそのままアホで可愛くいてね。俺のレイちゃん」
「はーい」
「素直でうける」
「さ、クロラントの所に戻ろ」
「ププッ、それ団長の前で言ってみな」
「殴られるから嫌」
食堂に戻る道をのんびり戻る私達だが、何故か広間を過ぎると途中からシャルの顔は怪訝だった。どうしたのか聞いても残骸が少なくなってるのは考えすぎか?とブツブツ言いながら上の空だったし私には検討もつかないので考えるのをやめてそのまま歩く事にした
食堂に無事つくと、旅団メンバーはテーブルで簡単な食事をしていた。ご苦労だったなと言われ私も椅子に座りパクノダさんが差し出して来た非常食の様な硬いパンを貰って口に入れた
「シャル、何かあったか?」
「んー。確証は無いんだけどねぇ。ね、レイ」
「えっ?何??」
「さっきの事」
「クロラント??」
「何だクロラントって…」
「それじゃないよ。外から屋敷に戻ったら死体…とゆうか肉塊が半分以上無かった事だよ」
「全く気づかなかったわ」
「おい、クロラントって何だ。気になるだろ」
「屋敷で1番強いのはタイラントだと思ってたけどよく考えたらクロロだったから、クロロがタイラントのお兄ちゃんでクロラント」
「お前の頭の中はどうなってるんだ?」
「団長気にしないで。それより死体の話」
「ああ、…気配は?何かしたか?」
「全く。してたら見に行ってる」
フィンクスの、餌が無いから共喰いか他のハンターや犬が食べたんじゃね?の話に一同は納得したが、シャルはそれでもあの短時間にあの量はちょっと引っかかると言って首を傾げていた
フィンクスは難しい事は苦手みたいで、出て来たらやっつけるで良いじゃねーかと言うと私だけがうんうんと頷いていた
「ウボォーじゃあるまいし。シャルの話は明らかにおかしいわ。油断しない方が良い」
パクノダさんがそう言うと、シャルとクロロは一度頷いてから何やら考えている様だった
シズクちゃんの、もう撤収するならどうでも良く無い?の発言にクロロは少し気になる部屋があったからもう一度そこは見ておきたいとの言う。
クロロの言葉に全員が珍しく揃って嫌な顔をした
お腹空いたし眠いしこんな所もう嫌だと私がクロロにジトリとした目でテレパシーを送る
それが伝わったのか満面の笑みでお前は連れてくからと言われてその場に白目を向いて倒れ込むと隣に座っていたパクノダさんが優しく私の後頭部を撫でてくれた
それから、シャルが気になる広間を見たいとクロロが言い出して、シャルとフィンクスとクロロの3人はすぐ戻るから此処から出るなよと言い残し食堂を出て行った。外の雨はやみ雷も鳴らなくなって屋敷内は静けさが増す
「月が隠れたら真っ暗になっちゃうね」
「もうすぐ出れるからちょっとの辛抱よ」
パクノダさんがそう言って新しいペットボトルを渡してくれて、受け取ると部屋の端で寝ているシズクちゃんを見つけて私も欠伸が出てくる
グビグビと水を口に流し込んで肩を鳴らし眠気を飛ばそうとしていると広間の方からガラスが割れる様な音と大きな物が落ちた様な音がして私達は目を合わせる
「あれ?何かヤバい?」
「様子をみましょうレイ。シズクは?」
「起きてるよ。今起きた」
いつの間にか手に掃除機を持ったシズクちゃんはこちらに来ていて私の横に座りテーブルに置いてあるペットボトルに口を付けた
私達3人も警戒しながら3人が出て行った扉を見つめているとガシャンガシャンとガラスが割れる音、震える床に何かが暴れてる様な唸り声まで聞こえてきた
「…これは…タイラント??」
「…分からないわ、見ていない生物かもしれないし。どちらにしろ団長達が殺される訳は無いから」
「まぁ、クロロが強いし大丈夫か」
「でもさ、眠らされたり毒持ってたらどうする?血清もう無いんでしょ?団長とフィンクスが毒でやられて数が多かったらアンテナ使えないからシャル死ぬんじゃ無い?」
「オートモードがあるから平気よ」
「シズクちゃん毒舌」
「本当の事だよ」
「そうだね…」
そんな話をしていると、いつの間にか静かになっている事に気付いて嫌な考えが浮かぶ
死んで無いよね。と思いながら2人を見るが平然な顔で扉を見つめていた。信頼してるんだなと何となく感じて私も只静かに扉を見つめていた
後ろに居た2人はバレアレ達が本当に無事な事を確認出来て嬉しかったのか走り寄って行って再会を喜んでいる。シャルは暖炉脇で本を静かに読んでいるクロロに2人の事を報告している様だ
「お疲れ様、シズクを見つけてくれてありがとうね」
「偶然なんですけどね。まぁ、見つかって良かったです」
