House of the Dead
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何か音がするな…とクロロが突然口を開いて私は耳をすませた
キーキーと何処からか木の腐った扉が風に揺られる様な音と雨の降る音以外何も聞こえない
シャルの顔を覗き込むと、何やらクロロと同じ方向を見つめている
「えっ?何?」
「しー」
シャルは私の口を手で押さえると、クロロはパクノダを抱き上げてからこちらを見て首を1度縦に振った
ドシーンと小さな地震の様な揺れを感じ、2人が見ていた方向からゆっくりと何かが歩いて来る音がした
フィンクスがその方向にゆっくりと歩いていくとシャルが私の手を取り入ってきた扉まで行くと納屋を出た
スタスタと足取りは軽いが気配や足音を消しているシャルの真似をしながら、フィンクスが少しだけ心配な私は納屋を出てもチラチラと後ろを振り返ってしまう
その直後、納屋が壊れた様な音が響いてビクリとするが納屋自体は壊れていないし中からの音だろう
「シャル、フィンクス大丈夫?」
「あれはフィンクスがタイラントって奴を殴って転ばせただけだから平気。もう3人共食堂に向かってるから」
「食堂が待ち合わせ場所なの?」
「シズクが無事ならそろそろそこに来てるはず。全員食堂が集合場所なの分かってるから大丈夫だよ」
雨に濡れながら肉塊を避け、早足で最初に居た大きな屋敷に裏庭から入る
ヒタヒタと裸足の様な足音が聞こえて来て、私とシャルは入った所で足を止めた。シャルがゆっくりと音がしない様に短めのサバイバルナイフの様な物を私に渡してくる
ピチャリピチャリとシャルの髪から雨の雫が落ち、ナイフを濡らした
廊下の奥から赤い目だけがキラっと光り、私はそのナイフを受け取ると躊躇なく姿もまだ確認していないその物体の目であるだろう赤い部分にナイフを刺すとそのまま思い切り右に切り裂いた
ギァエエェとゆう聞いた事も無い叫びに少しビックリすると振り上げられた左手の長い爪が私の服をカスった
その避けた体制のまま右手で首を刎ね飛ばし、血が掛からない様に後ろに引くとシャルも後ろから来ていた2匹の犬の首を蹴りでへし折っていた
「…これ、何匹いんのかな?」
「フィンクスがいるから100匹くらい来ても大丈夫だよ」
「1万とかいたらどうしよう…」
「あっはっは、そんな事考えても今は仕方ないさ。それよりこのハンターって奴、何が元で出来てるんだろう」
トカゲかな?どう思う?とシャルは不思議そうにハンターの残骸に近付いて足でつついている。やめなよ、と私がシャルの肩を掴むと後ろからヒンヤリとした視線に思わず身体が硬直してしまった
「 」
ブンと風を切る音がして私の手を掴んだシャルは瞬間に私を抱きしめる様に自分に素早く抱き寄せる
ガツンと凄い音と衝撃に何が起きたのかすら分からずにそのまま彼と廊下を転がる
直ぐに彼の腕から抜け出し立ち上がると、2メートル以上ある見た事の無い人間の様でモンスターの様な物が立ち尽くしこちらを見ていた
「いってー。背中めっちゃ痛い。ガードしてなかったら骨折れてたかも」
「普通骨で済まないって」
「何こいつ」
「コイツがタイラントって奴だよ、わっ」
シャルが話終わる前に背中から取り出したマシンガンがシャルの頭をかすり、その後もピュンピュン容赦なく発射される
「レイ、一階に食堂があるから先に行って。コイツは殺せないからちょっと気絶させてから行く」
弾を避け、シャルは私を庇いながら廊下の奥を指差した
私は弾が当たったのだろう。足に痛みを感じながらも次々と襲い掛かる弾を避けながら返事をして奥に走った
