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今更になって気づいて

体の奥から

真っ黒でドロドロとした醜い感情が私を覆って

支配していく




「りさちゃん、、大丈夫…?」

「…梨加ちゃん…ご、めん…」

「ううん、大丈夫だよ?それより」



なんで泣いてるの…?




そう言われるまで自分が泣いてるなんて気が付かなかった




なんで、わたしが…泣いていい資格なんて、



そう頭では泣くべきでないと分かってても
涙はとまらなくて
愛しいはずの彼女が心配そうに見つめて
優しく私の頬を撫でてくれる

この優しさが心地よかったはずなのに、

今じゃ苦しくてしょうがない。




「よしよし。泣きたい時もあるよね。」
「大丈夫だよ、私はどこかへ行ったりしないから」
「いっぱい泣いていいんだよ」
「私が頼りないからいっぱい抱え込ませちゃうよね」




優しいはずの言葉が棘になって私に突き刺さる





違うよ。




私はそんなこと言われていいやつじゃないの。





「ごめ、」

「謝る必要なんてないよ」

「っ、、、」





ーーーーーーー









「よぉ、クズ」

「…もっとマシな言い方して欲しいんだけど」

「マシな言い方されるほど良い奴じゃないでしょ」

「…ごめんね、愛佳…」

「私に先に謝ってどーすんだよ」

「…」





愛佳が梨加ちゃんのことを好きだって知っていたのに
幸せにするって言ったのに。




「…ねるでしょ」

「…」
「もう3年も会ってないじゃん」
「はぁ〜…ほんとヘタレ…」



愛佳はポケットからタバコを取り出す
いつもなら嫌だし、止めるけど
今日の私にそんな権利なんてない

むしろ、殴られたっていいくらいなのに、




「理佐」

「…なに」

「少しだけ考えずに行動してみろよ」

「そんなの、できないよ…」

「まあ、どうするかは理佐が決めればいいけど…」
「今お前が守ってんのは梨加じゃなくてお前自身だぞ」

「…」

「ふぅ…じゃもう行くよ、またなぁークズりっちゃーん」





愛佳が去って


一人




「…だっさ…」




結局は全て自分の為だったんだ、
愛していたのも、
一人で居るのが嫌で、寂しくて
絶対に愛してくれるっていう存在を離したくなくて
愛してると思っていただけなんだ。




「ほんとに、クズ…」


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