真夏の恋の夢
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丁寧に作った美味しいご飯を2人で向かい合って食べて、録画しておいた映画を2人でソファでくっ付いて見ていたら、気付けばどうやら寝てしまった様だった
まだボンヤリとする意識の中で彰が後ろから優しく抱き締め手に指をからめてくる
何だか心地がよくて、ずっとこうしていたいな何て感じて幸せな気分
先程は何故か腹が立ってしまった彰の言葉をふと思い出した。怒る筋合いはあるんじゃない?と、彼は平然と言ってきた
私は付き合って無いから、怒る筋合い何てないんじゃ無いかな何て思っていたけど
考えたらそういえば喫茶店の近くで2人を見てから私はずっと怒っていた
一度しただけで彼を好きになってしまったのか
そもそも彼にとって私はどんな存在なのか
彰とまだ会って間もないし
好きだなんて言っていいのか
好きって何なんだろ
ただ、でも一緒にいる時間を増やしたいなって思う
そこまで考えてからゆっくり目を開けて彼を見れば、バッチリと目が合ってビックリしてと小さくわっと声を出してしまった
「ビックリした…起きてたんだ」
「いや、さっき起きた」
「私も…考え事してたら目が覚めちゃった」
「俺も」
「彰も悩みとかあるんだ」
「人並みにはね。雪那ちゃんの悩み聞きたいな」
「内緒」
「じゃあ俺も内緒」
「なんでよぉ」
「いたたたた、噛まないでよ」
頬を軽くつねってきた彰の手に甘噛みすると、噛みついていた口に激しくキスをされて私はそれに応えるように彼の首に手を回した
首筋を優しく舐められて、服の中に入って来た手が優しく胸を触り
段々と唇が鎖骨から下に下がってくる
胸を舐められて思わず声が出てしまうと、可愛いなと彰の声がしてキュンとしてしまう
下着に入ってきた指が秘部を撫でるとぬるっとした感触に自分はどんだけ濡れているんだと恥ずかしくなり両手で顔を押さえてしまった
耳元で、凄い濡れてるねとちょっと笑われて恥ずかしくなりながらも
彼のズボンの反り立ったものをやり返す様に撫でると彰は意地悪い笑を浮かべながら肉芽をまるで食べる様に優しく口に含み舐めあげてくる
「ふ、いや。らめ、ちょっと」
「んー?嫌なの?」
「ううん、あっ、ふっ」
ゆっくりと可愛がる様に舐められながら長い指がするすると中に入って来て押されるように刺激される
その瞬間にビクビクと体が軽く痙攣して激しい快楽に飲まれ果ててしまう
「中、凄いビクビクしてるね、我慢できないから挿れちゃうね」
はあはあと肩で息をしている私に彰は嬉しそうにそう言ってから、濡れた秘部に自身を埋めてくる
思わずあっと高い声が出てしまって、それをあやす様に髪を撫でながら奥を突いて唇を塞がれる
段々とお腹の奥が痺れる様な切ない様な感じになってきて、目に涙が溜まってくるのが分かった
彰の顔を見ていると何だか段々と心が切なくなってきて。自分だけ見ていて欲しいとしっかり確信した
涙を舐めて来た彰にこのまま言ってしまおうかと一度口を開こうとしたけれど
どしたの?痛い?平気?と聞かれ、その言葉を飲み込んでしまった。
首を横に振り、そのまま抱き付けば何も言わずに口付けられて腰を掴まれそのまま力強く打ち付けられて2人で果ててしまった
深呼吸をして息を整えてから彰の胸に頭をのせた
「彰…」
「ん?どした?」
「お腹すいた」
「…なんだビックリしたな。でもそろそろ夕方だな」
「えへへ」
私が満足そうに笑う顔を見て、フッと笑った彰は夕飯の買い出しに行こうといってから私のおでこに軽くキスをするとシャワーを浴びに行ってしまった
