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土生家






梨名「りなちゃん じゅんび できた!」


美波「ふふ、それ3回目やん
まだ公園のお時間じゃないって〜」


梨名「んん…まだかぁ、」








まだ時間じゃないと聞いて
しょげながら背負っていたリュックを降ろして
また時計をじっと見つめる梨名ちゃんの姿もこれで3度目



そんな様子に違和感を感じた土生パパ


普段からワンパクで公園に行きたいー!と元気にはしゃぐ姿はよく見るけど
こんなにもしつこく強請るのは初めてで








土生「ねぇ、みいちゃん
今日の梨名いつも以上に公園に行きたがるね、」


美波「んふふ、会いたい子がおるんやって」


土生「…会いたい子…」


美波「仲良くなりたいみたいなんやけど
変に人見知りスイッチ入っちゃって
珍しく恥ずかしいってうちの後ろに隠れてさ〜
ゆみちゃんが仲良くしてるんも半べそでずっと見ててん」


土生「…へぇ…その子の名前は?」


美波「…はぶちゃん、まだ子供やで?」


土生「…………そうだけど」






梨名「まだかな…こうえん…」


有美「りなちゃん、あとすこしだよ
おじかんになるまで、ゆみちゃんとあそぼ?」


梨名「うん、あそぶ、」






美波(梨名、あの子のこと好きなんかなぁ〜?)


土生「…ふじよしかりん…かりんちゃんね、
どんな子なんだろ…」


美波「もう、はぶちゃん顔、」

















そしてようやく公園のお時間に





土生「梨名〜、走っちゃだめだよー!」


梨名「んん、はやくいきたいっ」


美波「走ったら危ないやろ?
お手手繋がな、それに
夏鈴ちゃんはもう少し後に来るだろうから大丈夫」


梨名「んん、ちゅなぐ、」


有美「りなちゃん、よしよし
いっしょに かりんちゃん まとう?」


土生「ふじよしかりん、、、」


美波「もう、
ほら、パパとお手手繋いであげ?」


梨名「ん、ぱぱっ」


土生「可愛いっ、」


美波(単純やなぁ)





何度も先を急ぐ梨名ちゃんを説得して


予定していた時間より早めに公園へ到着した土生家


やっぱりまだ夏鈴ちゃんが来ていなくてしょげる梨名ちゃん










梨名「おらへん…」


有美「ままが、あとで くる っていってたよ!
ゆみちゃんと まとう!」


梨名「うんっ、」


有美「よしよし、じゃぁ、おすなば であそぼ?」


梨名「うん!おやま つくる!」












美波「あれ、一緒に遊ばへんの?」


土生「うん。見守る。」


美波「ふふ、成長したやん」


土生「みいちゃん、」


美波「はいはい、あとで励ましたるな〜」








親バカには選択し難い見守るを選択した土生パパ


梨名ちゃんに負けないくらい


夏鈴ちゃんを今か今かとみいママに慰めて貰いながら待ちわびています























梨名「ん!とんねる、できたぁー!」


有美「おお〜りなちゃんすごい!」


梨名「えへへっ」


有美「あ、」







トンネルを開通させることに成功した梨名ちゃん


後ろから黒髪が綺麗な可愛らしい女の子が近づいてきますが


次は池作るー!とはしゃいで気づきません











夏鈴「あ、あのっ…んん…りなちゃん、」


梨名「ゆみちゃん!ばけつどこ??」


有美(きこえてない、、、かりんちゃん、がんばれ!)


梨名「ゆみちゃーん?ばけつー!」


夏鈴「り、りなちゃんっ」


梨名「え?!か、かりんちゃん、!」


夏鈴「……りなちゃん、」


梨名「は、はい、」


夏鈴「…いっしょ……に……あそぼ、」


梨名「え…り、りなと、?」


夏鈴「ん…」


有美(んー、ぱぱとままのところいこ〜)


梨名「あ!ゆみちゃんっ!」


有美「ゆみちゃん、ぱぱとままとぶらんこする〜
りなちゃんは かりんちゃんと あそんでてね」


梨名「う、うん、」


夏鈴「…いっしょに…あそんでくれるん…?」


梨名「うんっ、りな、かりんちゃんとあそびたかってん」


夏鈴「んふふ、かりんも、」


梨名「えへへ、かりんちゃん、いっしょに いけ つくろ?」


夏鈴「うんっ、どうやって つくるん?」


梨名「えっとな〜?まずは、ばけつ に みず いれにいこ!」


夏鈴「うんっ」














有美「ぱぱぁ、ままぁ」


土生「ゆみちゃん、、。」

美波「有美ちゃん〜おかえり
有美ちゃんは2人と遊ばへんの?」


有美「うんっ、りなちゃん、かりんちゃんだいすきだから
いっしょ、うれしいでしょ?
だから、ぶらんこしよっ!」


美波「無意識に空気を読むなんて…ほんまに5歳なん?」

土生「だいすき……」


有美「んふふ、ゆみちゃん、ごさぁーい
?ぱぱは なんで かなしそうなの?」


美波「ああ、あれは……無視してええよ」


土生「……ゆみちゃん、ずっとパパと一緒に居ようね、」


有美「うんっ、ずっと いっしょ!」


土生「はぁ〜っ!かわ「ゆみちゃん、天ちゃん来たで?」


有美「!!!てんちゃんとあそんでくるっ」


美波「あ、走ると転ぶでー!」


有美「はーいっ」


土生「………………」


美波「あはは、振られた、って顔してるw‪」


土生「振られてないもん、
ずっといっしょって、言ってくれたもん。」


美波「もぉ〜、そんなこと言ってると
娘達に恋人できた時どうすんねん」


土生「?!こ、こいびと?!」


友香「みいちゃん〜はぶちゃーん」


茜「相変わらず親バカしてるね〜」


土生「茜……ゆみちゃんは嫁がせないからね」


友香「あ〜うちの天といい感じになってもんね」


茜「は、聞いてない、え、天?!」


美波「ちょ、うるさっ」


友香「落ち着いてってば〜、」


茜「大丈夫、きっと綺良ちゃんは、」


土生「綺良ちゃんまりのちゃんにプロポーズするって
あっちに走ってったよ」


茜「………」


美波「はぁ…お互い苦労するなぁ」


友香「ね、まあ…こういうとこも可愛いけどさぁ」


美波「子離れ出来るか不安やわぁ…」
友香「子離れ出来るか不安だぁ…」
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