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rsnr

普段は絶対しないけど



さっき耳を赤くしたねるがどんな反応するか気になって



少しだけ前を歩くねるの手をとって



指を絡めてみた








「、」







びっくりしたのかねるの体がビクッと反応して



首まで真っ赤になった







「…嫌だった?」








反応した後直ぐに普通に歩き始めたし



手を握り返されたから



嫌じゃないんだって分かってたけど、



いつも気まぐれに乱されている仕返しのつもりで聞いてみた







「…ねぇ、理佐」








突然ねるが立ち止まってしまって



いつもと違う声色に



急に不安になる



もし、嫌だって言われたらどうしよう



もう一緒に居るのが嫌だと、鬱陶しいと言われたら、



いつもと違う反応に少し、期待をしてしまった自分を呪いたい




続く言葉が怖くて俯いてると繋いでる手をギュッと握られた







「はい、」



「ねるは…」



「ん。」



「理佐が思うより…重たいし、めんどくさいよ…?」



「…ねるがめんどくさいのはとっくに知ってるよ」



「…」



「でも、それすらも可愛いって、愛おしいって思うくらい…
ねるのこと、好き…なの。」



「、」







あ、また赤くなった


でも今度は少し目に水を張っていて


やっぱり愛おしいなって、


頬に手を添えた






「こうやって、素直になると泣いちゃうところも

他の子とご飯行くと拗ねてLINEの返信しなくなるところも

いつも強気なのに好きって言われると照れるところも

ねるが嫌だと思うとこも全部、好き」



「りっちゃん、」



「ふふ、泣き顔も可愛い」



「グスッ…ぶす、だからみんでっ」



「可愛いよ」








繋いでいた手を離して



優しく両手で涙を拭いても涙は止まらなくて









「ンッ、りっちゃ、」


「あ、ふふ、泣き止んだ
ねるの真似してみた」







さっきまで泣いてたのに



今度は真っ赤になって固まってる








「ねるも私のこと相当好きなんだね」



「…嫌?」






いつも優位に立ってて


私のことを手のひらで転がしているようなねるは居なくて


いつもとのギャップにそろそろ限界がきそう







「ねるのこと好きでたまらないのはねるが1番知ってるでしょ」






そう言うと私の好きな笑顔を見せてくれた




「りっちゃん」



「なーに」



「りっちゃんと、ずっと一緒に居てもいい…?」



「ふふ、よろこんで」



「離してって言っても離れんけん」



「大丈夫、私が離さないから」







ねるの顔を両手で挟んだまま


優しくキスをした







「ふふ、また真っ赤になったね」



「んん、今日のりっちゃんカッコよすぎてパンクしそう、」



「いつものねるも好きだけど
今のねるも好きだよ」



「んん、、」



「あはは、可愛い」



「もうっ、帰るばいっ、」








少しやりすぎたかなぁ〜と思ったけど



ねるから手を繋いでくれた








「あ、りっちゃんアイス」



「途中で寄って買おうか」



「りっちゃん」


「ん?」



「好き」








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