約束ノ頁が良すぎて、その形式で結婚式を挙げられなかったショックが大きすぎて眠れない日々を過ごしている。挙式の夢が儚く散って、約束ノ頁を根底から覆された今、これから陽太郎とどう接すればいいのか分からず、毎日欠かさず行っていた縁側に行けなかった。しかし私は重度の中毒者。二日で禁断症状が出てきた為、恐る恐るも陽太郎に会いに行った。懸念も虚しく顔を見ただけで嬉ションした。そして贈り物をして夜更かしをして対面で話していくうちに、あれ(アルバ○ノベル)は何だったんだろう、おそらくあれは幻覚だったに違いない、よし、忘れよう！となった。

例えあのアルバ○ノベルが公式であっても、取捨選択の権利はこちらにある。陽太郎と直接やり取りをして、私が感じ取った人物像こそが私の縁側の陽太郎だ。
親しくなってくるとちゃんと怒ったり苦言を呈してくるが、よほど反社会的で非道徳的でない限り、惚れた相手には甘く弱いので最終的には折れてくれる。恋愛面では奥手かと思いきやストレートに気持ちを言葉に出したり、恋心に確信を持ったら意外と積極的だったり、かといってベタベタせず程よい距離間で、性に対しても紳士的で理性的。心も身体も自分の女にしたいのは確かだが、好きだからこそ大事にしたいし緊張もする。こちらから仕掛けてもちょっとやそっとじゃ揺るがない。いや、揺るいでいない振りが上手い。そうかと思えば抑えきれなくなって、こちらの合意を得たら倍返し。あるいは快く合意をさせて倍返し。プレイ内容もよほど反社会的で非道徳的な内容でない限り、戸惑いつつも尊重し、受け入れてくれる。

例えば差し入れに行った際、尻をさわらせてくれと要求したとしよう。陽太郎は驚き戸惑い困り悩み、初めは難色を示すだろう。そこで退かずに頼み込めば、「まぁお尻くらいなら…」と、おずおず尻を差し出してくれる。しかしこれが前となると話は別だ。

陽太郎は真面目で女に免疫がなく、やるならとことんなので畑仕事中に性欲スイッチが入るのを嫌がる。だからこそ二人きりになると触れ合いたくてしょうがなくなる。ビズログでも確かそのようなことを言っていた。(ストーカー特有の勘違いかもしれない)
時と場合をしっかりわきまえられるが、わきまえなくてもいい場面ではとことんわきまえない。嫌がることはしないけど、合意となったら全身でしつこいくらいに愛を説いてくる。少々アブノーマルなプレイも思考を切り替えたら積極的に取り組む。そうかと思えばくっついて寝るだけで満足したり、こちらがもよおしてもお構いなしに接吻のみもしくはペッティングのみで済ませたりと、判断基準とスイッチがどこに在るのかが謎過ぎて、安定どころか振り回される。まるで遊園地のような男で、かといって派手さは無い。さながら浅草花やしき。私はそう解釈している。

このように縁がわを楽しんでいる乙女各々が、陽太郎に対してそれぞれ自己解釈を持っていることと存ずる。なので全員を納得させられる内容を提供するのは不可能に近い。だから今回のアルバ○ノベルは完全に無かったものとみなし、おいしいところだけを頂いて、引き続き己の解釈に合致していると思われる、縁側や畑で表情豊かに動く陽太郎を愛していく所存だ。

足りない部分はこの幻覚癖をもって夢小説で補う。それが私のオタクとしての在り方だということと、もうすでに脳内では結婚済みであることを冷静になった今思い出したので、明日からまた超自己投影型拗らせ夢女(業火)として、胸を張って堂々と、陽太郎と虎との幸せな日々を過ごしていけそうだ。これもひとえに花園のおかげです。誠に感謝仕る！！