ちょっとそこまでだけど、2人で出掛けられるのが嬉しくて自然に笑みが溢れてしまう
自分も身体にだけシャワーを軽く浴びて綺麗に化粧を直し簡単に着替えると財布だけを持って靴を履いた
「彰ー行くよー」
「はいはい、随分早いね」
あくびをしながら財布を持ち玄関に向かって来た彰に楽しみーと笑うと、スーパーなのに?と笑われて私も笑ってしまう
のんびりと2人で歩いて、いつもは行かない少しお高めのスーパーに入った
「何食べたい?」
「シーフードと肉!」
「じゃあそれにしようか。いつもご馳走になってるから俺が出すよ」
「有り難く甘えさせて貰います」
「いえいえ。食べ物以外も食べさせてもらってるので」
「スーパーで何て事言うの」
「大変美味しく頂いてます」
「…もぉ、言わんでいいわ」
「雪那ちゃん、シーフードなら白ワインかシャンパンにする?何かフェアやってるよ」
「本当だ、行こ行こ」
思わず彰の腕を掴んで、テンションが上がったまま彼を引き摺る様にすぐ近くにあったフェアの場所まで来れば
活気のあるおじさん達がお客に声を掛け、商品を紹介している
その中の鉢巻をしたおじさんは彰を見ると明らかに目の色を変えて身を乗り出した
「お兄ちゃん、もしかして仙道選手かい?」
「あー、そうです」
「うちの家族はあんたの大ファンなんだよ、あんたは神奈川のトッププレイヤーだからな」
「はは、ありがとうございます。」
目を輝かせながら話をするおじさんは、彰に好意的な言葉をかけてからケースの中にあったシャンパンに割引きシールを貼って渡してくれる
前に飲んだ事があるけど、かなり良い値のシャンパンだった。内心ラッキーと思いつつ、仙道と呼ばれた彰を見てふと仙道とゆう苗字に引っかかる
高校の時に1個上に仙道とゆう名前のバスケットの選手がいた筈だ。友人がバスケ部の越野先輩にラブレターを渡したいとの事で一緒に試合を見に行って、帰りに手紙を渡した時に越野と居た仙道先輩と少しだけ話した覚えがある
「何かラッキーだったね。ん?…どしたの?雪那ちゃん??」
「…もしかして…仙道先輩?」
「何で急に先輩??」
「…陵南に通ってた時に、友達が試合後に越野先輩にラブレター渡したんだけど…その時にもしかして近くに居なかった?」
「…それって、鈴置の妹の美緒ちゃんの事?もしかしてあの時一緒に居た金髪の女の子が雪那ちゃん??」
「…うん、美緒と居た。確か近くに居たのって仙道先輩だって美緒が言ってた」
「ははは、何だ後輩だったんだね」
「えー何かビックリ!仙道先輩人気あったからなぁ。まさかこの年になって仲良くなれるなんて」
「雪那ちゃんの推しは俺じゃ無かったの?」
「ふふ、私はバスケしてる人なら試合の時に見ただけだけど藤間さんがカッコよかったな」
「ふーん。じゃあ雪那ちゃんは今日はご飯無しね」
「えっ!?嘘嘘!仙道先輩が推しです、本当です」
「ぷっ、くはははは」
確かに藤間さんはカッコいいねぇと彰は笑いながら、ドギマギする私の頭を撫でた
子供扱いしないでよーと言いながら彰の腕に抱きついた瞬間に、あきらくん?と小さく聞こえた声に私達は振り返った
そこに居たのは小さくて可愛らしい女性で
目には薄く涙を溜めていた
小さな声で、その人誰?何で?私が彼女なのにと彰を睨み、私の事も悲しい瞳で見つめてくる
「…千代…」
やっぱり彼女居たのかと内心思いつつ、初めて会った時の彰の顔を思い出した
「…彰、私ちょっと離れてるね。」
「いや、いいよ。千代、悪いんだけど今ちょっと話せないから後で連絡する」
「彰くん、…これから何処行くの?」
「… 雪那ちゃんの家だけど」
「彼女いるのに違う女の子の家に行くの?」
「…はぁ。悪いけどまた連絡する。行こ雪那」
