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土生家









3:49







「ん…」






いつもならまだ熟睡してる時間なのに



どうしてか目が覚めてしまったゆみこちゃん


お外がまだ真っ暗なことに驚いて



パパから貰った猫さんのぬいぐるみをギュッと抱きしめて



掛け布団を頭まで被って目をつぶっても



目がさえて眠れず



猫さんを抱えながらベットから出ます








「ぱぱ…ままっ、」








真っ暗な廊下が怖くて1度開けたドアを閉めるけど
お部屋に1人なのがやっぱり嫌で
勇気をだして真っ暗な廊下をパパとママの寝室まで歩きます






「ゆーれさん…ないない…だいじょーぶっ、、、」














「んんん、、、ぱーぱぁ、、、ままぁ、」








寝室のドアを開けて呼びかけてみますが
遅い時間なだけあって2人は寝ていました








「んんんんんんーっ、んしょっ!」








子供用のベッドと違って大きなベッドをなんとか気合いで登り

2人を踏まないように気をつけて上の方までいって

すやすや眠る2人をじっと見たり頬を突っついたりするゆみちゃん









「…ぱぱぁ………ままぁ………」









起きて欲しいけど何だが悪い気がするせいか

聞こえるか聞こえないかの小さな声で呼んでみるけど
やっぱり起きてはくれなくて少し凹むゆみこちゃん







「んー……ぱぱぁ〜っ……まぁま〜っ…」








やっぱり寂しさが勝って
頬をツンツンしながら呼ぶと






「んー……ん"〜っ……もう…瑞穂…無理やって、」


「?まま?」


「ん?…え。ゆみちゃん、」


「ふふっ まま おきしたっ」







起きてくれたのが嬉しくて
ままに上に乗ってぎゅーっと抱きつきますが
なんだかママは焦ってるご様子








「あ、ゆみちゃん〜、い、いつからおったんー??」


「んー……いつ?」


「じゃ、来た時パパとママねんねしてた?」


「うん ゆみちゃん おきてーってしたの」


「ほっ…そっかそっか、、パパは?まだねんねしてる?」


「うん…おきしないの、」


「ふふ、そのうち起きするよ〜
ゆみちゃんはどうしてお部屋に来てくれたん?」


「おきしたら…まっくらで…」


「ふふ、怖くなっちゃったん〜?可愛いねぇ〜」


「りなちゃんはぐーぐーねんねしてたよ」


「ふふ、そっかそっか」








上に乗って足をパタパタしてるゆみちゃんの頭を撫でながら
いつ服を着ようか悩むみいママ

パパを起こして気を逸らしてる間に先に着替えてもらって
で、次にうちが着替えれば、
ただ、そういうことをした日の朝はとてつもなく甘々になるところがあるからな…








「よしっ、」


「ん?まま?」


「あ、なんでもないで〜
ゆみちゃん今日は何して遊ぶー?」


「んんん〜…なにしよ…」


「なにする〜?」







人差し指をこめかみに当てて
んー、んー、と一生懸命悩む姿に癒されながら


頼むから今日は、今日だけは静かに起きてくれと祈りながら
自分の回ってる腕を揺する











「ん"〜……やぁだ…」











眉に皺を寄せて子供みたいに甘えた声を出して


ぎゅっとさっきより体を寄せる土生パパ










ゆみ「パパおきしたの?」


美波(今日は大丈夫かも、)











そして、さっきより強めに揺らすと


ん"ん"〜…とさっきより唸り

 


みいママの頬に手を伸ばして









美波「ンッ?!ふぅっ、んんっ、ちょっ、!」


土生「ったぁっ!」


美波「な、な、何すんねんっ///」


土生「ぃったぁ…舌噛むことないじゃん…夜にあんだけ、」


美波「わー!わー!ゆみちゃんがおるからっ///」


土生「え、うそ、」



ゆみ「んふふ ぱぱとまま きょーもなかよしねぇ」



土生「えぇ、本当にゆみちゃんいる。おはよぉ、」



美波「おはようちゃうわ、あほっ///」




ゆみ「まま おこ?」



美波「お、おこってへんよ?」



土生「ふふ ママは恥ずかしい〜ってしてるだけだよぉ
そういうとこもかわいいよねぇ」



ゆみ「んふふ かわいーねっ」



土生「ねぇ〜」



美波「…寝ぼけとるやろ」



土生「んふふ そんなことなぁい」



ゆみ「んふふ ぱぱ なんか ふわふわしてるね」









寝ぼけてるパパを
可愛い可愛いとゆみちゃんが頭をよしよしすると

土生パパが嬉しそうに頬を緩ませ








土生「ゆみちゃんのがかわいいよぉ〜」







と、ほっぺにちゅーしたりしてじゃれ始めました









美波「ちょ、重いんやけど、」



土生「なにー?しっとー?」



美波「いや、ちゃうし、重いだけやしっ」



土生「嘘だ〜ちゅーしてほしいくせに」



美波「ちゃうもん」








またもやイチャイチャし始める両親を楽しそうにニコニコと見ているゆみちゃん

なにか違和感に気づいてしまいました







ゆみ「ぱぱとまま おようふく きてないの?」



美波「!!」








見えないように布団を被ってるはずなのに、と焦るみいママを他所に土生パパはまだ寝ぼけてるせいか呑気に焦るみいママを見て笑ってます








ゆみ「??」



土生「昨日の夜あっちっちーだったからお洋服脱いだんだよ〜」



ゆみ「あっちっちーだったの?」



土生「うん、汗かいちゃうくらい暑かったよね?」



美波「う、うんっ!せやで!!あっちっーやったな!!」



ゆみ「ん!まま くび!まっか!」



美波「真っ赤って、まさか、」



土生「あー…それはね?暑いとね?虫さん出てきちゃうからね〜
ママのこと食べちゃったんだねぇ〜」



美波(なんか、さっきから言い方がやらしい気が、)




ゆみ「じゃぁ、あとで ゆみちゃんが おくすりぬりぬり してあげるっ」




美波「あ、ありがとなぁ〜」








なんとか誤魔化して服を着たみいママと
なんだか残念そうな土生パパ

ゆみちゃんが梨名ちゃんを起こしに部屋に戻ったところで

こってりお説教をくらったけど
怒るみいちゃんも可愛いと全く響かなかったようです







美波「ちょっと、うち怒ってるんやけど!」



土生「わかってるよ〜?あ、ぷくってした可愛いね」



美波「ん"ー!もうっ!!しらぁん!!!」



土生「はぁ〜可愛い、ほらぁ拗ねないで〜」
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