土｢〜♪｣





いつも以上にスムーズに仕事が進み上機嫌の土生さん


デスクには渡邉さん同様家族写真が飾れていて
空いてるスペースにウサギの木でできた人形が飾られています

その人形はどこか虚ろな目をしていて







織｢まじで。あの人形がこっち見てくんの、怖い｣





土生さんの後ろの席の織田さんは虚ろな目が自分に向いていて怖いと何度も片すように土生さんに言いますが







土｢えー？うちの子が別のもっててさ
たまたま見かけてつい買っちゃったんだよね〜｣






だから絶対片付けないと土生さんが珍しく譲らないので
織田さんも諦め半分でクレームを言っていたのですが。


いつも以上に視線を感じると思って振り返ると


ウサギと別にキリンとクマの人形が。





織｢？！増えてるっ、！｣

守｢織田、うるさい｣

織｢ちょっ、だって！みて！キモイのが増えてる！！｣

渡｢うわっ。ほんとだ。｣

志｢…目が死んでる｣

小｢なに、ついに怪しい宗教にでも入ったの？｣






人形を見たみんなの反応に少しムッとする土生さん

普段ふわふわしてる土生さんがこんな顔をすることが無いので
皆やばい、怒らせた、？と無言で顔を見合せていると






渡｢…あ。思い出した、幼稚園のバザーであれ売ってた｣

土｢！！！｣





渡邉さんの一言で大袈裟なくらい反応する土生さん

今度は汗をかいて目を泳がしています







志｢絶対なにか隠してるだろ｣

土｢し、してない！｣

織｢いや、動揺しまくりじゃん｣

土｢そ、そんなこと、、｣

守｢わかった
みいちゃんに怒られるから職場に飾ってるんだ｣

土｢！！！｣






反応が面白すぎると散々にいじられて

観念した土生さん








土｢…梨名が出品した人形｣

渡｢やっぱり｣

土｢悲しそうな顔してたから。｣

志｢で、嫁にバレないようにこっそり買ったと、｣

土｢ん。梨名にもバレないように変装してかった。｣

織｢美波にチクって、この不気味な人形片してもらおう｣

土｢不気味なんかじゃない！
この人形が幸せにしてくれるって梨名言ってたもん｣

小｢怪しい宗教かよ｣

土｢本当にこの人形見ると幸せな気持ちになるんだよ？
早く帰ってみいちゃんと子供たちに会うんだーって｣

守｢それ人形関係ないじゃん｣

土｢そ、そうだけど！｣

小｢その感じだと有美子ちゃんのも買っちゃったんでしょ｣

土｢…｣

志｢買ったんだな｣

土｢はい。｣

守｢有美子ちゃんのってなんだったっけ｣

大園｢先輩方、珈琲淹れてきました｣






後輩の大園にお礼を言いながら目を向ける渡邉さん達





小｢プリキュアのコップねぇ。｣

志｢ぷっ、あははは｣

織｢ギャハハ、真っピンクウケる！！｣

渡｢ふっ、か、かわっ、ふふっ、可愛い、じゃんっ｣

守｢ぞの、わざとでしょ｣

大園｢バレました？
でも、土生さんがこれで淹れてくれって｣

土｢た、頼むからみいちゃんには内緒にして！
誰かに買われる前に急いで買いに行ったんだから！｣








この後も散々いじられて逃げるように帰宅した土生さんを








土｢ただい………………すみませんでした。｣

美｢おかえりなさい、ご飯の後話しよな｣

土｢はい…。｣








織田から報告を受けた美波さんが待ち構えてるのでした。








土(絶対やり返してやる。)

美｢瑞穂｣

土｢怒った顔も可愛いね｣

美｢そんなんで流されへんから｣

土｢はい、｣