少し走ってから痛みを感じる足を確認すると、脹脛に避け切れずにガードでも弾けなかったのだろう弾が中途半端に刺さっていた。それを引き抜いて服を破り巻いてから歩き出したのだが
一階に食堂があると言われても何処か分からないので人の気配を探る事にした
が、集まっている様な人の気配は探れない
大人しくシャルが来るのを待とうとして近くの部屋に入れば、そこは客間の様だった。痛む足を椅子に投げ出して一息ついていると何やら視線を感じて窓の外を見た
木の影からこちらを見ているのは何十羽いるか分からないくらいのカラス。嫌な予感がしてチラリと部屋を見渡せば1番奥の窓ガラスが割れており、端の床に人間の足が見える
シズクちゃんか?確認したいがカラスと目が合ったまま目線をそらす事が出来ず、目を合わせながらゆっくりと転ばない様に少しづつ足を動かして倒れている人間の近くまでたどり着いた
手をナイフにかけてから、カラスから目線を外してその倒れている人物を見ると目玉や手足をカラスに食われただろう男性が横たわっていた
うわぁと言った私の口から漏れた言葉を聞いた様に外に居たカラスは一斉に羽を広げた
その音に私は痛いの何て忘れた様に走りこの部屋を出て直ぐに扉を閉める
カツカツと閉めた扉に突く様な音が聞こえて、はぁぁと溜息を吐くと足がジンジンと痛み出してきた。とりあえず此処にいてはいけないと判断した私は廊下を進む事にした
歩いても歩いても似た様な作りの壁に自分が今何処にいるかも分からず、足も痛むし歩きたく無くなってきてまた近くにあった部屋に入る事にした
眠い目をこすりながら部屋の中を覗き込むと、ベッドや椅子が置いてある小さな部屋だったので安心して中に入り鍵の代わりに大きめな棚を持ち上げて扉の前に置いた
タイラントは無理だが、他の奴なら少し時間稼ぎにはなるだろう
ベッドに座り、足に巻いてあった布が血塗れになっている事に気付いて新しく巻き直す
横になって集中して傷を癒していると、少しづつ瞼が重くなってくる。あー寝ちゃ駄目だ何て思っていると少しづつ意識は遠のいていった
「イタタタ、やっぱり背中いてー」
死んではいないが動かなくなったタイラントの背中を見つめながら自分の背をさする
レイが食堂に辿り着けているとは思えずに居たから早く追わないとと思っていたが、中々急所に千本は当たらず最後はタイラントの持っていたマシンガンを奪って奴を撃ちまくる事にした
パワー不足だし、最近身体もなまりすぎかな何て考えながらレイの後を追う
少し走れば血の跡が点々としている事に気付いて、足取りは早くなると直後雷が鳴り出しとても煩いが廊下は少し明るくなった。
血の跡が一度この部屋の前で止まってる…
少し警戒しながらゆっくり扉を開ければ黒い物体が飛び出して来て後ろに後退する
20匹くらいは居るだろうか、ここで殲滅させておかないと後で通る時に面倒か。突いてくるカラスにマシンガンで応戦しながらまず扉を閉めた
弾切れを起こし、うんともすんとも言わなくなったマシンガンをカラスに思い切り投げつけてやるとギャっと短い悲鳴をあげて床で事切れた
その後面倒くさくなって、全て蹴りで片付けてからまた血を追って走り出すと雷と少し変わった音が混じっているような気がして足を止める
その音が聞こえるドアを開けようとしても何かが引っ掛かってて開かない
腰を入れながらゆっくりと押せば、ズズズっと少しづつだが扉は開いてゆく
やっと開いたなと警戒も忘れて中に入れば、ベッドでイビキをかいて寝ているレイを見つけて思わずはぁ、とため息を吐いてしまった
扉を閉めてから彼女の横に座り髪を撫でる。全身を見渡せば足に巻かれた布にもう血は付いていないし、他に怪我もしていない。足は自分で治せたんだなと安心した
