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土生家








美「ん……んん…」








まだ眠たい気持ちを押し殺して起き上がったけど







美「きゃっ、」



土「ふふっ」







いたずらっ子みたいに笑う瑞穂に捕まってしまった



ワンコみたいに引っ付いてくる瑞穂が可愛いくて



甘やかしてあげたいところなんやけど、







美「はよ起きな、子供たち遅刻しちゃう、」







瑞穂は少し不貞腐れた顔をして


ちょっとくらいいいじゃんって言葉にせず


オネダリするような目つきで上目遣いで見てくる




ほんま可愛ええ…







美「んん…5分だけなら、」


土「ふふっ、やったぁっ」


美「ンフフッそんなに嬉しいん?」


土「だって、せっかく会社がリモートになったのにさ?
みいちゃん全然構ってくれないし、
火事が落ち着いた頃には子供たち帰ってくるから
独り占め出来ると思ってたのにさぁー」






少し頬を膨らましてて



でもちょっと恥ずかしいのかほんのり顔が赤い



あかん。なにこの可愛さ、








美「もうっ、可愛ええなぁ〜っ
構って欲しかったのねぇ〜!可愛ええねぇ〜!」


土「んんーっ恥ずかしい、///」


美「ンフフッ可愛ええ
じゃぁ、今日は家事お休みデーにしてゲームとかしよ?
あ、最低限の家事はするけどな?」


土「え!やったぁ〜!」










子供みたいに喜ぶ瑞穂の頭を撫でてると




アラームが鳴った









美「あ、時間やね」


土「早いね、」


美「ンフフッそんな顔せんで?
ほーらっ、服きて」


土「んん〜着せて〜」


美「はいはい‪w瑞穂が1番子供みたいやな‪w」


土「なんだとー?」


美「ンフフッほれ」


土「んっ、ちょっとー雑すぎない?」





お気に入りのパーカーを頭から適当に被せると


不貞腐れた顔で自分で着て


先に部屋を出ようとする私に後ろから引っ付いてくる



どこに行こうとぎゅっと引っ付いたままついて



服に手入れようとしたり


項を甘噛みしたり舐めたりしてくる






美「っ、ちょっと、やめて。怒るで?」


土「ちぇっ、わかったよぉ」



美「こらっ、それもやめてっくすぐったいやろ?」



土「え〜…」








でも変わらず引っ付いたまま離れず



しっかりついてくる



なんだかペンギンの親子みたい








美「今日はほんまにベッタリやなぁ」



土「うん、離れてたくないの」



美「ンフフッなにそれ、めっちゃ可愛ええやん
でも料理してるときは危ないからさ〜」



土「えー、やだ」



美「じゃ、その間に子供たち起こしてきて?」



土「んー、ご褒美くれる?」



美「んー…」








おねがぁーいって耳元で可愛らしい声で言われたら



断れるはずがない…



それに、こんなにひっつかれれば嫌でもそういうことを考えてしまうわけで。








美「ええよ…?今日は甘えたさんの気分なんやろ?
好きなだけ甘やかしたげるわ」



土「えへへ、やったぁ!
じゃ、直ぐに起こしてくるね!!」



美「あ、でも立てんくなるまでは嫌やからな」



土「…キコエナイキコエナイ…起こしてくるー!」


美「ちょっと!聞こえてるやろ!!」











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走って子供部屋へ向かう瑞穂に呆れつつ

この後のことに期待して真っ赤になりながら料理してる美波さんでした

















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