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土生家








梨「なぁ、パパって嫉妬するん?」






急な質問にびっくりしたしたけど




眉を八の字にしてチラチラとこっちを見てるから




多分夏鈴ちゃんと何かあったんやな、







美「んー、嫉妬かぁ、割と嫉妬しいやで?」

梨「え。うそ、見たことない!」

美「そりゃ、娘に見せるわけないやろ‪w」

梨「それもそうか、でもイメージないなぁ
ママが嫉妬してるイメージのが強い」

有「確かに」







さっきまでゲームしてた有美までこっちにきて


2人してまじまじと見てくる






美「え。なによ、」


有「パパって本当に嫉妬するの?」


梨「怒るん?拗ねるん?」


有「泣くとか?‪w」


梨「うわ〜それは引く」







嫉妬エピソードを聞かせろと、


嫉妬してる父を想像して盛り上がってる我が子達。



うん。嫉妬かぁ、



最後に嫉妬されたのいつやろ、

いや…考えやんでもすぐに思いつく程

うちの人は嫉妬しいや

きっと今日のことも話してしまったら、うん、







美「流石に泣きはせんよ‪〜‪w」


梨「じゃ、どんなんなるん?」


美「どんな、って…んー、、、」








これは困った…なんて誤魔化そう、 



そんなことを考えながら紅茶を口にするけど







有「あー、誤魔化そうとしてる、ダメだよ」


美「べ、別に誤魔化そうなんて…
それに、聞いたっていいことないで?」


梨「夏鈴が嫉妬するタイプじゃないのが悔しいんよ!
だから、参考にする!」


美「参考って…そんな…んんん〜…」









私の愛おしいパートナーは


イケメンで優しくて思いやりのあるおおらかな人


でも、頭が良くなかったり、天然すぎるところがあったりする



まあ、そんなとこも愛おしいんやけど。



って、そうじゃなくて…



そんな完璧で優しい瑞穂は嫉妬しいな私にもすごく優しくて



むしろ嬉しいなんて受け入れてくれて、



でも若かりし頃の私は受け入れてもらってばかりなのが嫌で



見たことない瑞穂が見たくて、わざと嫉妬させようとしたことがあった








梨「それ、梨名もやろうか考えた」


有「どんなことしたの?」


美「…目の前でイチャついたりとか…」


有「んー、でもママって元々スキンシップ激しいめだから
気にならないんじゃないの?」


梨「パパもそうやし、尚更気にしなそう」


美「いやぁ…まぁ、確かに、初めの方は気にならへんかった
らしいんやけど…一日中引っ付いてたら、なぁ?」


梨「え、なぁ、で逃げんで」


有「なぁ、じゃわかんないよ!話して!」


美「えぇ…察してぇや、」


有「ある程度想像つくけど聞きたい」


梨「右に同じ」


美「もぉ……言うけど、後で文句は受け付けへんで!」









興味津々な様子に少し戸惑いつつ話し始める




確か、あの時、









美波「んふふ、そんなに褒めんでよ〜」


「でも本当にみいちゃん可愛いよ〜!」


美波「え〜?もう、好きっ!」


「あはは、可愛い〜」


土生「あ、ごめんみいちゃん、ちょっといい?」


美波「あ、土生ちゃん!ええよ〜
ごめんな、すぐ戻るな」


「うん、いってら〜」






廊下に出るとさっきまでの雰囲気が変わった気がした


いつもなら隣を歩いてくれるんやけどなぁなんて思いながら


先を歩く土生ちゃんの後ろをついて行くと



急に止まって、周りを確認し始めたので



なにかあるのかな?と思い同じように周りを見渡していると


カチッと音がして









美波「?土生ちゃん?」


土生「みいちゃん、こっち」










そう腕を引かれて入ったのは保健室












美波「保健室、?体調でも悪いん?」


土生「違うよ、それにこの時間は先生居ないから」