が、このイビキはどうにかならないのかと思う。部屋に危険が無いか調べていると俺も疲れが出たのか動きたく無くなってきて彼女の横にゴロリと寝そべった
そういえば一緒に寝るのも久しぶりだな何て色気の無い寝顔を見ながら優しく抱き締めると、シャンプーの良い香りと血の匂いが混じり合う。おまけにイビキが煩いけれど何だかよく分からないがホッとしてしまい5分だけ休もうと俺も目を閉じた
身体をゆすられる感覚に、ついついまだ寝ていたいと無視をしていると、耳元で起きてと大きな女性の声がして目が覚めた
「起きたかしら?」
「あれ?パクノダさん?もう大丈夫なの?」
目を擦りながら起き上がると、そこは立派な食堂だった。20人は座って食事ができる様な高そうなテーブルに椅子、燭台に絵画に暖炉。こんな所は絵でしか見た事無いなとキョロキョロしていると
シャルの姿もクロロやフィンクスの姿も無い事に気付いた
「あれ?皆んなは?」
「3人はシズクを探しに下水へ行ったわ」
「私小さな部屋で寝てたんですけど…」
「ええ、シャルがおぶって連れて来たのよ。と言ってもシャルも寝ていたからクロロが迎えに行ったんだけどね。2人で寝てたからシャルを起こして貴女をおぶって3人で此処まで来たのよ」
「…シャルが一緒に寝ていた事すら知らなかった」
「疲れてたのよ。私なんか毒に何てやられて皆に迷惑かけて申し訳ないわ」
「パクノダさんも大変でしたね、後遺症は大丈夫ですか?」
「まだちょっと痺れるけど大丈夫、貴女が見つけてくれた本に血清の場所が書かれてたって団長が言っていたわ。ありがとうね」
ブンブンと首を振ると、ニコリと優しく笑ったパクノダさんにこちらもニコリと返した。雨はまだ止んでおらず、雷も激しく鳴っている。此処には他の部屋とは違い燭台に火が付いており少しだが辺りを照らしている
少しだけ心配そうに窓際から外を見つめるパクノダさんの横に立ち降り注ぐ様な雨と激しく唸る雷を見つめながら私もシャル達の無事を祈る事にした
キーキーと何処からか木の腐った扉が風に揺られる様な音と雨の降る音以外何も聞こえない
シャルの顔を覗き込むと、何やらクロロと同じ方向を見つめている
「えっ?何?」
「しー」
シャルは私の口を手で押さえると、クロロはパクノダを抱き上げてからこちらを見て首を1度縦に振った
ドシーンと小さな地震の様な揺れを感じ、2人が見ていた方向からゆっくりと何かが歩いて来る音がした
フィンクスがその方向にゆっくりと歩いていくとシャルが私の手を取り入ってきた扉まで行くと納屋を出た
スタスタと足取りは軽いが気配や足音を消しているシャルの真似をしながら、フィンクスが少しだけ心配な私は納屋を出てもチラチラと後ろを振り返ってしまう
その直後、納屋が壊れた様な音が響いてビクリとするが納屋自体は壊れていないし中からの音だろう
「シャル、フィンクス大丈夫?」
「あれはフィンクスがタイラントって奴を殴って転ばせただけだから平気。もう3人共食堂に向かってるから」
「食堂が待ち合わせ場所なの?」
「シズクが無事ならそろそろそこに来てるはず。全員食堂が集合場所なの分かってるから大丈夫だよ」
雨に濡れながら肉塊を避け、早足で最初に居た大きな屋敷に裏庭から入る
ヒタヒタと裸足の様な足音が聞こえて来て、私とシャルは入った所で足を止めた。シャルがゆっくりと音がしない様に短めのサバイバルナイフの様な物を私に渡してくる
ピチャリピチャリとシャルの髪から雨の雫が落ち、ナイフを濡らした
廊下の奥から赤い目だけがキラっと光り、私はそのナイフを受け取ると躊躇なく姿もまだ確認していないその物体の目であるだろう赤い部分にナイフを刺すとそのまま思い切り右に切り裂いた
