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いのかりん🦒🎐



いのかりん











きっかけは単純なものだった




珍しくゲームしてみたいと言うから


母にゲーム機出しといてーって頼んだら


いつも家に居る母も用があるらしく不在で


一緒に帰って、ゲーム機を引っ張り出して

久々にテレビゲームをすることにしたんだ。










夏「番号なに?」



梨「え〜なんだっけ…確か、」








番号を伝えてすぐ思い出して




やばい、やってしまった




と恐る恐る夏鈴の方を見る







夏「…ふーん」






思ったよりも平気そうな顔してたから



安心したと同時になんだ、ってちょっと残念に思ってると







夏「元カノの誕生日のまんまなんだ」






安心してすぐに低い声でそう言われて




思わず口に含んでたお茶を吹き出してしまった








夏「ねぇ、汚い」


梨「ケホケホッ…ん"ん"っ、ごめんごめん、」


夏「…それは何に対しての謝罪なわけ?」


梨「いや、それは、」







夏鈴がこっちを睨んで次の言葉を待ってる






ここで言い訳を言うべきなのか、




パスワードを変更してなかったことに謝罪するべきなのか、



でも、このゲームをするのは俺も久々なわけで、









梨「ご、ごめん、」


夏「だから何が」


梨「その…嫌な思いさせて…」


夏「嫌って何が」


梨「パスワードのこと、やんな、?」


夏「うん、パスワードが何」


梨「いやぁ…その…」









すんげぇ、怒ってる…!!


どうしよう…!!



夏鈴が怒りをむき出しにしてる姿を見るのは初めてで



どう対応すればいいのかテンパってると









夏「帰る」


梨「えっ、夏鈴っ」






急に立ち上がって早歩きで玄関へ向かう夏鈴の腕を掴む




腕を引っ張って体をこっちに向かせるけど




夏鈴は俯いてて顔が見えない




不安にさせてしまって申し訳ない気持ちでいっぱいで




頭の中は謝罪の言葉しか浮かばなくて、









梨「夏鈴っ…その、」



夏「……梨名」



梨「は、はいっ」



夏「ごめん…怒って、」



梨「え。あ、いや、こっちこそ、ごめん…」



夏「ううん。梨名は悪くない、
ゲーム機引っ張り出すってことはあのゲームするの久々だったってことやろ…?
分かってんねん…梨名は悪くないって…でも、嫌やった。」



梨「うん…そうやんな、ごめん。」



夏「謝らんで、梨名は悪くない。
仕方ないことだって分かってるのに…勝手に妬いちゃう夏鈴が悪い。」




梨「…妬いたんや」



夏「…………帰る」



梨「ふふっ、可愛ええなぁ」



夏「んん、抱きつくなっ///」



梨「可愛ええ〜!ゲームなんて後にしよ!
部屋でいっぱいイチャつこ!」


夏「離せや変態っ///」



梨「お願いなんでも聞くから!!」



夏「じゃ帰らせて」



梨「やだ!それ以外!」



夏「なら。パスワード変えて。
夏鈴…のじゃくてもいいから…別のにして、」




梨「…可愛すぎるやろ」



夏「ンッ?!急に///」


梨「ごめん、我慢できんかった」



夏「あほっ、こんなとこでしてくんなやっ///」



梨「じゃ、ここじゃなきゃいいってことね?」



夏「ちがっ、ンッ、もうっ///」



梨「えへへ、部屋行(ガチャッ





有「ただい……………………えーっと、……用事思い出したわ。」






ガチャン







夏「〜っ、帰るっ////」



梨「だめだめ!!!もう、馬鹿兄貴!タイミング悪すぎ!!」











ーーーーー




有「念の為に…」





有美:弟がアホしてます



                                        どういうこと?:美波



有美:カクカクシカジカ🐱
    俺は友達とご飯食べてくるよ



           了解。パパとご飯食べてきます:美波
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