hbmi
「土生さん」
「ん?」
振り向くと同時に
鈍い音が響く
「いって………え?」
急すぎる出来事に混乱する
私なんかした、?
未だに鋭い目で私を見つめるその子をよく見て気がつく
確か、1週間前に家に連れ込んだ…
「えー…っと、、ゆり…ちゃん、だよn」
次は反対を。
どうやらまずいタイミングで名前を間違えてしまったらしい
「2発も殴れば気が済んだでしょ、消えな」
「っ…さいってー…好きだったのに…」
「…」
女の子の言葉が私の心に刺さる
その言葉を投げかけられるのはあの子で何人目だろう、
最低なんて、
そんなの自分が1番知ってるよ。
「うぁ、血、出てんじゃん」
「まじ?」
「きたない、洗ってきて」
「ちょっとは労わってよ…」
充分してやってるって理佐の文句を聞いてトイレへ向かう
「いてて…」
傷口が少しヒリヒリするけど我慢して
水で洗い流す
両方の頬が真っ赤に腫れてる
この腫れはいつ治るだろうか、
早く引いてくれるけど、
鏡に映る自分が醜くて
汚い、
いつからこんなんになっちゃったんだろ。
「…みいちゃん、」
今…貴方は何をしてるんだろう。
ちゃんと貴方を思ってくれる人と幸せになってるかな、
それだといいけど、
でも。
私のことを忘れて欲しくない、
どんな形でも貴方に残り続けていたい、
散々貴方を傷つけたのに。
そんなことを思う自分が許せなくて
「ねぇ君、名前なんて言うの〜?」
貴方を追いかけて
「可愛いね、一目惚れしたかも」
離れないで、
「好きだよ」
1人にしないでって、
「うちにおいでよ」
貴方の優しさにつけ込んでまた貴方傷つけてしまわないように
「可愛いよ…もっと鳴き声聞かせて…?」
今日も自分を汚す