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4月も終わりか、とカレンダーをペリっとめくった。
今日は親戚がうちに遊びに来ていて、食べるわ飲むわで半日が過ぎてしまった。年下のバスケをしている従兄弟から、ここは陵南高校が近いけど仙道のバスケが1番凄いって話が出ていた。仙道とバスケでピンと来た私だけど何と無く彰くんに迷惑をかけたくなかったから隣に住んでる話は出さなかった
でも、本当に従兄弟の話を聞いて少しビックリした
かなり上手で有名だって事。全然知らなかったから
皆が帰った後、掃除をしながら残った食べ物を片付ける。そーいえば彰くんご飯食べてるかなと頭によぎる。
あの時。ハンバーグ食べたい!と甘ったれた笑顔の彼を何と無く思い出していた
時計を見れば午後5時すぎ、挽き肉と玉ねぎを冷蔵庫から取り出すとさっそくハンバーグ作りに取り掛かった
両面を焼いてから、ソース作りをする頃にはバッチリご飯も炊けていて付け合わせのアスパラ炒めと、じゃがいものバター添えも出来上がっていた
そういえば、LINEも交換していない
まあ、隣にインターフォンを押しに行けばいいんだけどね。
でも、電話番号も知らないな、なんて思った
ちょっとTバッグの事を思い出して恥ずかしくなった私はオムくんを抱き上げてから彰くんの玄関の前まで来て、明かりがついているのを確認してからインターフォンを押した
あれ?留守かな?
出てこない。
30秒程待ったが、出てこないので部屋に戻ろうとした時
「あ、雪那ちゃん。どうしたの?」
ゆっくり扉が空いて、そこには少し顔が赤い彰くんがいた。ただ、いつもとは違い胸から息をしているような感じだ。
「あれ?彰くん、ちょっと顔赤くない?」
「あ、ああ。何か寒気するからたぶん風邪かもしれない。今横になってたんだけど寝苦しくって」
「ええっ!??大丈夫?」
彰からの返答に思わず大丈夫?と言いながらすぐさまおでこに手を当てる
じんわりと手に広がる熱に8度を越してるなと直感する
「彰くん、上がっていい??」
「ん??何で?看病してくれるって事?」
「うん、ちょっと辛そうだから何かさせて欲しいな」
「……ありがとう、雪那ちゃん、腹減るわ苦しいわ薬無いわで、困ってたんだよね」
そう言って、彰はヘラリっと力なく笑うと肩にもたれかかってくる
弱ってる姿を見て、少し可愛いなと思ってしまったが
手早くベッドに寝かせて直ぐ自宅にオムくんを置くと薬とおかゆの材料を持って彰くん宅に上がらせてもらった
さっきはゆっくり見ていなかったけれど、やっぱりスポーツマンなんだな。
色々な所にスポーツ選手の影がある部屋
物は少ないけれどとても綺麗にしている。
「彰くん、おかゆ食べれる?」
「うん」
「たまごと梅どっちがいい?」
「どっちも。後ネギ」
「分かったよ」
よしよしと頭を撫でるといつもガチガチな髪の毛も風呂あがりのようでしんなりとして柔らかくて。
もう少し触っていたい。そんな気持ちになった。
コトコトと粥を煮ていると、寝室の方から雪那ちゃんと名を呼ぶ小さな声がする
「なーにー?」
と、台所から声をかけるが、もしょもしょと何を言っているか分からない返事が聞こえてくる
少し火を弱火にしてから彰くんのベッドまで行き口元に耳を寄せる
「寒い」
「寒いの?毛布持ってくる?」
「……ちょっとごめん」
ヒュッと一瞬だった。左腕を掴まれてから腰を持たれてベッドにひきづり込まれる。
ギューっとまるで音がなりそうな程抱きしめられて
私は声も出せなかった
「………雪那ちゃん、急にこんな事してごめんね」
熱い吐息に弱い声
こんな時にまだ、う、うんとしかいえなくて
なるべく優しく背中をさすってあげることしか出来ない
自分に気があるのか、でも高校生だから女に興味があるのか。又はただただ熱で寒くて寂しいだけか。
そんな事をぼんやりと考えていると、いつの間にかプシューと台所から音が鳴る。
彰くん、ごめんお粥が焦げる。
そう言って手をどけようとするがびくともせず、力も弱まらない
あーきーらーくんと耳元で少し大きな声を出せば、顔は枕に埋めたままで、ハイっと私を掴んでる手をゆっくり上げた
焦げなかったアツアツのお粥をよそい、梅を最後に添えてからお水と一緒にお盆に乗せた
出来たよ、と傍に座って頭を撫でるとお腹に抱きついてくる
可愛いな、自然に笑みが溢れる。
「ふふふ」
「なんで笑ってんの?」
頭を上げた彰くんは私が笑ってる顔を見てつられて笑った
「わかるでしょ?」
「…分かりますよー」
俺はどーせ甘えたかったんですよーと言いながら身体を起こしつつ、お盆を受け取った
初めはぶーたれた顔をしていたけれど、徐々にいつもの表情に戻ってゆく。しっかりお粥を口に運ぶ姿をみてから、台所に置いた薬を取りにいく。
「彰くん、食べたら飲んで」
「うん」
小さく頷いた彼は、背は高いけれど何だか子供のようで
ふふふ、と私が含み笑いをする度に参ったなとゆう顔をしていた。
。
今日は親戚がうちに遊びに来ていて、食べるわ飲むわで半日が過ぎてしまった。年下のバスケをしている従兄弟から、ここは陵南高校が近いけど仙道のバスケが1番凄いって話が出ていた。仙道とバスケでピンと来た私だけど何と無く彰くんに迷惑をかけたくなかったから隣に住んでる話は出さなかった
でも、本当に従兄弟の話を聞いて少しビックリした
かなり上手で有名だって事。全然知らなかったから
皆が帰った後、掃除をしながら残った食べ物を片付ける。そーいえば彰くんご飯食べてるかなと頭によぎる。
あの時。ハンバーグ食べたい!と甘ったれた笑顔の彼を何と無く思い出していた
時計を見れば午後5時すぎ、挽き肉と玉ねぎを冷蔵庫から取り出すとさっそくハンバーグ作りに取り掛かった
両面を焼いてから、ソース作りをする頃にはバッチリご飯も炊けていて付け合わせのアスパラ炒めと、じゃがいものバター添えも出来上がっていた
そういえば、LINEも交換していない
まあ、隣にインターフォンを押しに行けばいいんだけどね。
でも、電話番号も知らないな、なんて思った
ちょっとTバッグの事を思い出して恥ずかしくなった私はオムくんを抱き上げてから彰くんの玄関の前まで来て、明かりがついているのを確認してからインターフォンを押した
あれ?留守かな?
