狂った女の丸出し日記

カワイイ

2024/07/03 23:10
今日、親方が仕事帰りにスイーツを買ってきてくれた。たまにスイーツの類を買って帰って来るのだが、今日はマグカップ付きのゼリーだった。そのマグカップ、なんとサンリオの(名前が出てこない)二股に分かれた頭巾を被ったうさぎの柄で、色はサンリオらしいメルヘンピンク。よく見るとそのうさぎの目がキューピーマヨネーズのような目をしている。パチモンを疑ったのだが、確かにサンリオと記載されていた。
奴が何故突然こんなメルヘンかわいいモノを私に買ってきたのか。いつかのクリスマスは仮面ライダーのケーキを買って来た。奴の中で私が男児から女児になったきっかけは、おそらく先日購入したユニクロのサンリオ×ちいかわコラボの寝間着だと考えられる。
しかし私が好きなのはサンリオではなくちいかわ。しかもちいかわが好きな理由もかわいいからというよりも、その深淵にある。オジサンから見たらサンリオもちいかわも同じに見えるのだろう。おそらくすみっコぐらしもコジコジも見分けが付かないはずだ。世の中には娘やお気にのキャバ嬢が好きだと言っていたモノをニアミスで買ってきてがっかりされるオジサンがわんさかいる。どちらかというとそんなオジサンを微笑ましく思っていたのだが、いざ自分がニアミスされてみると、なんともいえない侘しさを感じる。
ちいかわの中でもうさぎが好きだということはなんとなく把握していたのだろう。だからうさぎのカップを選んできたに違いない。でも私が好きなうさぎは「ハァ?!」「フゥン…」「ツツウラウラ」の方であって、メルヘンかわいいうさぎではない。色も絵柄も全く違う。スタンプで散々送っているのでよく目にしているはずなのに、この二匹の違いがオジサンには分からないのだ。
しかし調理中だった私は苦言を呈すことなく女児になりきって、野太い声で「ワァ!カワイイ!ピンクノウサチャン!アリガトウ!!」と包丁片手にお礼を言った。
そして満足げに食卓についた親方を確認した後、もし陽太郎が同じミスをしたらと妄想を繰り広げながら食事の支度の続きをした。

「このうさちゃん、確かあなたの寝間着に描いてあるうさちゃんですよね?お揃いにしたら、かわいいかなと思って。」

多分寝間着にも描いてないし惜しいけど、全く違うわけでもないし何より一番かわいいのはそんな陽太郎なので、心の底からご機嫌麗しくなり過ぎたあまり、昼間から漬けてたピリ辛きゅうりを出すのを忘れた。

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