the gift
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私は今日で18歳になった。
先輩達にトレーニングをしてもらいながら筋肉を付けて呼吸も勉強したが、あまり才能も無く階級も上にも行けず
任務の無い時に実家に帰れば毎日毎日そんな危ない仕事はするなと言われて料理や掃除ばかりやらされた。
もういい年の女の子なんだから。鬼何て戯言にしか聞こえないと言う両親にいつも内心嫌気がさしていた
お見合いの話も来ていたけれど、ぼんやりと浮かぶ冨岡さんの事を考えるとお見合いもしたくなくなった
水柱とは少し稽古をつけてもらった事があるだけで、その道中に食事を何回かしたくらいの上司と部下のような間柄だったが、私は何故かあの人が何年か前からとても好きだった
他にも沢山魅力的な人はいるのだろうけど、あの人の独特な雰囲気と飾らない所が好きなのかもしれない
彼と同じくらい強くなったら、告白してみようかな何て
そんな夢物語をいつも考えていた
同じ年頃の女の子達が言うのは、お料理が上手になったら彼と一緒に住むんだとか。夢物語をみてばかりいる私に言われたくは無いと思うが可愛らしい思考回路だなと思う
男性経験も無く、このまま強い鬼とかとバッタリ遭遇してあっさりやられるんだろうな何てボンヤリと考えていた矢先バサリっと自分のカラスが肩にとまる
ああ、また任務か。最近はやる気も無くなっているなあと気分がどんよりした
伝令を受けて山に一人入れば、嫌な予感をビンビン感じる
これは私の手にはおえないんじゃなかろうか
呼吸を使いながら集中して全力で走りながら当たりを警戒するがその前に酷い匂いで鼻がもげそうだ
道も無い険しい山の中を1キロ程走ると巨大な何かがぶつかるような音が聞こえてきて、木々が倒れるような音と共に鬼の気配もする
一呼吸置いてからその方向に走り出すと、イノシシの被り物をした男の子が鬼と戦っているのが見えた
私じゃ勝てないかもしれないと相手を見て一瞬躊躇したけれど振り下ろされた太い腕がイノシシの顔に直撃する前に何とか切り落とせた
「大丈夫?」
重症だね。と警戒は解かないでイノシシの近くに寄ると彼の刀は鬼殺隊のものだと分かり少しホッとした
上半身が裸で変わった子だが隊服を着ていないから一応刀を持っていても確認する事にした。
「きみも、鬼殺隊?」
近寄ってくる私に余計な事すんじゃねーと怒りをあらわにしていたが、鬼殺隊だって事にはうなづいていた
かなり出血しているし、彼には逃げてもらって私が逃げる間の時間稼ぎをするしかないな
覚悟を決めて息を吸い直したその瞬間だった
瞬きをした瞬間に鬼はもう倒れていて。刀を振りかぶって血を拭う冨岡さんがいた
「と、冨岡さん。助かりました」
あまりにも一瞬で少しあっけにとられたけれど、駆け寄ると私を見てから無傷で何よりだと小さく言葉をもらって私の胸は内心ドキドキする
イノシシの子が冨岡さんに俺の獲物だったとか、俺とも勝負しろだとかギャーギャー言い出したので彼の元まで行ってから頭にチョップをかますと少し涙目になっていた
「白石、そいつは頼んだ。俺は他に鬼が居ないか見てくる」
「…はい。分かりました、気をつけて」
本当は一緒に行きたい。そんな気持ちを胸にしまって
この子は任せて下さいと付け足した
俺も行くと聞かないイノシシの子に冨岡さんは両手足を縛ると土を蹴って走り出して行った
「あいつ、つえーな…」
「…うん、うちらも強くなりたいね。」
そう言って頭の血を拭いてやると、目尻が下がった私の表情を見てイノシシの子は大人しくなる
その後にいつも通りに隠が来て、胡蝶さんの屋敷まで彼を運んで貰う