グイっと腕を引かれて立ち尽くす彼女を振り返らずに彰はズンズンと早足でその場を離れる
私も振り返る気にはならず、そのまま彼に引かれるまま歩きその後何も言わない彰に仕方ないのかなと思い
適当に肉や食べたかったシーフード類をカゴに入れて会計をしてスーパーを出た
支払ってくれた彰にありがとうねと笑うと、彰はごめんねと言って私の手を取った
手を繋ぎのんびりと互いに無言のまま歩いていると
出会った公園の横を通りかかった時に彰は口を開いた
「あの子と付き合ってたんだよね。でも雪那に会ったあの日の昼に長く浮気されてたのを知ったんだ」
「…あんな純粋そうな子が浮気とかするんだ」
「俺はアメリカに行っててさ、半年して帰ってきて彼女の家にサプライズで行ったら玄関に男の靴があってさ。…ま、2人共裸だったから言い訳も出来ないよな」
「…そっか。」
「それで、何だか家に帰る気も失せてここでバスケしてたら雪那ちゃんが居てさ」
「本当にこの間の事だもんね。でもまだあの子と別れてないんだ」
「…その時にさよならって言ったんだけどね」
「そっか。なら何か安心した」
「どうゆう事?俺、何か不安にさせた?」
「ううん、それを聞けただけ良かった。それより仙道先輩とこんな関係になる日が来るなんてビックリだなぁ。」
「仙道先輩って何か新鮮だなぁ。雪那ちゃん、制服着て言ってよ」
「越野先輩と美緒はあれから5年くらい続いたけど別れちゃったもんな」
「無視か。越野はもう結婚して子供いるよ」
「へぇ、越野先輩もかっこいい顔してた様な気がする」
「アイツは男前だね」
「バスケットマンてカッコイイ人が多いよね」
「雪那ちゃん、バスケとか見るの?」
「前の彼氏がバスケやってたから教えてもらってたよ」
「…へぇ。ちなみに前の彼氏の名前は?」
「三井寿、東京の人だったね」
「はぁぁぁ」
「ど、どしたの?知り合い?」
「いや、ちょっとびっくりしただけ。三井さんか。」
そっか、うん。と言いながら彰はそれから口数が少なくなり上の空になった
言わなきゃ良かったなと思いながら彼の後ろをトボトボと歩き自宅まで帰宅した
家に入り買って来た食材で料理をしていると、無口だった彰が微妙な表情で口を開いた
「ねぇ雪那ちゃん、三井さんとどれくらい付き合ってたの?」
「20歳から4年くらいかな。向こうが海外にバスケしに行っちゃって、それから2年連絡とってない」
「三井さんが帰ってきたらどうすんの?」
「何か今思ったんだけど…。千代さんみたいなパターン?もしかして…」
「別れたんでしょ?」
「アメリカ行くって言われて、ついていけないって言ったら分かったって言ってたよ。私の中では終わった話だし連絡も取ってない。寿はカッコいいからアメリカで金髪美女と楽しくやってるよ」
「うーん、まぁそうかな…」
知り合いって何か複雑だなと思いながら、買ってきた刺身類を切っていると手伝うよと言って彰は分厚い牛肉に塩胡椒をして焼いてくれる
「彰はさ、寿の知り合いなの?」
「何回も試合してるし、話した事もあるよ。あの人は本当色んな意味でカッコいいよ」
だから嫌だったと続けた彰は私の目を見た
「嫌…なの?」
「三井さんだと何かね。」
「彰のが寿よりも色々と…カッコいいよ。優しいし」
「…雪那…あーちょっと嬉しいかも」
初めて彼の赤くなった顔を見て私が吹き出すと、彰は直ぐに冷蔵庫からビールを取り出して1缶飲み干してしまう
「何でここで一気飲み??」
「久しぶりに顔が熱くなったから」
「ステーキ焦げちゃうよ」
「あ、やべ」
慌てて肉をひっくり返す彰に笑いながら皿を手渡した。今日は色々あったなと思ったけど、彰と話せば話す程に幸せな気持ちになった
