狂った女の丸出し日記

思い込み

2023/07/08 23:40
えんだん絶叫系
陽太郎の「もうクタクタです」ってやつ、私はこれ、わざと言っていると思っている。もちろん彼は朝から晩まで働き通しで疲れているのには違いないが、その後の「お疲れ様」か頭なでのご褒美を待っているのではないだろうか。一回目はそうでなかったとしても、味をしめて二回目からは欲しがっている。そう思ってこのやり取りをすると、陽太郎への愛しさがノンストップである。
陽太郎は元々奥手と言われていたし、確かに積極性に欠けているなと思う事が多々あった。陽太郎のじれったい部分は虎のアシストがあってときめきに昇華されていた。それがある時を堺にグイグイ来るようになった。恋心を募らせながら色んなことを乗り越えていくうちに、男としての自信がついてきたのだろうか。愛おしく思う気持ちに歯止めがきかなくなり、絶対誰にも渡したくないと思った結果、陽太郎の積極性に火が点いたのだろうか。あなたを絶対逃がしません、みたいな雰囲気を出してくるようになり、極めつけは「おいで」だ。「いいですか?」や「来て?」ではなく、「おいで」だ。

解釈違いとまではいかないが、陽太郎がどういう思いでそう言ったのかまだ分からずにいる。嫌だったとかがっかりしたということでは決してない。むしろ「おっ…おいでぇ?!」と喜んだ。ただ人の気持ちに鈍感なので、単純にこの時の陽太郎の心境が分からない。
安心させたいとか甘やかしたいという気持ちが昂ったから出た言葉なのか、歌のお兄さんや体操のお兄さんが子どもたちを集めるのと同じ要領で「おいで」と言ったのか。

これは余談だが、私が通っていた大学の体育の講師が元体操のお兄さんだった。ちょうど幼少期に見ていた時のドンピシャで、皆体育の授業を楽しみにしていた。講師をしている時にはもう体操のオジサンになっていたが、面影はもちろんあるし声も言い方も当時のままで、それはそれはテンションが上がったものだ。子どもの心の掴み方や一緒にできる体操のしかた等、テレビで観ていたままの眩しい笑顔で私たちに教えてくれた。私たちは目を輝かせて授業を受けていた。ところが新宿で酔っ払って人に絡んでいたのを友人が見かけてしまい、あっという間にその話が広がって、ほとんどの生徒が体操のオジサンの講義をシラケた顔で受けるようになってしまった。体操のオジサンは酒の失態で説得力を失った。急に生徒たちの態度が180度変わって、体操のオジサンもめちゃくちゃ戸惑っていたのを覚えている。ジャジャ丸とピッコロとポロリを連れてきたとしても挽回が出来ないような雰囲気だった。今思えばオジサンなんだからそんな夜があってもしょうがないのだが、うら若きJDには受け入れがたかったのもまたしょうがない話である。

話を陽太郎の「おいで」に戻そう。もし私が誰かに「おいで」と言うことがあるならば、相手はやはり小さな子どもか飼い犬に限られてくる。二次元ならば年下ワンコ系男子か、仲間にしてほしそうにこちらをみているモンスターだろうか。
対象が好意的にこちらを見ている時、構って欲しそうだと感じた時、自分が愛でたい時に「おいで」と言うだろう。けなげな様子を見ているうちに愛おしさが溢れて、思いっきり抱きしめて頬ずりしてちゅっちゅしたくなったその時、初めて「おいで」という言葉が出ると思う。陽太郎もそういう気持ちになったから「おいで」と言ったのだろうか。ただ安心させたくて出た言葉という可能性の方が高いが、そう仮定した上で今夜もまた寝る前に約束ノ頁をプレイしてみよう。Go!Go!Heaven、欲望に正直なだけ満たされてたい。




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