壱頁完結物
「今日はポ◯キーの日だよ◯ッキーゲームしよ!」
「ポッ◯ーゲームってどんな事するか知ってる?」
「知ってるよ!この前ちゅうやさんに聞いた!」
元気よく返事をする末妹に太宰がニヤリと笑う。
「じゃあ教えて?どんな事するのかな?」
「なんかね、フェンシングするんだって!」
「………?」
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「構えて!」
「は、はい…」
親指と人差し指でポ◯キーを摘まみ構える二人。
「先に折れた方が敗けだからね!」
「違うよ妹ちゃん!!」
あまりにも純粋な笑顔に、太宰は良い音を鳴らしてポッ◯ーを折った。
「違うの?」
「食べ物で遊んじゃいけません!」
「そ、そっか…また騙された…」
*****
「じゃあ太宰さんが知ってる◯ッキーゲームってどんなの?」
「えっ」
自分が説明するとなると途端に恥ずかしくなって口ごもる太宰。
「ねぇ、どんなの?」
「えっと…口で、」
「口で?」
持っていたポッ◯ーを咥えた末妹にドキリとする。
「そう、其の侭…」
太宰は反対側にゆっくりと口を近付けた。
*****
バキッと凄い音がして、末妹の口に咥えていたポ◯キーが真っ二つに折れる。
「!?」
「…こうして、相手が咥えている◯ッキーを折るゲームだよ!」
「なかなかスリルのあるゲームだね」
「でしょ!?」
余りの緊張に耐えられなくなり、今年も太宰はポッ◯ーゲームに失敗するのだった。
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