パクノダさんが声を掛けてくれたので簡単にだが、さっき見つけた2人の話を軽くしているとクロロが立ち上がり撤収するぞと一言だけ言った
それに対してリーダー格のリヒャルダは屋敷の外までは同行したいと申し出てクロロはこれに承諾した
「クロロ、皆武器持って無いからキーリーまでは私が送ってくるよ。屋敷の外にも感染者は沢山いると思うしさ」
「…ふむ。お前を連れて来たのは俺だからな…。仕方ない、シャルとフィンクスを護衛に連れて行け。俺達は此処で待機している。1時間で戻れよ」
「この人達の足じゃ1時間は無理じゃない?」
「フィンクスとシャルが2人づつ担げばいいだろ」
「嫌だよ」
「俺も嫌だ」
シャルがブンブンと頭を横にふると、フィンクスも同じ様に首を振った。クロロは冗談だったのか面白そうに笑う。それを見ていたハンター達も声を出して笑った
「レイさん、送ってくれると言ってくれてありがとう。屋敷の外ならば植物のモンスターなど大きいものはいないからナイフで何とかなるので大丈夫です」
「うーん。タイラントって奴がいないなら大丈夫かな」
「じゃあ、クロロ私は屋敷の外まで送って来る。10分で戻るから」
「シャル、一緒に行け」
「言われなくても」
バレアレはクロロに頭を下げてお礼を言っていた
リヒャルダはいつか捕まえるからねと笑顔でクロロに言うと100年早いと鼻で笑われていた
全員を連れてシャルに案内してもらいながら屋敷の外を目指す。カッコつけた割に起きた時から2階に居た私は出口を知らなかったのでしんがりを務める事にした
斜め前を歩くキャシーとリヒャルダは私をチラチラと見ている気がしたので、何?と首を傾げるとキャシーが私に耳打ちしてくる
「ね、治療してくれてありがとう。私はキャシー、テイシモに聞いたんだけどあの金色の髪の人と恋仲なんでしょ?」
「うん。まぁ」
「いいなぁ。凄いカッコいいし強いしタイプ」
「キャシー、失礼だぞ」
「嫌、リヒャルダさん。意外に嬉しいから大丈夫」
私が笑うとリヒャルダさんは不思議な顔で嫌じゃ無いのか…と呟く。自分の友人や知り合いに紹介出来ないし、こうゆう女性同士のやりとりは憧れていたと素直に話せば2人は大変なんだねと少しだけ笑った
前を歩く男3人はシャルにどんな修行をしたのかを聞いていて、シャルはシャルで意外に真面目に答えていてそれも面白くて内心笑ってしまう
話に夢中なのか、襲いかかってくる奴らを見向きもせずに的確に頭だけ飛ばすシャルの神技にバレアレ達ももう何も言わずにうんうんと首を縦に振りながら熱心に話だけを聞いていた
キャシーはそんなシャルの事を目をキラキラさせながら素敵だわぁと顔を赤らめている
「あんなカッコイイ人に抱かれたい…やっぱり夜も上手で強いのかしら…」
「キャシー、下品だそ」
「うーん。別に普通だったよ」
「普通なのね、意外で素敵」
「もう何でもいいんじゃん、キャシー」
そんなくだらない話をしていると、目的地に着いたのかシャルは足を停めこちらを向いた
「ここが俺達が入ってきた入り口、出て少し歩くと村がある」
「その村は知っている、通ってきたからな」
「なら話は早いね、ここを出て真っ直ぐ走れば村だからまずはそこを目指して。俺達が先に出て敷地内の敵は一掃するからその隙に行きな」
「2人共恩にきるよ」
全員が頭を下げて来たので何故か私もつられて頭を下げた。行くよと言われてシャルの後に続く
大きな扉を開けた途端に顔が腐った犬が飛び出してきてシャルが首をへし折り外に投げつける
飛び出した私達に警戒したのか残りの犬が唸りながら後退する
「けっこういるな、レイは感染者だけ狙って。おれは犬とハンターをやるから」
「分かった」
「ねぇーリヒャルダー、俺が合図するまで扉から出ないで」
すると、扉の中から分かったと返事が聞こえシャルが犬に飛び掛かるのを確認してから私も感染者に向かって走り飛び掛かる
残りが2体になったのを確認したシャルは大きな声で出てと合図を出した。それを待っていたかの様に5人は片手に武器を持ちながら肉塊だらけの道を走ってくる
シャルが最後の2体をバラバラにしたのを見て終わったとホッとしていると、ありがとうと言う声と共に5人は森へ走りながら消えて行った
「大丈夫かな」
「はぁ、疲れたー。まだ俺若いのになぁ」
「シャル、また犬が寄ってきたよ中に戻ろ」
中庭方面から全力でこちらに向かってくる犬を見てそそくさと中に入る。入った所でいきなりゴーンと不思議な音が屋敷の広間に響いて私はビクッと震えた
「何?」
「多分夜中の12時だろ」
「シャル来たの何時頃?」
「俺たちが来たのは大体4時くらいだね」
