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渡邉家






ひ「まま!」







子供達が遊んでるのを見ながら家事をしていたねるママ


さっきまで保乃ちゃんの一緒に遊ぼうという誘いを断ってまで真剣にスケッチブックとにらめっこしていたひかるがスケッチブックを大事そうに抱えて足元に駆け寄ってきました







ねる「はーい、どうしたとー?」


ひ「これ、つくるっ」








見せてくれたスケッチブックには
いろんな色のクレヨンで書かれた〇、








ねる「…まる、?」


ひ「…ちがう…ゆびわ、」


ねる「あ〜!指輪か!」


ひ「…ん…ゆびわぁ、」


ねる「ふふ、上手にかけたね〜それ作りたいの?」



ひ「つくるっ」









満面の笑みでそういう姿が可愛いくて



頭を撫でていると



嬉しそうに微笑んだ後にキョロキョロと周りを確認し始めた







ひ「ひぃちゃんとまま だけの ひみつ!」



ねる「ふふっ、ひみつ」



保乃「ひみつってなぁに?」



ひ「あ。ほのちゃん、」



保乃「ひみつってなーに?」



ねる「なんもなかよ〜
ご飯の話ばしとったよ」



ひ「うん!うん!ごはん!」



保乃「…ひぃちゃん、うそつきや!なに!おしえて!」


ひ「ち、ちがうもん、うそなんて、」



ねる「あらら、」



保乃「ひぃちゃんおしえてー!!」



ひ「ほのちゃん、おいかけてこないでー!」



保乃「やだ!」



ねる「ふふ、鬼ごっこしとるみたい」














次の日の朝















理佐「作るって言ったのに」


ねる「ご飯作るの好きやけん」


理佐「うーん、ならいいけど、
じゃ、せめて手伝えることない?」


ねる「ん〜…じゃぁ、このまま背中に引っ付いとって」


理佐「え、手伝いじゃないじゃん」


ねる「ふふ、いいの
ねるはそれが1番嬉しいったい」






そんな甘々なやり取りをしていると


元気な足音が聞こえてきました




ねる「保乃ちゃん起きたね〜」


理佐「だね、でもいつもより早いね」


ねる「確かに」


ひ「おはよっ!」


ねる「え。うそ、」






そこに居たのは誰よりも寝起きが悪くて


酷い時はまだ眠いと朝から泣きじゃくるひかるでした







ねる「…今日は雪がふるばい」



理佐「…ひかる、ちょっとパパとお話しよ?」


ひ「やだっ!ひぃ、やることある!」


理佐「ひかる、パパとお約束したでしょ?」


ひ「ぱぱ、うるちゃい」


理佐「うる、え、反抗期、?」


ひ「んーと、んーん、」





びっくりしてるねるママ



うるさいと言われてショックを受けてる理佐パパを置いて



リビングで何かを探しています







ひ「ん!あったぁ〜」







満面の笑みでパパとママのとこへ戻ってきたひかるが持っていたのは


色んなシールで可愛いくデコレーションされた折り紙で作られた小さな箱






理佐「まさか、」


ねる「その中に何入ってるの?」


ひ「ふふっ、ゆびわ!
ひぃちゃんぷろぽーじゅするの!」


理佐「ひかる、ママはダメってお約束したでしょ?」


ひ「ぱぱ、うるちゃい」


理佐「う、うるさい……」


ひ「ぱぱみたいに、かっこよくぷろぽーじゅするね!」


理佐「だからママにはダメってお約束したでしょ?
ママはパパと結婚して「ぱぱ、うるちゃい」


理佐「うる、、、」


ねる「あはは、約束ってそういうこと?
ひかる〜ママにプロポーズしてくれるとー?」


理佐「なんで嬉しそうなの」


ねる「ふふふ、嬉しいに決まっとるやん
ひぃちゃんにプロポーズされたら受けちゃうなぁ〜」


理佐「だから、約束したのに。
浮気だからね、絶対だめ、断って」


ねる「んふふふ、どうしようかなぁ〜!」


ひ「ひぃ、ママにぷろぽーじゅしないよ」


ねる「え…なんか、振られた気分、」







そんなやり取りをしてると
3人の声で起きた保乃ちゃんが
眠たい目を擦りながらやって来ました







保乃「ん〜っ……おはよぉ…」


理佐「あ、保乃おはよう」


ねる「保乃ちゃんも起きたね、おはよ〜」


ひ「保乃ちゃん!」


保乃「え。ひぃちゃん…おきてる、」







ひかるが起きてることに戸惑ってる保乃ちゃんの手をひいて


リビングのソファーに座らせます






保乃「え。なに、?」


ひ「ちょっとまってて!」





理佐「え、まさか、」


ねる「なるほどぉ、」






ひ「んーと、あった!
ほのちゃん、おまたせ」


保乃「?ひぃちゃんなに?」


ひ「んふふ…ふぅ…ほのちゃん」


保乃「はぁい、なーに」







真っ直ぐ保乃の目を見て
跪くひかる

一生懸命作った折り紙で作った箱を手に持ち


保乃に見せます






保乃「わぁ、キラキラやぁ
ひぃちゃんがつくったん?」


ひ「うんっ
ほのちゃんのためにつくったの」


保乃「ほの、うれしい!」


ひ「ほのちゃん」


保乃「ん?」


ひ「けっこんしてください」






言葉と同時に開くと

中には手作りした指輪が






保乃「わぁ、ゆびわや、」


ひ「おばあちゃんに なっても、だいすき
ひぃちゃんと ずっといっしょに いてくれる?」


保乃「ひぃちゃん…する!ひぃちゃんと けっこん したい!」


ひ「ぐぇっ、ほのちゃん、くるしぃ、!」


保乃「ほのもだいすき!!!」







ねる「ふふ、相手は保乃ちゃんだったかぁ〜
ん?理佐どうしたと?」


理佐「…可愛い!!!」


ねる「あはは、親バカが爆発した」


理佐「可愛い可愛い可愛い、パパが2人の神父様になってあげる」


ねる「あはは、りっちゃん顔がマジったい」


理佐「神父様の資格ってネットでとれるんだっけ?!」


ねる「りっちゃん、、落ち着いて、
これじゃ、将来2人が本当に結婚する時が不安、」


理佐「え、なに。2人を嫁に出す気ないからね」


ねる「りっちゃん、顔、」








保乃「ぱぱ、たのしそう」


ひ「ほのちゃん、くるしい」


保乃「だめ、きょうはずーっとぎゅーしとる!」


ひ「えぇ、」


保乃「んふふ、ひぃちゃんの およめさんに なれてうれしい」


ひ「えへへ、ほのちゃんかわいい」


保乃「んふふ」







ねる「幸せそうやね〜可愛いかね〜」


理佐「グスッ…ふたりとも、可愛いよっ、」


ねる「…本当の式ばりに泣くじゃん、」

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