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渡邉家







りさねる夫婦ver.









理佐パパのヘタレが盛大に発揮されたおかげで長い間友達以上恋人未満の関係を続けていた2人




ある日いつまでも告白してこない理佐を辛抱強く待っていたねるさんですが




ある出来事がキッカケで限界が来てしまったようです、












「ねぇ…理佐」


「ん?なーに?」












ねるの家で雑誌を呑気に読む理佐さんに


悲しい気持ちだけでなく、苛立つねるさん













「…昨日…ドタキャンした理由ってなんやった?」


「えーっと…急用が出来たって」


「あ〜そうやったそうやった」


「そうそう、」


「理佐の急用って、女の子と買い物することなんやね。」


「へ、?」


「なに、あの子彼女?」











ねるさんが怒ってることにようやく気付いた理佐さんは


大人しく雑誌をテーブルにおきました











「えっと、ね、ねる、」


「なに、言い訳する気?」


「いや、待ってよ、話を聞いて?言い訳なんてしないから、」


「もう、わからん、、
りっちゃんのことっ…信じてたねるがバカやったい、」


「ねるっ、」


「いや!触らんでっ、」


「ねる!」









腕を振り払うも理佐さんに強く抱きしめられて大人しくなり、



やだと言いながらも泣きながら理佐さんを抱き締め返します








「ねる…」



「グスッ……ん……」


「嘘ついて、ドタキャンして、ごめん、
それにいつも待たせてごめん、」



「ん、」



「ねる…私はねるが好き」



「ねるやって…りっちゃんが好き…でも、昨日、」



「あの人は彼女でもなんでもない
ずっと告白断ってるのにしつこくて、今日デートに付き合ったら諦める、って言われて、ごめん…ねるに言うべきだったよね」



「…やだ…りっちゃんはねるのでしょ
そんなことしないで欲しかった、」



「ごめん…もうしない、
それに昨日あの子と一緒に居て思い知らされたよ
何をするにも私にはねるがいいって、ねるが必要なんだって
だからさ…私の彼女になって欲しい、」



「っ…もう…ねるすごい待ったっ、」



「ごめんね、ねるのこと私が幸せにするから」



「ん、、理佐はねるが幸せにするっ、」



「ふふ、私を幸せに出来るのはねるしか居ないから頼むね?」




「んふふ、任せて」


















保乃「え〜胸きゅんやん!!」

ひかる「やりますねぇ」

ねる「んふふふ、りっちゃんカッコイイでしょ〜」

保乃「やっぱりパパって昔からモテたんやなぁ」

ひかる「やっぱり諦めるからって情を見せたらダメだよね」

ねる「そうよ?余計に傷つけるけんね、ひかる」

ひかる「な、な、んで私なの、パパでしょ、」

ねる「りっちゃんに似て同じことしてそうやけん
一応釘刺しとこうかなぁーって」

ひかる「いやいやいやいや、同じことなんて」

保乃「ふーん、最近怪しいなぁ、って思っててん
ちょっとさぁ…2人で話そうか」

ひかる「え?いや、」

ねる「ひかる〜女の勘舐めちゃいかんよ」

保乃「せやで、ひぃちゃん」

ひかる「はい、今行きます。」



ガチャ



理佐「ただいまぁ、あれ、どこ行くの?」

ひかる「お父様、助けてください」

保乃「おかえりー、ひぃちゃん」

理佐「あー、ねる?」

ねる「ひかるは理佐そっくりやけんね〜」

理佐「あー……おっけ、察した
ひかる、観念しな」

保乃「ほら、行くで」

ひかる「うち、マジでなんもしてないっちゃんね?!
いや、信じて!話したら怒らせるけん、言わんかっただけで!」

保乃「後でゆっくり聞くから」








首根っこを引っ張る保乃、引っ張られてるひかるを見て苦笑いの理佐パパ







ねる「ふふ、どうせすぐ仲直りするったい」

理佐「あはは、そうだね
あ、ねぇ今日のご飯なーに?」

ねる「今日はりっちゃんの好きなのにしたけん
手洗っといで?」

理佐「やった、あ、」

ねる「ンッ、ふふ、ただいまのちゅー?」

理佐「手洗ったらもっかいする」

ねる「んふふ、はいはい」










保乃「なんよ!このラブレターの山!!」

ひかる「違う違う!それいのりが!」

保乃「ひかるちゃんへって書いてあるのもあるやんか!!」

ひかる「そ、それは、」
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