ギァエエェとゆう聞いた事も無い叫びに少しビックリすると振り上げられた左手の長い爪が私の服をカスった
その避けた体制のまま右手で首を刎ね飛ばし、血が掛からない様に後ろに引くとシャルも後ろから来ていた2匹の犬の首を蹴りでへし折っていた
「…これ、何匹いんのかな?」
「フィンクスがいるから100匹くらい来ても大丈夫だよ」
「1万とかいたらどうしよう…」
「あっはっは、そんな事考えても今は仕方ないさ。それよりこのハンターって奴、何が元で出来てるんだろう」
トカゲかな?どう思う?とシャルは不思議そうにハンターの残骸に近付いて足でつついている。やめなよ、と私がシャルの肩を掴むと後ろからヒンヤリとした視線に思わず身体が硬直してしまった
「 」
ブンと風を切る音がして私の手を掴んだシャルは瞬間に私を抱きしめる様に自分に素早く抱き寄せる
ガツンと凄い音と衝撃に何が起きたのかすら分からずにそのまま彼と廊下を転がる
直ぐに彼の腕から抜け出し立ち上がると、2メートル以上ある見た事の無い人間の様でモンスターの様な物が立ち尽くしこちらを見ていた
「いってー。背中めっちゃ痛い。ガードしてなかったら骨折れてたかも」
「普通骨で済まないって」
「何こいつ」
「コイツがタイラントって奴だよ、わっ」
シャルが話終わる前に背中から取り出したマシンガンがシャルの頭をかすり、その後もピュンピュン容赦なく発射される
「レイ、一階に食堂があるから先に行って。コイツは殺せないからちょっと気絶させてから行く」
弾を避け、シャルは私を庇いながら廊下の奥を指差した
私は弾が当たったのだろう。足に痛みを感じながらも次々と襲い掛かる弾を避けながら返事をして奥に走った
少し走ってから痛みを感じる足を確認すると、脹脛に避け切れずにガードでも弾けなかったのだろう弾が中途半端に刺さっていた。それを引き抜いて服を破り巻いてから歩き出したのだが
一階に食堂があると言われても何処か分からないので人の気配を探る事にした
が、集まっている様な人の気配は探れない
大人しくシャルが来るのを待とうとして近くの部屋に入れば、そこは客間の様だった。痛む足を椅子に投げ出して一息ついていると何やら視線を感じて窓の外を見た
木の影からこちらを見ているのは何十羽いるか分からないくらいのカラス。嫌な予感がしてチラリと部屋を見渡せば1番奥の窓ガラスが割れており、端の床に人間の足が見える
シズクちゃんか?確認したいがカラスと目が合ったまま目線をそらす事が出来ず、目を合わせながらゆっくりと転ばない様に少しづつ足を動かして倒れている人間の近くまでたどり着いた
手をナイフにかけてから、カラスから目線を外してその倒れている人物を見ると目玉や手足をカラスに食われただろう男性が横たわっていた
うわぁと言った私の口から漏れた言葉を聞いた様に外に居たカラスは一斉に羽を広げた
その音に私は痛いの何て忘れた様に走りこの部屋を出て直ぐに扉を閉める
カツカツと閉めた扉に突く様な音が聞こえて、はぁぁと溜息を吐くと足がジンジンと痛み出してきた。とりあえず此処にいてはいけないと判断した私は廊下を進む事にした
歩いても歩いても似た様な作りの壁に自分が今何処にいるかも分からず、足も痛むし歩きたく無くなってきてまた近くにあった部屋に入る事にした
眠い目をこすりながら部屋の中を覗き込むと、ベッドや椅子が置いてある小さな部屋だったので安心して中に入り鍵の代わりに大きめな棚を持ち上げて扉の前に置いた
タイラントは無理だが、他の奴なら少し時間稼ぎにはなるだろう
ベッドに座り、足に巻いてあった布が血塗れになっている事に気付いて新しく巻き直す
横になって集中して傷を癒していると、少しづつ瞼が重くなってくる。あー寝ちゃ駄目だ何て思っていると少しづつ意識は遠のいていった
