the gift
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
いつもより随分と寝てしまったな。
肌に当たる暖かな体温が気持ちが良い。
女性の身体とは何と柔らかくしなやかなのかと眠る彼女を再度抱き締める
鍛えていても力を入れたら折れそうな腰や手首
こんなに華奢なのに男共に混じり鬼を倒してるのかと思うと何だかもう彼女には戦場には出て欲しくないなと、ふと寝顔を見ながら思った。
俺の度肝を抜くような事を平気で言う雪那
この宿に来てから、俺の人生でびっくりするような事の連続だった。恋だの愛だのをあまり考えた事が無く、彼女に結婚してくれと言われた時は唖然としたが
俺をずっと思う気持ちが彼女からは素直に伝わってきて。とても嬉しいと思った自分がいた
柄にも無く道端に生えていた花だったが、彼女が喜ぶかもしれないと思うと手を伸ばしていた。自分の中に彼女を少しでも思う気持ちが芽生えた事を自覚した瞬間だった。
窓辺からカンカンとガラスを突く音がして、義勇はボンヤリとした頭を切り替えて立ち上がり、手に文を持つ自分のカラスを部屋に招き入れる
「ナンデハダカナンジャ?カゼヒクゾ」
「…そこはいい、随分時間がかかっていたが文は渡してくれたか?…返事の文はこれか?」
「ソノオンナハダレジャ?」
「…文をくれ」
「ギユウモヤルノ」
年老いたカラスにニッコリと微笑まれて、何だか非常に気恥ずかしい気分だが、すぐに運んで来てくれた文に目を通すと自分の思っていたような内容で書かれていて。それでも読み終わるとフーと息が抜けて肩の荷が降りたように安堵してしまった自分がいた。
「…雪那起きろ」
「ん…あ、おはようございます」
目を開ければ目の前に冨岡さんの顔があった
支度をしろと言われて、仕事ですか?と尋ねると場所を変えるとだけ言われて
私はハイと答えてから湯浴みに向かい身支度を整える
女将さんにお礼を言うと、2人共長生きして欲しい。幸せになってねと手を握られた
彼女を幸せにしてあげて欲しいと言われてる冨岡さんを見て、振られていて一度限りなんです、すみませんと心の中で謝っておいた
冨岡さんは、ああ。世話になったと一言だけ言うとすぐに早足で宿に背を向けた
私もペコリと笑顔で頭を下げてから冨岡さんの後を追った
「冨岡さん、何処いくんですか?」
「家だ」
「誰のですか?」
「俺のだ」の後に怪我が良くなって来たからな。あまり長いするのも迷惑かと思っただけだ。と言葉が続く
私はまた一夜限りで良いと言ってしまった事を思い出した。
冨岡さんは家で休息をとるみたいだし、私は彼と何も関係がないとゆうか家に入れてもらえるような間柄でもないし
そもそも、宿で別れるべきなのでは無いかとグルグル思考がまわる。一度もこちらを振り返らずにひたすら歩く冨岡さんに少々寂しさを感じたけれど昔からこうだったので余り関係を持ってもこうゆう所は変わらないものだなと内心少し笑ってしまった。出来れば最後くらい手を握って歩いてみたかったのが本心だったから。
遠くに本部の屋根が見えて来たので、どうせなら冨岡さんちの前まで行って礼を言ってから彼が家に入るまで見送ろうと思った。
冨岡さんの屋敷の前まで来ると、鍵をあけている冨岡さんの後ろから声をかける
「あの、冨岡さん。私のお願いを聞いてくださってありがとうございました。私は本当に一度だけでも貴方に触れてもらえて幸せでした」
そう言ってから頭を下げた私に、彼はいつものような無表情で振り返った。
「何だ急に。」
「いえ、お礼を伝えたくて。大切な思い出にしますねでは、失礼します」
自分の自宅に向かおうと一歩踏み出した時、左腕を掴まれる。振り返れば何か言いたそうな顔をしている彼が私の腕を掴んで離さない