色んな細かい事も知れて良かったと思う
彼が笑う度に幸せな気分になれる。今はこの時間を大事にしたいな何て思った
まだボンヤリとする意識の中で彰が後ろから優しく抱き締め手に指をからめてくる
何だか心地がよくて、ずっとこうしていたいな何て感じて幸せな気分
先程は何故か腹が立ってしまった彰の言葉をふと思い出した。怒る筋合いはあるんじゃない?と、彼は平然と言ってきた
私は付き合って無いから、怒る筋合い何てないんじゃ無いかな何て思っていたけど
考えたらそういえば喫茶店の近くで2人を見てから私はずっと怒っていた
一度しただけで彼を好きになってしまったのか
そもそも彼にとって私はどんな存在なのか
彰とまだ会って間もないし
好きだなんて言っていいのか
好きって何なんだろ
ただ、でも一緒にいる時間を増やしたいなって思う
そこまで考えてからゆっくり目を開けて彼を見れば、バッチリと目が合ってビックリしてと小さくわっと声を出してしまった
「ビックリした…起きてたんだ」
「いや、さっき起きた」
「私も…考え事してたら目が覚めちゃった」
「俺も」
「彰も悩みとかあるんだ」
「人並みにはね。雪那ちゃんの悩み聞きたいな」
「内緒」
「じゃあ俺も内緒」
「なんでよぉ」
「いたたたた、噛まないでよ」
頬を軽くつねってきた彰の手に甘噛みすると、噛みついていた口に激しくキスをされて私はそれに応えるように彼の首に手を回した
首筋を優しく舐められて、服の中に入って来た手が優しく胸を触り
段々と唇が鎖骨から下に下がってくる
胸を舐められて思わず声が出てしまうと、可愛いなと彰の声がしてキュンとしてしまう
下着に入ってきた指が秘部を撫でるとぬるっとした感触に自分はどんだけ濡れているんだと恥ずかしくなり両手で顔を押さえてしまった
耳元で、凄い濡れてるねとちょっと笑われて恥ずかしくなりながらも
彼のズボンの反り立ったものをやり返す様に撫でると彰は意地悪い笑を浮かべながら肉芽をまるで食べる様に優しく口に含み舐めあげてくる
「ふ、いや。らめ、ちょっと」
「んー?嫌なの?」
「ううん、あっ、ふっ」
ゆっくりと可愛がる様に舐められながら長い指がするすると中に入って来て押されるように刺激される
その瞬間にビクビクと体が軽く痙攣して激しい快楽に飲まれ果ててしまう
「中、凄いビクビクしてるね、我慢できないから挿れちゃうね」
はあはあと肩で息をしている私に彰は嬉しそうにそう言ってから、濡れた秘部に自身を埋めてくる
思わずあっと高い声が出てしまって、それをあやす様に髪を撫でながら奥を突いて唇を塞がれる
段々とお腹の奥が痺れる様な切ない様な感じになってきて、目に涙が溜まってくるのが分かった
彰の顔を見ていると何だか段々と心が切なくなってきて。自分だけ見ていて欲しいとしっかり確信した
涙を舐めて来た彰にこのまま言ってしまおうかと一度口を開こうとしたけれど
どしたの?痛い?平気?と聞かれ、その言葉を飲み込んでしまった。
首を横に振り、そのまま抱き付けば何も言わずに口付けられて腰を掴まれそのまま力強く打ち付けられて2人で果ててしまった
深呼吸をして息を整えてから彰の胸に頭をのせた
「彰…」
「ん?どした?」
「お腹すいた」
「…なんだビックリしたな。でもそろそろ夕方だな」
「えへへ」
私が満足そうに笑う顔を見て、フッと笑った彰は夕飯の買い出しに行こうといってから私のおでこに軽くキスをするとシャワーを浴びに行ってしまった
ちょっとそこまでだけど、2人で出掛けられるのが嬉しくて自然に笑みが溢れてしまう
自分も身体にだけシャワーを軽く浴びて綺麗に化粧を直し簡単に着替えると財布だけを持って靴を履いた
