アルバムノベルを読んでいて、会話文の鍵括弧の最後に句点が打たれていないことに対して、無知な私は何か意図的な表現があるのだろうかとずっと考えていた。そこで調べて初めて知ったのだが、小説を書くにあたって鍵括弧閉じの前に句点は不要なのだという。会話鍵括弧閉じの前に句点を打ってる奴は文学知識皆無の恥丸出し。文字を書く資格もないド素人なのでそいつの作品は読む価値ナシ、という意見も見られた。そう思いたければそう思えばいいが、そう思われたら死ぬほど辛い。中には会話鍵括弧閉じの前に句点があると、それだけで読む気が失せると言っている人も何人かいた。地雷とは本当に人それぞれだ。
自分が所持しているミステリー小説を確認すると、確かにどの作家先生も会話文の鍵括弧の最後に句点は無かった。縦書きだからではと思ってpixivもざっと見たところほとんど誰も打っていなかった。芥川龍之介先生はあった。調べていくと他にも三点リーダーは偶数並べる等、色々細かいルールが存在していた。読むにしろ書くにしろ私はそんなことを今の一度も気にしたことがなかった。ここへきて自分が小説界のルールから外れていたことを知って全否定されたような気持ちになり、だったらもう書けねぇなと思った。

三点にしろ長さによって間の差を出したいし、句点で終わらせたり終わらせなかったりでメリハリを付けたいというのもある。会話の終わりに句点を打たないと気分的にすっきりしない。人様のはそもそも内容が素晴らしいので気にならないが、自分で書く時にどうしても気になるというか、それが当たり前としてここまできてしまった。趣味でやっているだけなのでそれでいいと思ってはいるものの、読んで下さる方に対する礼儀を欠いているとなれば話は別だ。元来野生の無礼者なので、せめて大好きな作品の前では礼儀を持ったゴリラでいたい。が、意識しすぎると何も書けなくなる。どうしても書きたいならおとなしく世間様に浸透している文芸ルールとやらに則って書けばいい話だし、誰に望まれているわけでもなんでもないので書かなければいいだけのシンプルな話だ。だがしかし、それが嫌だから困ったものだ。注意書きとして※鍵括弧の前に句点あり※三点奇数ありとか書くべきなのだろうか。
確かに某有名掲示板等で句読点を打とうものならゴミ付だと罵られ、嫌われ、親の仇のように叩かれる。ROM専なのでカキコしたことはないが、そういう人を何人も見てきた。それくらい許してやれよと思うが、そこにはそこのルールがあるので自衛のためにも郷に入っては郷に従った方がいいだろう。今私が直面しているのはそれと似たようなことだと感じている。でも別にプロではなく紛れもないド素人であり、ランキングを競ったり出版したくて書いているわけでもない。こうして森の奥でひっそりコソコソやっている分には問題なかろうという気持ちと、わざわざ足を運んできて下さった人様の貴重な時間を割いてつまんねぇ夢小説を読ませてしまった挙句、知らなかったとはいえルール違反により不快にさせてしまっていたら申し訳なさ過ぎるので直した方がいいのかなという気持ちと、そんな大して気にしなくてもいいような個人に委ねていい表現方法の一つにケチをつけ「文芸界では常識ですよ～クソワロ顔真っ赤」などとのたまい、他人に書く資格ナシのド素人というレッテルを貼るエセ文学者みたいな奴こそ地獄に落ちろと誇り高き乙女のポリシーが立ち上がったりと、頭だけではなく情緒まで狂い始めた。
よせばいいのにTwitterで【鍵括弧　句点】と検索を掛けてしまい、芸術に常識っていります？表現にルールなんていります？私そういうの本当に嫌いなんで押し付けないでもらっていいですかと、ドス黒いモヤモヤが止まらない。あたかもその価値観がこの世の正解であり、そこから外れていたら全否定。ありとあらゆる角度から物事を見て、様々な可能性を考慮した上で導き出された答えだとしても、言論の自由を振りかざして他人の自由を奪うというのはいかがなものか。こういった発信は世の中でみたらほんのひとつまみの砂くらいのものなのに、Twitter上でフォロワーの多いユーザーが発信したことによって人類の総意のように思えてしまう。それに気をよくして意見を述べるのではなく押し付けている輩の発言が嫌でも目に入るので、振り回されやすいブチギレババアである私はやはり花丸印のSNS不適合者であると言える。そういうわけで基本的にTwitterでの検索は面白タグと追っている作品の公式と商品の口コミだけにしているが、インフルエンサーによるステマの可能性が大いにあるのでそこはしっかり見極めなければならない。

道端にゴミをポイ捨てしたわけでもなく、すれ違いざまに突然人様を殴りつけたわけでもない。盗みも働いていないし悪意をもって誰かに危害を加えたわけでもない。誰にも迷惑を掛けずに自由になりたいから夢小説を書いているのに、そこまで不自由になってしまってはあまりにも悲しすぎる。読み手に対して礼儀を欠いていたことは本当に心苦しいが、会話の鍵括弧閉じの前の句点に対する根深い自分の価値観をどうしても捨てられない。辛い。

ただ、もう少し調べていくと、それは出版業界の都合でその形式にしているだけという記事を見かけた。文字数の都合上鍵括弧内の句点を省略し、原稿で書かれていても消されるそうだ。出版をしない私には全く関係のない話だった。よかった。これからも安心して字書き失格の文学ド素人として、見たい夢を正々堂々自己満上等で書いていきたい。こうした辛く厳しい現実に直面しても書くことをやめられない。私の全プライドは夢小説にある。でもそれを誰にも押し付けたくない。あくまで胸の内の話だ。内容がつまらなかったと言われても怒りの感情など出てこない。それは本当に時間を無駄にしてしまって申し訳ないと思う。載せた話を誰にも読まれなくたって構わない。読む読まないも抱く感想も自由であって然るべきだ。いつも読んで下さったうえ、報告をくれる乙女は神であり稀な存在だ。そんな神々から句読点の打ち方や諸々の指摘を受けたらすんなり受け入れらるかもしれないが、そういう神様のような人たちはそもそも拘りを押し付けない。Twitterで見かけたエセ文学者気取りのようなケツ穴極小の輩どもには句読点や括弧の使い方に関して何も言われたくないし、間違って使ってると思われるのが癪過ぎて暴れ出しそうなブチギレババア５秒前。ちなみにこの件に関して誰かに何かを言われたわけではない。勝手に目にして情緒フリーフォールのおかわりをしただけだ。
よーし、鉄剤飲むのやめるか！