その表情に思わずどうしたんですか??と心配になって声をかけた。
「俺は、言葉が足りないな」
「?」
「雪那、親方様には了承をもらっておいた。俺と一緒にならないか?」
「………えっ?」
何を言われてるんだろう。夢のようだ。空いた口が塞がらない。目の前の冨岡さんの顔は少しだけ赤くなっていて、その熱が私に伝わったように急に私の顔に熱がおびてくる。理解するのに少しかかってしまって、素直に言葉を受け止める頃にはまた嬉しくて涙が出てしまっていた。
屋敷に入れてもらった私は、何だかまだ夢のようでホワホワしていたけれど彼と一日中過ごして色々な話をした。冨岡さんは、私に結婚してくれと言われた時に
気持ちは分かったと言ったのは受け入れると言う事だったらしい。こんな自分を好きでいてくれる女がいると思ったら手放したく無くなったとアッサリいわれたが、私からすれば世界中探してもこんな素敵な人はいないと思うから、こんな自分だなんてと少々複雑な気持ちになってしまった。
抱いて欲しいと言った時は自分もつい手を出しそうになってしまったが、手を出すのならケジメとして親方様に婚姻の報告してからじゃないとと思いすぐに文を出した。が余りにも私が愛しくて返事が来る前に触れてしまったと遠い目をしながら言われた。
彼はサラリサラリと言うけれど、私からすると非常に重く嬉しい言葉ばかりで
くすぐったさと愛おしさで呼吸の練習をしている時よりも血の巡りと心音を感じてジーンとしてしまった。
「お館様は、とても喜んで下さっていた。…義勇は雪那に沢山愛情をそそいでもらって欲しい。自分がどれだけ価値がある人間かがきっといつか分かる日が来るとおっしゃってくれていた。」
それを聞いて自然に笑顔になってしまい、うんうんとうなづく私の手を優しく握って
未来が楽しみだと笑顔で言ってくれた。
沢山愛しますから覚悟して下さいねと言うと、君には驚かされてばかりだからなと優しい口付けをしてくれた
。fin
肌に当たる暖かな体温が気持ちが良い。
女性の身体とは何と柔らかくしなやかなのかと眠る彼女を再度抱き締める
鍛えていても力を入れたら折れそうな腰や手首
こんなに華奢なのに男共に混じり鬼を倒してるのかと思うと何だかもう彼女には戦場には出て欲しくないなと、ふと寝顔を見ながら思った。
俺の度肝を抜くような事を平気で言う雪那
この宿に来てから、俺の人生でびっくりするような事の連続だった。恋だの愛だのをあまり考えた事が無く、彼女に結婚してくれと言われた時は唖然としたが
俺をずっと思う気持ちが彼女からは素直に伝わってきて。とても嬉しいと思った自分がいた
柄にも無く道端に生えていた花だったが、彼女が喜ぶかもしれないと思うと手を伸ばしていた。自分の中に彼女を少しでも思う気持ちが芽生えた事を自覚した瞬間だった。
窓辺からカンカンとガラスを突く音がして、義勇はボンヤリとした頭を切り替えて立ち上がり、手に文を持つ自分のカラスを部屋に招き入れる
「ナンデハダカナンジャ?カゼヒクゾ」
「…そこはいい、随分時間がかかっていたが文は渡してくれたか?…返事の文はこれか?」
「ソノオンナハダレジャ?」
「…文をくれ」
「ギユウモヤルノ」
年老いたカラスにニッコリと微笑まれて、何だか非常に気恥ずかしい気分だが、すぐに運んで来てくれた文に目を通すと自分の思っていたような内容で書かれていて。それでも読み終わるとフーと息が抜けて肩の荷が降りたように安堵してしまった自分がいた。
「…雪那起きろ」
「ん…あ、おはようございます」
目を開ければ目の前に冨岡さんの顔があった
支度をしろと言われて、仕事ですか?と尋ねると場所を変えるとだけ言われて
私はハイと答えてから湯浴みに向かい身支度を整える
