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年下






早く家に帰らなきゃ、






大の大人が家まで走るなんて





ちょっと恥ずかしいけど





そんなの気にしない





みいちゃんの喜んだ顔がみれるなら








ガチャ!






土「っ、はぁはぁっ、た、だいま!!
ん…?居ないの?みいちゃんー?」

















早く早く、って自分を急かしていたせいで気づかなかった






自分よりも先に帰ってきてるはずなのに




家にあかりがついてないこと






それだけじゃない








どれだけ彼女に寂しい思いをさせてたのかも







なにも、気づけなかった、





















初めて彼女を見たのは大学の廊下だった





本当にたまたま

 



通りすがっただけだった






友人らしい子にひっつきながら






甘えたように笑う彼女に一目惚れしたんだ









少しでもあの子と接点を作れないかと、





サボり気味だった大学にちゃんと行くようにしたり






適当にあしらっていた周りの子達にも気さくに話しかけるようにした





でも、努力の仕方が悪かったのか、
それとも報われる運命じゃないのか




彼女について知れたのは




名前と、私より1個年上の先輩だってこと





それだけしか知らないのに





何故か忘れられなくて、





ひたすら彼女に恋をしていた









だから、





美「はじめまして、
今日から指導係になった小池美波です
研修期間は覚えることいっぱいで大変やけど、
一緒に頑張ろうな?」





そこそこ名前も聞いたことあるとこだし、って




適当に選んで入社した職場に




彼女が居るなんて、思ってもみなかった







土「……やっと会えた、」



美「ん?何か言った?」



土「あっ、いえ!なんでもないです!
土生瑞穂です、よろしくお願いします!」



美「ンフフッはぶちゃんってイケメンやのに可愛いんやね」


土「えっ/////」


美「ん?あ、嫌やったかな、?
瑞穂ちゃんの方がええ?
あー、それとも、瑞穂って呼び捨てのがええかなぁ、」


土「あっ、いえっ、はぶちゃんでお願いします///」


美「ンフフッじゃ、はぶちゃんで決まりや」


土「っ、は、はい///」






久々に見た彼女は




あの頃より大人っぽくて、



でも、変わらない可愛さがあって、





そんな彼女に名前を呼ばれて





聞こえちゃうんじゃないかってくらい




胸がドキドキとうるさくて




初日は一生懸命説明してくれる彼女の姿に見入ってしまって 



メモをとるのでやっとだった







美「はぶちゃん?聞こえてる?おーい、?」



土(ひぃー、近い近いっ、やばい、いい匂いするっ、)



美「はぶちゃーん?」



土「?!す、すみません、!」


美「ンフフッええよ、じゃぁ、また説明してくな?」


土「は、はいっ」










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