出てこない。
30秒程待ったが、出てこないので部屋に戻ろうとした時
「あ、雪那ちゃん。どうしたの?」
ゆっくり扉が空いて、そこには少し顔が赤い彰くんがいた。ただ、いつもとは違い胸から息をしているような感じだ。
「あれ?彰くん、ちょっと顔赤くない?」
「あ、ああ。何か寒気するからたぶん風邪かもしれない。今横になってたんだけど寝苦しくって」
「ええっ!??大丈夫?」
彰からの返答に思わず大丈夫?と言いながらすぐさまおでこに手を当てる
じんわりと手に広がる熱に8度を越してるなと直感する
「彰くん、上がっていい??」
「ん??何で?看病してくれるって事?」
「うん、ちょっと辛そうだから何かさせて欲しいな」
「……ありがとう、雪那ちゃん、腹減るわ苦しいわ薬無いわで、困ってたんだよね」
そう言って、彰はヘラリっと力なく笑うと肩にもたれかかってくる
弱ってる姿を見て、少し可愛いなと思ってしまったが
手早くベッドに寝かせて直ぐ自宅にオムくんを置くと薬とおかゆの材料を持って彰くん宅に上がらせてもらった
さっきはゆっくり見ていなかったけれど、やっぱりスポーツマンなんだな。
色々な所にスポーツ選手の影がある部屋
物は少ないけれどとても綺麗にしている。
「彰くん、おかゆ食べれる?」
「うん」
「たまごと梅どっちがいい?」
「どっちも。後ネギ」
「分かったよ」
よしよしと頭を撫でるといつもガチガチな髪の毛も風呂あがりのようでしんなりとして柔らかくて。
もう少し触っていたい。そんな気持ちになった。
コトコトと粥を煮ていると、寝室の方から雪那ちゃんと名を呼ぶ小さな声がする
「なーにー?」
と、台所から声をかけるが、もしょもしょと何を言っているか分からない返事が聞こえてくる
少し火を弱火にしてから彰くんのベッドまで行き口元に耳を寄せる
「寒い」
「寒いの?毛布持ってくる?」
「……ちょっとごめん」
ヒュッと一瞬だった。左腕を掴まれてから腰を持たれてベッドにひきづり込まれる。
ギューっとまるで音がなりそうな程抱きしめられて
私は声も出せなかった
「………雪那ちゃん、急にこんな事してごめんね」
熱い吐息に弱い声
こんな時にまだ、う、うんとしかいえなくて
なるべく優しく背中をさすってあげることしか出来ない
自分に気があるのか、でも高校生だから女に興味があるのか。又はただただ熱で寒くて寂しいだけか。
そんな事をぼんやりと考えていると、いつの間にかプシューと台所から音が鳴る。
彰くん、ごめんお粥が焦げる。
そう言って手をどけようとするがびくともせず、力も弱まらない
あーきーらーくんと耳元で少し大きな声を出せば、顔は枕に埋めたままで、ハイっと私を掴んでる手をゆっくり上げた
焦げなかったアツアツのお粥をよそい、梅を最後に添えてからお水と一緒にお盆に乗せた
出来たよ、と傍に座って頭を撫でるとお腹に抱きついてくる
可愛いな、自然に笑みが溢れる。
「ふふふ」
「なんで笑ってんの?」
頭を上げた彰くんは私が笑ってる顔を見てつられて笑った
「わかるでしょ?」
「…分かりますよー」
俺はどーせ甘えたかったんですよーと言いながら身体を起こしつつ、お盆を受け取った
初めはぶーたれた顔をしていたけれど、徐々にいつもの表情に戻ってゆく。しっかりお粥を口に運ぶ姿をみてから、台所に置いた薬を取りにいく。
「彰くん、食べたら飲んで」
「うん」
小さく頷いた彼は、背は高いけれど何だか子供のようで
ふふふ、と私が含み笑いをする度に参ったなとゆう顔をしていた。
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