そう言ってドヤ顔で鍵をプラプラと見せつける土生ちゃん








美波「勝手に入るなんて不良やなぁ、怒られても知らんで?」


土生「んー、怒られるのはみいちゃんの方じゃない?」


美波「え、なんでうちだけなんよ
やって、土生ちゃんに着いてきただけやで?」


土生「ふふ、分かってないなぁ」


美波「?どういうこと?」







はぁ、とため息をつくと


真剣な顔で見つめて、近づいてくる土生ちゃん


あまりにもカッコよくて、


見とれていると



グイッと腰を抱かれて、









美波「っ…土生ちゃん…? 」


土生「ねぇ…さっきの子だれ?」


美波「え。友達、やけど、」


土生「ふーん、」


美波「ンッ、ちょっと、学校やで!」


土生「友達にしては、距離近すぎない?」


美波「ん、、そんなことっ、」


土生「あったよね?」


美波「ん、はぁっ…土生ちゃん、くすぐったい、」


土生「みいちゃんは、可愛くて綺麗で、」



美波「ぁっ、やっ、はぶちゃ、」


土生「魅力的な人なんだからさぁ、」



美波「んん、!だめ、だれかきちゃう、」


土生「あんなことしたら、ダメだよ。
可愛いみいちゃんも、綺麗なみいちゃんも
こんなやらしい顔してるみいちゃんも…私だけのでしょ? 」


美波「ンッ、はぁっ、、ん、ごめっ、」


土生「ううん、謝らないで大丈夫だよ
今から沢山、、、教えてあげるからさ、」


美波「ぁっ、、はぶ、ちゃっ、」




















美波「その後、妬かせるためにしてたこと知ったあともさぁ」


梨名「もういい。」  


有美「うん。お腹いっぱい。」


美波「もうっ、だから言ったやん!」


梨名「あのパパでも妬くんやなぁ…」


美波「好きな人が他の人とイチャついてて
気にならん子は居らんよ〜
だから、夏鈴ちゃんも意外と妬いとったりして」


梨名「えぇ、でもあの夏鈴やで、?」


有美「夏鈴ちゃん素直になれないだけだと思うけどな」


梨名「そうかな、」


美波「そうやって〜
まあ、変なことしやんと気になること、不満があるなら
直接話し合うことやね」


梨名「言うと思った〜、」


有美「隠し事もしない方がいいってこと?」


美波「当たり前やんか〜」


有美「なら、ママもパパに今日のこと話すんだよね?」


美波「?なんのこと?」


梨名「なになに!気になる!」


有美「今日見ちゃったんだよね〜
ママ、男の人に強引に連絡先渡されてたでしょ」


美波「見てたんなら助けてや、
いや、しつこかったし危ないから声掛けんで正解やわ」


有美「助ける前に男の人行っちゃったんだもん」


梨名「なにそれ、ださ、あ。」


美波「あ、2人ともケーキ要る?」


有美「食べたーい、でももしかして口止め料?あ。」


美波「ち、ちゃうよ!別に連絡する気は全くないし捨てたしな
でも、瑞穂に話したら、なぁ、?」


梨名「口元は笑ってるのに目が死んだ笑顔になるとか?」


美波「そうそう。怖いねん、あの顔、」


有美「確かに怖いね、怒りのオーラが凄い、」


梨名「うん、その男の人を探し出して殺しそうな勢いやね。」


美波「そうそう、、ってなんか、2人ともえらい詳しいな、」


有美「まあ、、、実物が目の前に居るからね。」


美波「………嘘やん、」


土生「ただいまぁ。楽しくガールズトークしてたみたいだね。
私も入れて欲しいなぁ〜?それとも寝室でゆっくり聞こうか?」


美波「えっと、おかえり!今日は早かったんやなぁ〜!」


梨名「ケーキ、部屋で食べよっと。」


有美「私も、、ママ頑張ってね」


美波「あ、2人とも!」


土生「2人になったことだし…詳しく聞こうか」


美波「あ、瑞穂、」


土生「時間はたっぷりあるからさ…ゆっくり聞かせてね?美波、」


美波(明日は…立てへんな、)
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