白西
モゾモゾ
ベッドの下の方で何かが動いてる
いや、何かは分かってるんだけど。
分かってしまったら終わり。
そう。この心地いい眠りが終わってしまう。
モゾモゾモゾモゾモゾモゾ
だめだ。気にしないフリをしてまた眠りにつこうとしたけど
逆に目が冴えちゃったよ、
白「んん〜っ…ふぁぁっ…んんん〜????」
上半身を起こして
布団が小さく盛りあがってるとこに向かって
わかりやすく反応すると
可愛い笑い声が聞こえてくる
白「ンフフッ何かいるのかなぁ〜?気のせいかな〜?」
祐「クスクスパパきじゅいてないね!」
美「しーっ!きこえちゃうよぉ!」
うん。聞こえてる
でも、聞こえないふりをして
白「やっぱり気のせいか〜、ママのとこ行こーっと」
ベッドから出て
その場でトントンと足音だけならすと
祐「だめぇ〜!!ゆーのママ!!」
美「あ!もぉ!ゆーき!!」
白「あはは、ひっかかった〜2人とも可愛いすぎ!」
パパうそついたー!ってぶーぶー文句言う次女と
びっくりさせたかったのにーって拗ねる長女
可愛すぎる2人を一緒に抱っこしてリビングへ向かう
リビングへ行くと
私たちのために作ってくれた朝食をテーブルへ運んでくれていた
緩く縛られたポニーテールに
朝にしか見られない眼鏡姿
ああ。うちの嫁可愛すぎ。
たまらん。
白「七瀬おはよう」
七「んっ、ンフフッおはよう」
2人を抱っこしながらおはようのキスをすると
祐「やぁー!ちゅーやぁ!」
ママ大好きの祐希がまたイヤイヤしはじめるのはいつものことで
白「うんうん、祐希もパパにちゅーしてほしいんだね〜」
祐「ちらうもん」
白「えぇええ、違くないよぉおお」
七瀬そっくりな塩対応を受けながらも
負けずにしつこいくらいちゅーすると
祐「キャッキャッやぁ〜!」
白「美波も〜!ちゅーしちゃうぞ〜!」
美「キャッキャッやぁ〜!ままぁ〜!」
嫌がりつつも喜んでるし七瀬そっくり
ほんと。可愛い。鼻血でそう
七「まいやん、癒されてるとこ申し訳ないけど、遅刻するで?」
白「はっ…!!!今日はいつもより少し早めに出る日だった!」
七「やっぱり忘れてたな」
白「うん。完全に忘れてた、早くご飯食べちゃわなきゃ!」
七「2人もパパお仕事だから自分の椅子に座ろうね〜」
え〜と言いながらも素直に座ってくれる2人
可愛い。いつもならもう少し遊ぶ時間があるけど
今日は大事な打ち合わせがある。
遅刻する訳には行かない、
白「んーー!美味しかった!!ご馳走様!!」
七「はやっ、もう食べたん?」
白「うん!美味かったよ!!」
美「え。パパ…もういっちゃうの…?」
白「うん、ごめんね…でも、その代わり帰りは早いから、」
美「…あしょんでくれる…?」
白「もちろん!!!すぐ帰るからね!!!」
今にも泣き出してしまいそうな美波を強めに抱きしめると
愛おしい小さな手で抱きしめ返してくれる
白「本当に可愛すぎる…」
七「ンフフッ本当に遅刻するで〜、美波おいで」
美「ん…」
祐「パパがんばっえーー」
白「うん!頑張ってくるからね!!!いってきます!!」
七「無理だけはしやんといてな」
白「分かってるよ、すぐ帰るから!」
ガチャン
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