女将さんにお礼を言うと、2人共長生きして欲しい。幸せになってねと手を握られた
彼女を幸せにしてあげて欲しいと言われてる冨岡さんを見て、振られていて一度限りなんです、すみませんと心の中で謝っておいた
冨岡さんは、ああ。世話になったと一言だけ言うとすぐに早足で宿に背を向けた
私もペコリと笑顔で頭を下げてから冨岡さんの後を追った
「冨岡さん、何処いくんですか?」
「家だ」
「誰のですか?」
「俺のだ」の後に怪我が良くなって来たからな。あまり長いするのも迷惑かと思っただけだ。と言葉が続く
私はまた一夜限りで良いと言ってしまった事を思い出した。
冨岡さんは家で休息をとるみたいだし、私は彼と何も関係がないとゆうか家に入れてもらえるような間柄でもないし
そもそも、宿で別れるべきなのでは無いかとグルグル思考がまわる。一度もこちらを振り返らずにひたすら歩く冨岡さんに少々寂しさを感じたけれど昔からこうだったので余り関係を持ってもこうゆう所は変わらないものだなと内心少し笑ってしまった。出来れば最後くらい手を握って歩いてみたかったのが本心だったから。
遠くに本部の屋根が見えて来たので、どうせなら冨岡さんちの前まで行って礼を言ってから彼が家に入るまで見送ろうと思った。
冨岡さんの屋敷の前まで来ると、鍵をあけている冨岡さんの後ろから声をかける
「あの、冨岡さん。私のお願いを聞いてくださってありがとうございました。私は本当に一度だけでも貴方に触れてもらえて幸せでした」
そう言ってから頭を下げた私に、彼はいつものような無表情で振り返った。
「何だ急に。」
「いえ、お礼を伝えたくて。大切な思い出にしますねでは、失礼します」
自分の自宅に向かおうと一歩踏み出した時、左腕を掴まれる。振り返れば何か言いたそうな顔をしている彼が私の腕を掴んで離さない
その表情に思わずどうしたんですか??と心配になって声をかけた。
「俺は、言葉が足りないな」
「?」
「雪那、親方様には了承をもらっておいた。俺と一緒にならないか?」
「………えっ?」
何を言われてるんだろう。夢のようだ。空いた口が塞がらない。目の前の冨岡さんの顔は少しだけ赤くなっていて、その熱が私に伝わったように急に私の顔に熱がおびてくる。理解するのに少しかかってしまって、素直に言葉を受け止める頃にはまた嬉しくて涙が出てしまっていた。
屋敷に入れてもらった私は、何だかまだ夢のようでホワホワしていたけれど彼と一日中過ごして色々な話をした。冨岡さんは、私に結婚してくれと言われた時に
気持ちは分かったと言ったのは受け入れると言う事だったらしい。こんな自分を好きでいてくれる女がいると思ったら手放したく無くなったとアッサリいわれたが、私からすれば世界中探してもこんな素敵な人はいないと思うから、こんな自分だなんてと少々複雑な気持ちになってしまった。
抱いて欲しいと言った時は自分もつい手を出しそうになってしまったが、手を出すのならケジメとして親方様に婚姻の報告してからじゃないとと思いすぐに文を出した。が余りにも私が愛しくて返事が来る前に触れてしまったと遠い目をしながら言われた。
彼はサラリサラリと言うけれど、私からすると非常に重く嬉しい言葉ばかりで
くすぐったさと愛おしさで呼吸の練習をしている時よりも血の巡りと心音を感じてジーンとしてしまった。
「お館様は、とても喜んで下さっていた。…義勇は雪那に沢山愛情をそそいでもらって欲しい。自分がどれだけ価値がある人間かがきっといつか分かる日が来るとおっしゃってくれていた。」
それを聞いて自然に笑顔になってしまい、うんうんとうなづく私の手を優しく握って
未来が楽しみだと笑顔で言ってくれた。
沢山愛しますから覚悟して下さいねと言うと、君には驚かされてばかりだからなと優しい口付けをしてくれた
。fin
7/7ページ