「イタタタ、やっぱり背中いてー」
死んではいないが動かなくなったタイラントの背中を見つめながら自分の背をさする
レイが食堂に辿り着けているとは思えずに居たから早く追わないとと思っていたが、中々急所に千本は当たらず最後はタイラントの持っていたマシンガンを奪って奴を撃ちまくる事にした
パワー不足だし、最近身体もなまりすぎかな何て考えながらレイの後を追う
少し走れば血の跡が点々としている事に気付いて、足取りは早くなると直後雷が鳴り出しとても煩いが廊下は少し明るくなった。
血の跡が一度この部屋の前で止まってる…
少し警戒しながらゆっくり扉を開ければ黒い物体が飛び出して来て後ろに後退する
20匹くらいは居るだろうか、ここで殲滅させておかないと後で通る時に面倒か。突いてくるカラスにマシンガンで応戦しながらまず扉を閉めた
弾切れを起こし、うんともすんとも言わなくなったマシンガンをカラスに思い切り投げつけてやるとギャっと短い悲鳴をあげて床で事切れた
その後面倒くさくなって、全て蹴りで片付けてからまた血を追って走り出すと雷と少し変わった音が混じっているような気がして足を止める
その音が聞こえるドアを開けようとしても何かが引っ掛かってて開かない
腰を入れながらゆっくりと押せば、ズズズっと少しづつだが扉は開いてゆく
やっと開いたなと警戒も忘れて中に入れば、ベッドでイビキをかいて寝ているレイを見つけて思わずはぁ、とため息を吐いてしまった
扉を閉めてから彼女の横に座り髪を撫でる。全身を見渡せば足に巻かれた布にもう血は付いていないし、他に怪我もしていない。足は自分で治せたんだなと安心した
が、このイビキはどうにかならないのかと思う。部屋に危険が無いか調べていると俺も疲れが出たのか動きたく無くなってきて彼女の横にゴロリと寝そべった
そういえば一緒に寝るのも久しぶりだな何て色気の無い寝顔を見ながら優しく抱き締めると、シャンプーの良い香りと血の匂いが混じり合う。おまけにイビキが煩いけれど何だかよく分からないがホッとしてしまい5分だけ休もうと俺も目を閉じた
身体をゆすられる感覚に、ついついまだ寝ていたいと無視をしていると、耳元で起きてと大きな女性の声がして目が覚めた
「起きたかしら?」
「あれ?パクノダさん?もう大丈夫なの?」
目を擦りながら起き上がると、そこは立派な食堂だった。20人は座って食事ができる様な高そうなテーブルに椅子、燭台に絵画に暖炉。こんな所は絵でしか見た事無いなとキョロキョロしていると
シャルの姿もクロロやフィンクスの姿も無い事に気付いた
「あれ?皆んなは?」
「3人はシズクを探しに下水へ行ったわ」
「私小さな部屋で寝てたんですけど…」
「ええ、シャルがおぶって連れて来たのよ。と言ってもシャルも寝ていたからクロロが迎えに行ったんだけどね。2人で寝てたからシャルを起こして貴女をおぶって3人で此処まで来たのよ」
「…シャルが一緒に寝ていた事すら知らなかった」
「疲れてたのよ。私なんか毒に何てやられて皆に迷惑かけて申し訳ないわ」
「パクノダさんも大変でしたね、後遺症は大丈夫ですか?」
「まだちょっと痺れるけど大丈夫、貴女が見つけてくれた本に血清の場所が書かれてたって団長が言っていたわ。ありがとうね」
ブンブンと首を振ると、ニコリと優しく笑ったパクノダさんにこちらもニコリと返した。雨はまだ止んでおらず、雷も激しく鳴っている。此処には他の部屋とは違い燭台に火が付いており少しだが辺りを照らしている
少しだけ心配そうに窓際から外を見つめるパクノダさんの横に立ち降り注ぐ様な雨と激しく唸る雷を見つめながら私もシャル達の無事を祈る事にした