森田村(ほのるん)
大好きな彼女に後ろからハグしてもらいながら
雑誌を読んでいると
いつの間にか抱きしめられていた力が抜けて
私のお腹らへんにあった手が抜けて
ズシッと重みが肩に乗って
可愛らしい寝息が首にかかる
「ほのちゃんー?寝ちゃったー?」
眠ってるほのちゃんをペシペシ叩きながら聞いても
起きる気配すらない
本当は起こして
くだらないこと話したりしたいけど
疲れている彼女を起こすことなんて出来ないし、
こんなに可愛い寝顔を私が独り占めできるし
たまにはこういうのもいいかな、
でも、やっぱりちょっとだけ寂しいから、
力が抜けた手を握って
「ンフフッ…セルフだけど、」
首にかかる寝息が少しくすぐったいけど
ほのちゃんの体温が暖かくて、ほかほかしてきて。
私も寝ちゃいそう、、、
きっと起きたら
なんで一緒に寝てるんよ、起こしてよ!って言われちゃうだろうけど
怒った顔も可愛いしいいかなぁ、
また、起きたら…セルフじゃなくて、ほのちゃんにぎゅーしてもらお…
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