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渡邉家













季節の変わり目に体調を崩してしまい
子供たちに移す訳にはいかないので寝室でしばらく休んでいた理佐パパ







ねる「ん、熱も下がったね、
念の為に今日安静にしてれば明日にはもう大丈夫かなぁ」

理佐「よかった、
子供たちは?」

ねる「ふふ、こっそりこっち覗いてるよ」







少しだけ開いてる隙間から2人の顔が見えた

2人揃って眉を下げて不安げな顔をしてる







保乃「ぱぱだいじょうぶかなぁ、」
ひかる「げんきないね、」
保乃「うん、」









理佐「可愛い…写真、」

ねる「理佐」

理佐「はい。すみません、」

ねる「ふふ、よろしい
子供たちも理佐に会いたがってるけんあと少し頑張って?」

理佐「うん…」






大人しく布団に潜る理佐の頭を撫でて
頬にキスをして
部屋を出ようとすると






理佐「ねる、」

ねる「ん?なーに?喉乾いた?」

理佐「ううん、」

ねる「?」







首を傾げると
やっぱりいい、と布団で顔を覆ってしまった

素直になりきれない様子に小さく笑って
ベッドに腰掛ける







理佐「…いかないの」

ねる「ふふ、行って欲しくないんでしょ」

理佐「…」

ねる「んふふ、りっちゃん分かりやすい」

理佐「…別に違うから、」

ねる「何年一緒に居ると思ってんの
りっちゃんの考えてることくらい分かるばい」






不貞腐れた顔をした理佐の頬を撫でながら言うと

少し口が緩んで気持ちよさげに目を細めるくせに

ほんとかよ。と素直じゃない言葉を選ぶところが理佐らしいなぁ、

そんな理佐が愛おしくて頬を撫でたままにしてると







理佐「ほんとは…さっき、」

ねる「うんうん」

理佐「くち…に…してほしい…って…」

ねる「ふふ、言いたかったの?」

理佐「………ん」

ねる「りっちゃん可愛い」

理佐「…うるさい、やっぱり言わなきゃよかった、」

ねる「ふふ、ねるも口にしたかったよ」

理佐「…わざとかよ。」

ねる「どうかなぁ〜?」

理佐「それ絶対わざとじゃん」

ねる「ふふ、どーする?くちにしよっか?やめとくー?」

理佐「……する」

ねる「りっちゃん可愛い〜」

理佐「もう、うるさいなぁ、」

ねる「ンッ…んふふ」

理佐「やっぱりしなきゃよかった。」

ねる「えぇ〜なんで?」

理佐「1回じゃ、足りない、」

ねる「…りっちゃん素直すぎてねるがやられそう」

理佐「なにそれ」

ねる「ねるも足りけん、早く治して?」

理佐「ん。頑張る、ンッ」

ねる「じゃぁ、ねる行くからね」

理佐「ん。」

ねる「また様子見に来るけん」

理佐「ん。待ってる、」

ねる「りっちゃん」

理佐「ん?」

ねる「愛しとるよ」

理佐「…ずるい」

ねる「ふふ、じゃぁまた来るけん」

理佐「ん。」








寝室のドアに近づくと


保乃ちゃんとひかるがと慌ててリビングの方へ逃げていった


きっとバレてないと思ってるんだろうなぁ


寝室のドアを閉めて、ドアにもたれかかってると




ポケットに入れていたスマホが鳴った






理佐:愛してる






ねる「ふふ…りっちゃんらしい、」







かお、赤いよ

そう返信すると
すごい速さで ねるもね と返信が来た







ねる「んふふ、今日は強気だなぁ、ん〜」





同じ家に居るのにこんなにも会いたいなんて
相当だなぁ、なんて思いながら返信をすると



理佐のいる寝室からバタバタと物音が聞こえた



どうやら効果覿面みたい







ねる「ふたりとも〜さっき覗いてたでしょ〜?」


保乃「ち、ちがう、してないっ」

ひかる「してない!ひ、ひぃちゃん、おえかきしてた!」

保乃「ほ、ほの、おにんぎょうさんとあそんでた!」


ねる「ママ、嘘つきさんは怒るよ?」


保乃「ごめんなさい、」

ひかる「なさい、」


ねる「ふふ、いいよ
パパも2人に会いたがってたよ」


保乃「ほんと、?」

ひかる「パパないてた?」


ねる「泣いてはないけど、会いたい〜って悲しんでたよ
だから元気が出るようにプレゼントあげよう!」


保乃「わぁ、ほのやる!」

ひかる「やる!ぷれぜんと!」


ねる「ふふ、じゃぁ、ママと一緒にプレゼントの用意しようね」


保乃「はぁい」
ひかる「はーい」




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