まんまと打ちのめされたようで、精神的にショックを受けていたようだったけれど
私も味わった事があったから、変に慰める事なく食事の手伝いだけして美味しいものを食べてもらって元気になれるように尽くした
それからすぐ夜にはまた任務が来たので次の日早朝にお礼を言って屋敷を出た
また来て下さいね、と優しい胡蝶さんは笑顔で送り出してくれた
今度は森か。山の次は森で。まあ街なんかよりは人がいないから良いのだけれどまた一人で任務だ
ふと、鬼狩りになりたい、そう強く思い真っ直ぐで がむしゃらに頑張っていた頃が懐かしく思える
ずっと貫き通すってのは、根気もいるんだなと初めて思った
変わった術を使う鬼に呼吸が続かない。一度体制を整えないとと思った時に地面のぬかるみに足をとられていて、その一瞬の油断だった。爪で裂かれた右腕が熱い
ぼたぼたと血が落ちた音が小さく聞こえたけれど刀を握りなおすと、こんな時だから冷静にと息を吸って鬼の元まで走り出した
「あいたたた、、」
強く布を巻くとじんわりと血が滲む
何とか満身創痍で倒したようなものだ。もう少しで救援が来たからそれまで待ってれば良かったのにと今更言ってきたカラスにどうして先に言わないんだと悪態をつくが
カラスは東に藤の家があるから医者を呼んでもらえとだけ言うと、私の言葉は無視して空へと飛び立ってしまった。
渋々また自宅に帰れないのかと思いながら痛む腕を止血する様に押さえながらトボトボと東に進んだ
少し歩くと立派な門構えが見えてきて、遠慮なく門を潜らせてもらってから声をかける
「すみません、どなたかいらっしゃいますか?」
少し待つとパタパタと走るような音が聞こえる
ひょっこりと庭から顔を出したおばさんは私の事を見るなり、ち、ち、血がっ!!でてる!と顔を真っ青にしてから、誰かお医者様を呼んでと叫んでいた
何だかその様子に、ああもう大丈夫なんだと息を抜いた瞬間に意識が遠のいていった
先輩達にトレーニングをしてもらいながら筋肉を付けて呼吸も勉強したが、あまり才能も無く階級も上にも行けず
任務の無い時に実家に帰れば毎日毎日そんな危ない仕事はするなと言われて料理や掃除ばかりやらされた。
もういい年の女の子なんだから。鬼何て戯言にしか聞こえないと言う両親にいつも内心嫌気がさしていた
お見合いの話も来ていたけれど、ぼんやりと浮かぶ冨岡さんの事を考えるとお見合いもしたくなくなった
水柱とは少し稽古をつけてもらった事があるだけで、その道中に食事を何回かしたくらいの上司と部下のような間柄だったが、私は何故かあの人が何年か前からとても好きだった
他にも沢山魅力的な人はいるのだろうけど、あの人の独特な雰囲気と飾らない所が好きなのかもしれない
彼と同じくらい強くなったら、告白してみようかな何て
そんな夢物語をいつも考えていた
同じ年頃の女の子達が言うのは、お料理が上手になったら彼と一緒に住むんだとか。夢物語をみてばかりいる私に言われたくは無いと思うが可愛らしい思考回路だなと思う
男性経験も無く、このまま強い鬼とかとバッタリ遭遇してあっさりやられるんだろうな何てボンヤリと考えていた矢先バサリっと自分のカラスが肩にとまる
ああ、また任務か。最近はやる気も無くなっているなあと気分がどんよりした
伝令を受けて山に一人入れば、嫌な予感をビンビン感じる
これは私の手にはおえないんじゃなかろうか
呼吸を使いながら集中して全力で走りながら当たりを警戒するがその前に酷い匂いで鼻がもげそうだ
道も無い険しい山の中を1キロ程走ると巨大な何かがぶつかるような音が聞こえてきて、木々が倒れるような音と共に鬼の気配もする
一呼吸置いてからその方向に走り出すと、イノシシの被り物をした男の子が鬼と戦っているのが見えた