「ふへぇ12時かぁ、眠い訳だよ。てか皆眠く無いの?」
「俺達は体力があるから大丈夫、パクやシズクもレイの2倍くらいはあるよ。寝なくても後3日は戦いながら動ける」
「もうこの屋敷のモンスターより格上じゃん。ラスボスだよ。考えたらタイラントより全然強いし」
「何か嫌な言い回しだな。味方なんだから良いだろ」
「敵なら死にたくなるね」
「はいはい、じゃあずーっとそのままアホで可愛くいてね。俺のレイちゃん」
「はーい」
「素直でうける」
「さ、クロラントの所に戻ろ」
「ププッ、それ団長の前で言ってみな」
「殴られるから嫌」
食堂に戻る道をのんびり戻る私達だが、何故か広間を過ぎると途中からシャルの顔は怪訝だった。どうしたのか聞いても残骸が少なくなってるのは考えすぎか?とブツブツ言いながら上の空だったし私には検討もつかないので考えるのをやめてそのまま歩く事にした
食堂に無事つくと、旅団メンバーはテーブルで簡単な食事をしていた。ご苦労だったなと言われ私も椅子に座りパクノダさんが差し出して来た非常食の様な硬いパンを貰って口に入れた
「シャル、何かあったか?」
「んー。確証は無いんだけどねぇ。ね、レイ」
「えっ?何??」
「さっきの事」
「クロラント??」
「何だクロラントって…」
「それじゃないよ。外から屋敷に戻ったら死体…とゆうか肉塊が半分以上無かった事だよ」
「全く気づかなかったわ」
「おい、クロラントって何だ。気になるだろ」
「屋敷で1番強いのはタイラントだと思ってたけどよく考えたらクロロだったから、クロロがタイラントのお兄ちゃんでクロラント」
「お前の頭の中はどうなってるんだ?」
「団長気にしないで。それより死体の話」
「ああ、…気配は?何かしたか?」
「全く。してたら見に行ってる」
フィンクスの、餌が無いから共喰いか他のハンターや犬が食べたんじゃね?の話に一同は納得したが、シャルはそれでもあの短時間にあの量はちょっと引っかかると言って首を傾げていた
フィンクスは難しい事は苦手みたいで、出て来たらやっつけるで良いじゃねーかと言うと私だけがうんうんと頷いていた
「ウボォーじゃあるまいし。シャルの話は明らかにおかしいわ。油断しない方が良い」
パクノダさんがそう言うと、シャルとクロロは一度頷いてから何やら考えている様だった
シズクちゃんの、もう撤収するならどうでも良く無い?の発言にクロロは少し気になる部屋があったからもう一度そこは見ておきたいとの言う。
クロロの言葉に全員が珍しく揃って嫌な顔をした
お腹空いたし眠いしこんな所もう嫌だと私がクロロにジトリとした目でテレパシーを送る
それが伝わったのか満面の笑みでお前は連れてくからと言われてその場に白目を向いて倒れ込むと隣に座っていたパクノダさんが優しく私の後頭部を撫でてくれた
それから、シャルが気になる広間を見たいとクロロが言い出して、シャルとフィンクスとクロロの3人はすぐ戻るから此処から出るなよと言い残し食堂を出て行った。外の雨はやみ雷も鳴らなくなって屋敷内は静けさが増す
「月が隠れたら真っ暗になっちゃうね」
「もうすぐ出れるからちょっとの辛抱よ」
パクノダさんがそう言って新しいペットボトルを渡してくれて、受け取ると部屋の端で寝ているシズクちゃんを見つけて私も欠伸が出てくる
グビグビと水を口に流し込んで肩を鳴らし眠気を飛ばそうとしていると広間の方からガラスが割れる様な音と大きな物が落ちた様な音がして私達は目を合わせる
「あれ?何かヤバい?」
「様子をみましょうレイ。シズクは?」
「起きてるよ。今起きた」
いつの間にか手に掃除機を持ったシズクちゃんはこちらに来ていて私の横に座りテーブルに置いてあるペットボトルに口を付けた
私達3人も警戒しながら3人が出て行った扉を見つめているとガシャンガシャンとガラスが割れる音、震える床に何かが暴れてる様な唸り声まで聞こえてきた
「…これは…タイラント??」
「…分からないわ、見ていない生物かもしれないし。どちらにしろ団長達が殺される訳は無いから」
「まぁ、クロロが強いし大丈夫か」
「でもさ、眠らされたり毒持ってたらどうする?血清もう無いんでしょ?団長とフィンクスが毒でやられて数が多かったらアンテナ使えないからシャル死ぬんじゃ無い?」
「オートモードがあるから平気よ」
「シズクちゃん毒舌」
「本当の事だよ」
「そうだね…」
そんな話をしていると、いつの間にか静かになっている事に気付いて嫌な考えが浮かぶ
死んで無いよね。と思いながら2人を見るが平然な顔で扉を見つめていた。信頼してるんだなと何となく感じて私も只静かに扉を見つめていた