狂った女の丸出し日記

アメリカのゴジラ

2024/08/23 23:48
日本のゴジラに飽き足らず、ついにアメリカのゴジラに手を出してしまった。横文字の為タイトルは分からないが、渡辺謙が出ていた。しかもゴジラだけではなく、モスラ、キングギドラ、リザードン、その他巨大生物まで出てきて大暴れしていた。豪華絢爛VIP揃い踏み。そこまで真剣に観ていたわけでないのでストーリーの詳細は不明だが、なんでも巨大生物が暴れた跡には自然が蘇るらしく、地球からしたらウイルスである人間をちょいとばかり犠牲にして、地球を本来の美しい姿に蘇らせようという計画らしい。
巨大生物の鳴き声を模した超音波を発して、北極からどこから世界中に眠る巨大生物をわざわざ叩き起しに行っていた。一理あるけど極端でなかなかにクレイジー。さすがハリウッド。
反対派が最新の化学兵器でキングギドラと戦闘中のゴジラの息の根を止めた後、キングギドラが巨大生物の頂点となった。そこで頭のよろしい人たちがありとあらゆる仮説を立て、命懸けの検証の結果、アメリカのゴジラは実は人類の味方であることが判明した。息の根を止めておいて見事な掌返しを見せるのだが、その上機関が秘密裏に育てていたモスラとも好い仲だと言っていた。私の記憶が確かなら、日本ではゴジラの天敵がモスラであり、派手に殺り合っていたはずだ。モスラ~ヤッ♪と歌ってモスラを鼓舞し、ゴジラを退治したのではなかったか。
軽く調べてみたところ、ゴジラに魅せられたクリエイターたちが、二次創作よろしく俺の考える最強のゴジラを創っているらしい。なのでおそらくこの洋モノゴジラは、ゴジ×モスもしくはモス×ゴジ(私的にはどちらもアリ)という監督の嗜好によるものだと納得した。
巨大生物の頂点に君臨したキングギドラが他の巨大生物を従えて、やりたい放題世界を滅ぼさんばかりに大暴れしているところを、いつの間にか蘇っていたゴジラとうまいこと戦わせていた。その際好い仲のモスラが助太刀に来て(糸でビルに引っ付けてすぐどこかへ帰っていった)、なんとかキングギドラを倒したゴジラ(最終形態は炎のゴジラだった)が海へと帰って終わった。
巨大生物は最高にかっこよかったし、それはそれは凄まじい戦いで迫力満点。飛行している際の爆風もとんでもなく、低空飛行されてふっ飛ばされる人類。お散歩に巻き込まれて踏み潰されたりふっ飛ばされる人類。口からレーザーみたいなのを吐かれたら塵も残らない。奴らが襲来した地域は、復興の目処など立つわけがないほど絶望的に崩壊している。ヤンキーの喧嘩みたいに頼むから他所でやれとかそういう問題では無い。とにかくパニック。パニック映画好きとしてはブラボー100点スーパーひとし君だった。話の内容が分からなくても楽しめるのが怪獣映画のいいところ。ちなみに劇中での一番好きな台詞は「ゴジラのバイタル」。この映画の関係者以外、「ゴジラのバイタル」なんて口にする機会は無いだろう。例え医療従事者であってもだ。迷惑患者に「ゴジラ」とあだ名を付けていたら、無いとも言いきれないが。
しかし私はやはり、フィクションであればゴジラには人類の味方であって欲しくない。退けるのがやっとの畏怖の対象であって欲しい。人間が生み出した哀しい巨大生物ゴジラ。さて次はどのゴジラを観ようかな。

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