年下
相談をしてから数週間
うちは、また別のことで頭を抱えていた
ね「なんね、また悩みこんで」
美「ん〜…大丈夫大丈夫、」
ね「そう、?」
ほんまやったら今すぐにでも
ねるに悩みを告げたいんやけど、
それをしてしまったら、
疑惑を、認めてしまうような気がして、
美「あ、瑞穂、今日ってさ」
土「ごめん、今日も残業なんだ…先に帰ってて、?」
美「ああ…そっか、最近忙しいなぁ、」
土「ご、ごめんね、今日はいつもより早く帰るから、」
美「ううん、気にせんで?
じゃ…頑張りや!家で待ってる、」
土「うん、ありがとう
気をつけて帰ってね、」
今日も。
一緒に帰らなくなってどれくらいが経ったんやろ、
帰りが遅くなって、
まともに顔を見て話せるんは、
部署も違うから、朝だけ
そうなると必然とアッチもご無沙汰になるわけで、、、
別に寂しいとかじゃないけど。
いつもやったら、
どれだけ朝が早かろうが瑞穂の方から求めてきてたのに、
ここ最近はそういう素振りすらない、
そんなに残業しないかんくらい
忙しい時期じゃないはず、
まさかな…
ネガティブなことばかり考えてしまって
頑張ってる瑞穂に失礼や、って
美「あかんあかん……ふぅ……しっかりせな、」
疲れて帰ってくるやろうから
今日は瑞穂の好きな物作って作って、
今日も頑張ったなぁって褒めてあげよう
その後は、
珍しく、、、うちから誘っても、ええかな。
そう頭を切りかえて
自分のデスクへ戻る
ね「あれ、今日も土生ちゃん残業なん?」
美「うん…らしいわ、最近忙しいらしくて、
だから、今日はうちが料理作ったんねん」
ね「ンフフッ怪我せんでよ?」
美「もう、昔みたいなことにならへんもん!」
ね「ごめんごめんw」
美「じゃ、買い出しあるで、うち先あがるな?
ねるも理佐と気をつけて帰りーよ?」
ね「あ、ねぇ、みいちゃん」
美「ん?どしたん?」
ね「最近、体調とか…大丈夫?
いや、なんか…心配で、」
凄い心配そうな顔をするもんやから
何かと思ったら、、、
体調…
別にここ最近特に何も変わったことは、
微熱が出たりとかしたけど
悩み事があると変に考えすぎてよく熱出すタイプやったし…
ね「ご飯とか、ちゃんと食べてる?
お昼…最近食べてないよね、?」
美「ああ、なんや〜お昼のことか
最近な、ダイエットしてんねん」
ね「ああ、ダイエット、」
まあ、お腹空かへんし
なんか、ムカムカして食べる気にならへんから
まあ、ちょうどええしダイエットや〜って無理に食べへんようにしてるだけなんやけど
ね「最近眠気とか、胸の張りとか、」
美「眠いんはいつもの事やし
胸の張りって、うちが貧乳なのバカにしとんか!」
ね「いや、違くて!
まあ、そんだけ元気なら大丈夫か、」
美「???
なんなんよ〜気になるやんか〜」
ね「もう、気にせんで!
ほらほら、買い出し行かんと土生ちゃん帰ってくるけん!」
ねるのよく分からない質問攻めが終わって
なにがしたかったんかは分からへんかったけど、
早く買い出しに行かんと、
うちは瑞穂みたいに料理が抜群に出来るわけじゃないから
瑞穂が帰ってきてしまうと思って
ねるのことを後回しにして
急いで自分の荷物を手に取って
エレベーターへ向かう途中で
瑞穂の部署のフロアがあって
通り過ぎる時にチラッと見えたらラッキーやな、って、
そのぐらいのつもりやった
やのに。
タイミングがいいのか、
悪いのか、
うちの目線の先で、
可愛らしい小柄な女の子に話しかけてる土生ちゃんが居って
ただ、話しかけてるだけならよかった
パソコンと向かい合ってる女の子の背後に回って
何かをひっそり耳打ちして、
女の子は、それにを耳まで真っ赤にしてて…
背後にいた土生ちゃんにくるっと振り向いて
周りを伺うようにコソコソ話してる
いつものうちならこんなの見ても
あー、またやっとる
ほんまモテる彼女持つんは大変やわぁ
ぐらいにあしらえたはずやった
いつもなら。
でも今回は女の子と話す瑞穂の顔が
うちにしか見せんはずの、
優しくて、甘えたような顔をしとった。
なぁ、、、その顔、
最後に見せてくれたんはいつ……?
その子が居るから、
うちはもう用無しなん…?
うちは…
瑞穂の、彼女じゃないん…?
うちはただの使い捨てできる性処理だけだったん…?
なぁ…
今までの、
全部
嘘やったん…?
教えてや、