「彰ー行くよー」
「はいはい、随分早いね」
あくびをしながら財布を持ち玄関に向かって来た彰に楽しみーと笑うと、スーパーなのに?と笑われて私も笑ってしまう
のんびりと2人で歩いて、いつもは行かない少しお高めのスーパーに入った
「何食べたい?」
「シーフードと肉!」
「じゃあそれにしようか。いつもご馳走になってるから俺が出すよ」
「有り難く甘えさせて貰います」
「いえいえ。食べ物以外も食べさせてもらってるので」
「スーパーで何て事言うの」
「大変美味しく頂いてます」
「…もぉ、言わんでいいわ」
「雪那ちゃん、シーフードなら白ワインかシャンパンにする?何かフェアやってるよ」
「本当だ、行こ行こ」
思わず彰の腕を掴んで、テンションが上がったまま彼を引き摺る様にすぐ近くにあったフェアの場所まで来れば
活気のあるおじさん達がお客に声を掛け、商品を紹介している
その中の鉢巻をしたおじさんは彰を見ると明らかに目の色を変えて身を乗り出した
「お兄ちゃん、もしかして仙道選手かい?」
「あー、そうです」
「うちの家族はあんたの大ファンなんだよ、あんたは神奈川のトッププレイヤーだからな」
「はは、ありがとうございます。」
目を輝かせながら話をするおじさんは、彰に好意的な言葉をかけてからケースの中にあったシャンパンに割引きシールを貼って渡してくれる
前に飲んだ事があるけど、かなり良い値のシャンパンだった。内心ラッキーと思いつつ、仙道と呼ばれた彰を見てふと仙道とゆう苗字に引っかかる
高校の時に1個上に仙道とゆう名前のバスケットの選手がいた筈だ。友人がバスケ部の越野先輩にラブレターを渡したいとの事で一緒に試合を見に行って、帰りに手紙を渡した時に越野と居た仙道先輩と少しだけ話した覚えがある
「何かラッキーだったね。ん?…どしたの?雪那ちゃん??」
「…もしかして…仙道先輩?」
「何で急に先輩??」
「…陵南に通ってた時に、友達が試合後に越野先輩にラブレター渡したんだけど…その時にもしかして近くに居なかった?」
「…それって、鈴置の妹の美緒ちゃんの事?もしかしてあの時一緒に居た金髪の女の子が雪那ちゃん??」
「…うん、美緒と居た。確か近くに居たのって仙道先輩だって美緒が言ってた」
「ははは、何だ後輩だったんだね」
「えー何かビックリ!仙道先輩人気あったからなぁ。まさかこの年になって仲良くなれるなんて」
「雪那ちゃんの推しは俺じゃ無かったの?」
「ふふ、私はバスケしてる人なら試合の時に見ただけだけど藤間さんがカッコよかったな」
「ふーん。じゃあ雪那ちゃんは今日はご飯無しね」
「えっ!?嘘嘘!仙道先輩が推しです、本当です」
「ぷっ、くはははは」
確かに藤間さんはカッコいいねぇと彰は笑いながら、ドギマギする私の頭を撫でた
子供扱いしないでよーと言いながら彰の腕に抱きついた瞬間に、あきらくん?と小さく聞こえた声に私達は振り返った
そこに居たのは小さくて可愛らしい女性で
目には薄く涙を溜めていた
小さな声で、その人誰?何で?私が彼女なのにと彰を睨み、私の事も悲しい瞳で見つめてくる
「…千代…」
やっぱり彼女居たのかと内心思いつつ、初めて会った時の彰の顔を思い出した
「…彰、私ちょっと離れてるね。」
「いや、いいよ。千代、悪いんだけど今ちょっと話せないから後で連絡する」
「彰くん、…これから何処行くの?」
「… 雪那ちゃんの家だけど」
「彼女いるのに違う女の子の家に行くの?」
「…はぁ。悪いけどまた連絡する。行こ雪那」
グイっと腕を引かれて立ち尽くす彼女を振り返らずに彰はズンズンと早足でその場を離れる