私じゃ勝てないかもしれないと相手を見て一瞬躊躇したけれど振り下ろされた太い腕がイノシシの顔に直撃する前に何とか切り落とせた
「大丈夫?」
重症だね。と警戒は解かないでイノシシの近くに寄ると彼の刀は鬼殺隊のものだと分かり少しホッとした
上半身が裸で変わった子だが隊服を着ていないから一応刀を持っていても確認する事にした。
「きみも、鬼殺隊?」
近寄ってくる私に余計な事すんじゃねーと怒りをあらわにしていたが、鬼殺隊だって事にはうなづいていた
かなり出血しているし、彼には逃げてもらって私が逃げる間の時間稼ぎをするしかないな
覚悟を決めて息を吸い直したその瞬間だった
瞬きをした瞬間に鬼はもう倒れていて。刀を振りかぶって血を拭う冨岡さんがいた
「と、冨岡さん。助かりました」
あまりにも一瞬で少しあっけにとられたけれど、駆け寄ると私を見てから無傷で何よりだと小さく言葉をもらって私の胸は内心ドキドキする
イノシシの子が冨岡さんに俺の獲物だったとか、俺とも勝負しろだとかギャーギャー言い出したので彼の元まで行ってから頭にチョップをかますと少し涙目になっていた
「白石、そいつは頼んだ。俺は他に鬼が居ないか見てくる」
「…はい。分かりました、気をつけて」
本当は一緒に行きたい。そんな気持ちを胸にしまって
この子は任せて下さいと付け足した
俺も行くと聞かないイノシシの子に冨岡さんは両手足を縛ると土を蹴って走り出して行った
「あいつ、つえーな…」
「…うん、うちらも強くなりたいね。」
そう言って頭の血を拭いてやると、目尻が下がった私の表情を見てイノシシの子は大人しくなる
その後にいつも通りに隠が来て、胡蝶さんの屋敷まで彼を運んで貰う
まんまと打ちのめされたようで、精神的にショックを受けていたようだったけれど
私も味わった事があったから、変に慰める事なく食事の手伝いだけして美味しいものを食べてもらって元気になれるように尽くした
それからすぐ夜にはまた任務が来たので次の日早朝にお礼を言って屋敷を出た
また来て下さいね、と優しい胡蝶さんは笑顔で送り出してくれた
今度は森か。山の次は森で。まあ街なんかよりは人がいないから良いのだけれどまた一人で任務だ
ふと、鬼狩りになりたい、そう強く思い真っ直ぐで がむしゃらに頑張っていた頃が懐かしく思える
ずっと貫き通すってのは、根気もいるんだなと初めて思った
変わった術を使う鬼に呼吸が続かない。一度体制を整えないとと思った時に地面のぬかるみに足をとられていて、その一瞬の油断だった。爪で裂かれた右腕が熱い
ぼたぼたと血が落ちた音が小さく聞こえたけれど刀を握りなおすと、こんな時だから冷静にと息を吸って鬼の元まで走り出した
「あいたたた、、」
強く布を巻くとじんわりと血が滲む
何とか満身創痍で倒したようなものだ。もう少しで救援が来たからそれまで待ってれば良かったのにと今更言ってきたカラスにどうして先に言わないんだと悪態をつくが
カラスは東に藤の家があるから医者を呼んでもらえとだけ言うと、私の言葉は無視して空へと飛び立ってしまった。
渋々また自宅に帰れないのかと思いながら痛む腕を止血する様に押さえながらトボトボと東に進んだ
少し歩くと立派な門構えが見えてきて、遠慮なく門を潜らせてもらってから声をかける
「すみません、どなたかいらっしゃいますか?」
少し待つとパタパタと走るような音が聞こえる
ひょっこりと庭から顔を出したおばさんは私の事を見るなり、ち、ち、血がっ!!でてる!と顔を真っ青にしてから、誰かお医者様を呼んでと叫んでいた
何だかその様子に、ああもう大丈夫なんだと息を抜いた瞬間に意識が遠のいていった
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