私は寝付きがとんでもなく悪いので、ゾルピデムというマイスリーのジェネリックを服用している。飲む麻酔か？ってくらいスコーンと眠れる。三時間で効果が切れるので、翌日に眠気が残らないのも大変ありがたい。ただ、一度にひと月分しか処方してもらえないので、月に一度病院に足を運ばなければならないのが煩わしい。

先日処方してもらいに行ったところ、ジャングルで生活をしてそうな先生に当たった。その先生によると、ゾルピデムは依存性が高く、やめると反動で全く眠れなくなるとのこと。心当たりしかないが、その日眠れればそれでいいと思っているので気にしなかった。
すると先生が、安全で依存性もなく、処方制限のない薬があると言って、デエビゴを勧めてきた。初めて聞く名前だったが、医師たちは今、眠れない子羊にはこれを勧めるようにしているらしい。

デエビゴはベルソムラと似ていて自然の眠りに近い眠りをもたらし、ベルソムラよりも色んな方面で優秀だそうだ。体に合うようなら絶対にこっちの方がいいと言うので、じゃあそれでと即買いの意思を見せると、合わなかったらアレなのでとゾルピデムも一緒に出してくれた。ジャングルで生活しているだけあって思い切りが良くて助かる。

そして昨夜、初めてデエビゴを服用してみたところ、寝付きのパンチはゾルピデムに劣るものの、夢も見ずに深く眠れた。ただ、眠気が強く残り、夢小説を書くどころか一日の大半を睡眠に費やしてしまった。まだ眠い。
これはおそらく中途覚醒に作用するので、飲む時間を早めるか、次の日一日中寝てやるぞと意気込んだ時に飲むといいかもしれない。ゾルピデムと一緒に服用しても大丈夫だと言われたが、そこまでやると丸二日は起きられくなりそうなので、陽太郎に興奮し過ぎてどうにもならなそうな時の奥の手として取っておく。

平日はゾルピデムでさっと寝てさっと起き、自然の眠りを取り戻したくなったらデエビゴでゾルピデムの依存を治していき、いずれは薬漬けの生活からオサラバできるようにしていく、という方向でいこうかと考えているが、デエビゴの効果の残り方に一抹の不安を感じるのであった。