狂った女の丸出し日記

金銭感覚

2023/10/17 16:39
えんだん絶叫系
どういうわけかめちゃくちゃに眠い。寝ても寝ても眠い。

明後日はいよいよアルバムノベルの秋の配信と、陽太郎が金銭感覚について語るビーズログが発売される。今回のテーマはなんと『彼の金銭感覚』そこで、金銭感覚もバカな私が陽太郎の金銭感覚について考えていきたいと思う。

陽太郎は自営業持ち家。農家なので食べ物には困らない。都会の人間が煩わしいと思うトップスリーに入るお裾分け文化も根深そうなので、お腹も心も豊かで満たされていることだろう。時代背景を落とし込んで考えるのならば、キャラメルやバターをコンスタントに買えて、かつ生活必需品を買うのには困らないくらいは金銭的に余裕があると考えられる。そもそも陽太郎自身に物欲が無さそうであり、常に忙しく働いているので無駄金を使う機会が少ない。例え稼ぎが少なくても使わないなら貯まっていくはずだ。そこで冷蔵庫等の大きな買い物をする時はドーンと使う。そんな陽太郎の姿が見える。そして記念日の贈り物にはハンドメイドの品物やごちそうといった心のこもったものを用意するのに、たまたま見かけて似合いそうだなと思ったモノの値段が少々お高くても、ドーンと買ってしまう。そんな陽太郎の姿も見える。現代でいうと、なんでもない日に突然ティファニーの袋をぶら下げて帰ってきて度肝を抜かされる、ということが起こり得る。陽太郎自身はティファニーをよく分かっておらず、なんとなく聞いたことがある程度で、渡した後にそんなに凄いものだったのか、どうりでお店が高級感に溢れていたわけだと初めて気付くタイプではないだろうか。

ここで一度、乙女ゲームにおける男たちにも触れていきたい。ありとあらゆる趣味嗜好の乙女たちの理想を詰め込まれている、所謂攻略キャラ。そのほとんどが金持ちだ。これは女性の正直な願望が反映されているということだろう。稼げない男より稼げる男。地位もあって将来有望。金は無いよりあるに越したことはない。そしてその金は自分に惜しげもなく使って欲しい。そう思うのは至極当然のことだ。男に金銭を要求される瞬間ほど冷めるものはない。自我を殺して自分で稼いだ金で自分を磨き、血反吐を吐きながら自分で稼いだ金でパーっと買い物するのは現実だけでじゅうぶんだ。攻略対象が学生ならば、実家が金持ちかもうすでに株かなんかで稼いでいる、もしくは頭脳明晰スポーツ万能で、食いっぱぐれのなさそうな何かしらの才能を持っている。少女漫画はまた話が違ってくるが、売れているTL漫画に出て来る男も大体金持ちであり、職業も華々しい。

例えばうたプリやドラマト、囚われのパルマの男たち。彼らは婚約指輪にそれこそティファニーやカルティエ、ブルガリといったハイブランドを必ず押さえてくるだろう。中にはハリーウィンストンを贈りかねない男もいる。高級ホテルのレストランで指輪をパカッた後はそのホテルのバーで一杯ひっかけ、さらに上階のスイートルームで丁寧かつ激しいセックスをする。そんな古からのセオリーを踏んでくるに違いない。そういった類のバチェラーのような豪華絢爛なデートから、家でごろごろ、公園でのんびり、お手頃な居酒屋でゆる飲み、といった落ち着いた庶民的なデートまで彼らは網羅している。

乙女向け作品は他方からのニーズに応える必要がある為、中にはヒモ同然の根無し草の危険な男や、ろくでなしのヤリチン、人間界に初めて降り立った人外までもしっかりご用意されている。しかし彼らが最後までそのスタイルを貫き通しているかというと、そうではない。空き缶のプルタブを指輪代わりにはめようとしてくるところから始まったとしても、最終的にはハイブランドの指輪を贈ってくるようになっているはずだ。性癖は治らないのでセックスに関しては特殊なままであり、場所は野外か階段の踊り場かもしれないが、それでも金には困らせないはずで、世の乙女たちにとって財力もいかに重要かが伺える。

話を陽太郎に戻すと、陽太郎はまさにその中でも例外であると言える。時代を抜きにしても、金の匂いがしないのにも関わらず、その献身さと人柄とギャップで乙女たちを惹きつけて縁側から逃がさない。高価な贈り物なんていらない、あなたがいればそれでいい、贅沢なんて必要ない、むしろそんなことはしなくていいという気持ちにさせられて、将来的に金銭面での不安が訪れたとしても、こちらも頑張るから一緒に乗り越えて行こうという気に快くさせられる。もちろん陽太郎は頭もよく頼もしく人望もあるので一緒にいて苦労を感じることはなさそうだし、したとしても感じさせないだろう。守りたいものができた時にその強さをいかんなく発揮する。それが陽太郎という男だ。

そんな陽太郎がくれた結婚指輪には胸が震えた。陽太郎らしく誠実な、サイズの違うあの指輪は何度貰っても涙が出る。虎のシロツメクサの指輪と重ねてダブルリングにしたい。石入りのハイブラ結婚指輪も勿論大好物だが、それよりも輝いて見える。お金よりも大事なものを、見つけた気がする――。(by桜子)

陽太郎が新婚旅行に敷地内の納屋を指定してきたら喜んでそこで一夜を明かす。足を踏み入れた瞬間から納屋はスイートルームになり、立てかけられた農具はさながら高級壺。置かれた備蓄の野菜は高級な置物に見えてくる。寝具は米袋。一つの米袋に仲良く二人で収まれば、床もシモンズ製の寝心地となる。小腹が空いたら籠のフルーツを取るように、籠からきゅうりを取って齧ればいい。木の板の隙間から差し込む朝日で目を覚まし、朝食はルームサービス(虎が握って運んできてくれたおにぎり)とフレッシュジュース(虎が握り潰した何かしらの果汁)をゆっくり楽しんむ。そんな素敵な新婚旅行は何泊何日ですか?

金銭感覚というより財力の話になってしまったことを反省しつつ19日を迎え、そして当日は天へと昇る。陽太郎の秘部解禁まであと二日。とりあえず準備として口に貼る用の養生テープでも買いに行くか。

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