私も振り返る気にはならず、そのまま彼に引かれるまま歩きその後何も言わない彰に仕方ないのかなと思い
適当に肉や食べたかったシーフード類をカゴに入れて会計をしてスーパーを出た
支払ってくれた彰にありがとうねと笑うと、彰はごめんねと言って私の手を取った
手を繋ぎのんびりと互いに無言のまま歩いていると
出会った公園の横を通りかかった時に彰は口を開いた
「あの子と付き合ってたんだよね。でも雪那に会ったあの日の昼に長く浮気されてたのを知ったんだ」
「…あんな純粋そうな子が浮気とかするんだ」
「俺はアメリカに行っててさ、半年して帰ってきて彼女の家にサプライズで行ったら玄関に男の靴があってさ。…ま、2人共裸だったから言い訳も出来ないよな」
「…そっか。」
「それで、何だか家に帰る気も失せてここでバスケしてたら雪那ちゃんが居てさ」
「本当にこの間の事だもんね。でもまだあの子と別れてないんだ」
「…その時にさよならって言ったんだけどね」
「そっか。なら何か安心した」
「どうゆう事?俺、何か不安にさせた?」
「ううん、それを聞けただけ良かった。それより仙道先輩とこんな関係になる日が来るなんてビックリだなぁ。」
「仙道先輩って何か新鮮だなぁ。雪那ちゃん、制服着て言ってよ」
「越野先輩と美緒はあれから5年くらい続いたけど別れちゃったもんな」
「無視か。越野はもう結婚して子供いるよ」
「へぇ、越野先輩もかっこいい顔してた様な気がする」
「アイツは男前だね」
「バスケットマンてカッコイイ人が多いよね」
「雪那ちゃん、バスケとか見るの?」
「前の彼氏がバスケやってたから教えてもらってたよ」
「…へぇ。ちなみに前の彼氏の名前は?」
「三井寿、東京の人だったね」
「はぁぁぁ」
「ど、どしたの?知り合い?」
「いや、ちょっとびっくりしただけ。三井さんか。」
そっか、うん。と言いながら彰はそれから口数が少なくなり上の空になった
言わなきゃ良かったなと思いながら彼の後ろをトボトボと歩き自宅まで帰宅した
家に入り買って来た食材で料理をしていると、無口だった彰が微妙な表情で口を開いた
「ねぇ雪那ちゃん、三井さんとどれくらい付き合ってたの?」
「20歳から4年くらいかな。向こうが海外にバスケしに行っちゃって、それから2年連絡とってない」
「三井さんが帰ってきたらどうすんの?」
「何か今思ったんだけど…。千代さんみたいなパターン?もしかして…」
「別れたんでしょ?」
「アメリカ行くって言われて、ついていけないって言ったら分かったって言ってたよ。私の中では終わった話だし連絡も取ってない。寿はカッコいいからアメリカで金髪美女と楽しくやってるよ」
「うーん、まぁそうかな…」
知り合いって何か複雑だなと思いながら、買ってきた刺身類を切っていると手伝うよと言って彰は分厚い牛肉に塩胡椒をして焼いてくれる
「彰はさ、寿の知り合いなの?」
「何回も試合してるし、話した事もあるよ。あの人は本当色んな意味でカッコいいよ」
だから嫌だったと続けた彰は私の目を見た
「嫌…なの?」
「三井さんだと何かね。」
「彰のが寿よりも色々と…カッコいいよ。優しいし」
「…雪那…あーちょっと嬉しいかも」
初めて彼の赤くなった顔を見て私が吹き出すと、彰は直ぐに冷蔵庫からビールを取り出して1缶飲み干してしまう
「何でここで一気飲み??」
「久しぶりに顔が熱くなったから」
「ステーキ焦げちゃうよ」
「あ、やべ」
慌てて肉をひっくり返す彰に笑いながら皿を手渡した。今日は色々あったなと思ったけど、彰と話せば話す程に幸せな気持ちになった
色んな細かい事も知れて良かったと思う
彼が笑う度に幸せな気分になれる。今はこの時間を大事にしたいな何て思った