最近インスタグラムのおすすめに、地方の飲食店が出てくるようになった。主にばあちゃんやじいちゃんが熟練の技で調理をしている様子が、短い動画で流れてくる。料理はハンバーガーだったりたまごサンドだったり、中華だったり様々だ。
今日のインスタに上がってきたのは、おばあちゃんが揚げる天ぷらだった。よくあるほとんど衣のえび天ではなく、本物のでっかいえび天だった。イカ天も穴天もでっかくて、わぁなにこれすご！と見ていると、なんと孫がうどんを打っていた。孫の翔太(敬称は敢えて省かせてもらう)がうどんを打ち、ばあちゃんが天ぷらを揚げ、親子ではなく、祖母と孫で切り盛りしているのだ。
私は何故だかそれにめちゃくちゃ萌えてしまった。翔太は30代前半で、ばあちゃんと二人でお店を始める前は、失業保険の50万円を握りしめて、英語もままならないまま日本を飛び出して海外を周り、お金が尽きるとその国で働いたとのこと。なんと逞しいことか。けれども私が萌えたのはそこではなく、ばあちゃんと二人で田舎でお店を切り盛りしているという点だ。
毎日店を閉めた後、「ばあちゃんお疲れ」と言っているのかと思うと最高に萌える。セクシーすぎる。
お店があるのは岐阜。いつか訪れてその空気を、うどんと天丼セットと共に味わってみたい。