昨夜忘れられない男月森蓮について語り、その後お気に入りのLINE漫画を読んで寝たことにより睡眠時間が4時間しか取れなかった。これぞ自業自得。眠い。そのまま定期健診へ行ったらまさかの内診があった。ここ数回の定期健診ではCTか血液検査のみだった。もう内診要らずのフェーズに入ったのだとばかり思って思いっきり油断していたら、突然内診通告を受けた。フェーズの使い方はイマイチ分かっていないがかっこいいから使ってみた。

私にとって婦人科の診察台は拷問台だ。ちなみに何故私が婦人科通いになったかを簡単に説明すると、突然冷や汗が出て目眩を起こす程子宮がズキッと痛み、さすがにやべぇと思って病院で診てもらったところ、右側の卵巣が7cmに腫れていて中に腫瘍が見つかった。そこに子宮の痛みは関係していなかったが、病名は『境界悪性卵巣腫瘍』。アリ寄りのナシ、というポジションの癌だ。走ったら卵巣が捻れて死ぬから絶対に走るなと言われた。こんなスリル感、滅多に味わえないよ。by青学の天才不二周助
癌は癌なので転移していたら卵巣含め子宮ごと摘出しなければならない可能性もあり、それは開いて見てみないと分からないと言われた。オーケイでは開いてくれと開いてもらった結果、腫瘍のある片側の卵巣のみの摘出で済んだ。なので現在私は片玉で過ごしている。
先生から色々説明を受けていたのにも関わらず、難しい話を聞き流す癖がある為、病名が判明してから摘出した後もしばらくの間やったのは左だと思っていた。右だったと知った時は病名を明かされた時より驚いた。お箸を持つ方と言ってくれれば覚えられていたかもしれない。
話を拷問に戻すと、その手術前の組織診でいっそ気絶した方がマシなほどの痛みを味わった。変な音がして初めて目の前がチカチカした。よくエロ漫画で見るあれだ。あまりの痛みにパニックを起こしかけて過呼吸になり、さすがの私もこれは笑えなかった。それからはエロ漫画でその表現を見ると、組織診じゃんと思ってしまって全然楽しめなくなった。
細胞診といい組織診といい、麻酔無しで行うにはあまりにも拷問すぎる。この痛みに比べれば内診と頸癌検診など綿棒でやる耳掻き程度に思えた。痛みにも個人差があるそうだが、先生によると私の子宮は前屈なので痛みが強いらしい。常にお辞儀状態。頼むから面を上げてくれ。後屈の方もいるそうで、後屈の方はボア・ハンコックというわけだ。

退院後は経過観察で通うようになり、そのうち今度はとんでもねぇ月経過多になった。ものの10分で40cmから溢れ出す、これぞ出血大サービス。お湯張りですか？というくらいどぼどぼ出て止まらない。マイホールのマルハンもこれくらい出してくれればいいのにと奥歯を噛んだ。病名は『子宮内膜増殖症』。放っておくと癌細胞に変わる恐れがあるし、これに異型が見られるとまたややこしいことになる。前科持ちなのでその場で細胞診と組織診を勧められた。もちろん全力で芋ってお断りした。
ではどうしたかというと、後日入院して『子宮内膜掻爬』という名目の下全身麻酔でやってもらった。我慢すればその日その場でできる検査で病院のベットを一つ埋めてしまったことは大変申し訳ないと思ったが、麻酔無しではとてもじゃないけど耐えきれない。結果は異型無しだったので、ヒスロンという閉経状態にする薬を処方され、10kgほど太って事なきを得た。体重は飲むのをやめてしばらくしたら戻った。ホルモンとは不思議なものだ。

こんな感じでおまたを患い二度病院送りになり、卵巣摘出から5年が経過した今でも足繁く通っている。後3年は通わなければならない。かなりかったるいが、先生の方がかったるいだろう。前回撮ったCTと今回の内診の結果、左卵巣に膜壁有りだが気にする程でもなく、子宮は綺麗と褒められた。綺麗という言葉に弱い私は、月経が来たら三週間は続くと余計なことをポロッと言ってしまった。そのせいで定期健診に都度内診が追加されてしまった。本アナ確定。言い渡された後返事をする際、ピスタチオのように白目を向きそうだった。今の担当医が顔も声も話し方もしらいむに激似なのがまた何とも言えない。

今日の内診で、たかがエコー、大丈夫大丈夫と言い聞かせながらあの拷問(診察)台に座った時、私はある乙女の体験談を思い出した。

推しのアレだと思えばいい。

一気にわくわくした。検査の時に目を閉じれないタイプの人間なので、場所と照明の明るさにムードを見い出せなかったが恐怖心は一切消えた。さぁ来いと迎えたインサート。陽太郎のにしては随分と細い気もしたが、おかげで無事内診を乗り切れた。ありがとうございます。次は目を閉じて落とし込んで挑みます。

検査や入院に関する面白エピソードが結構あるので、それはまた別の機会のに綴りたい。卵巣は沈黙の臓器と呼ばれており、ほとんど自覚症状がないそうだ。なのでこの方法を用いて定期的に診てもらうことをおすすめしたい。