三人で海に行きたい。陽太郎にパラソルを立ててもらい、その下で背中に日焼け止めを塗ってもらう。準備体操をして、水着姿の眩しい陽太郎と本気のビーチボールバレーをする。虎と私vs陽太郎。ボディスライディングも辞さない本気のビーチボールバレーだ。ビーチボールが破裂したところで、お昼は海の家でカツカレーを食べる。虎は焼きそばとフランクフルトが気に入ったようだ。飲み物はもちろんラムネ。
午後はゴーグルをつけて磯遊びしたり、陽太郎が己の二酸化炭素のみで膨らませた浮き輪×2に虎と入って、陽太郎の右腕には私の浮き輪、左腕には虎の浮き輪、という感じで三人で固まって波の穏やかな海に浮きたい。海からあがったら水分補給をしつつ、パラソルの下で三人で少し昼寝をする。起きたら虎と一緒に砂に陽太郎を埋めて、その上におっぱい（巨乳）を作って困らせたい。隣に埋めた虎にも小さいおっぱいを作って写真に収め、後から見て三人でめっちゃ笑いたい。それからかき氷や焼きとうもろこしを食べて、また海に浮きに行くのもいいし、波打ち際で遊ぶのもいい。最後は砂のついた陽太郎の頬と肩越しに夕日を眺める。そんな世界で一番綺麗なサンセットを見た後は、シャワールームで虎から無限に出てくる砂に苦戦する。

夜は民宿に泊まって、ご飯を食べてから砂浜に行って手持ち花火で遊ぶ。火を移し合った花火で空中にハートを描いたり、手で持ってはいけない花火を手に持って陽太郎に注意されたり、虎とロケット花火を狙い合って陽太郎に怒られたりしながら、〆は線香花火を束ごといく。見応え抜群だ。とはいえ情緒も感じたいので三本だけ抜いておき、一番最初に落とした人が海に向かって「好きだー！」と叫ぶ罰ゲーム付きでやる。虎が一番先に落としたので、虎が海に向かって「けぇきが好きだー！」とバカでかい声で叫んだのを聞いて、なぜか二人で拍手を送る。
戻ってお風呂から上がると、誰がどこで寝るかで揉める。寝相がヤバイ陽太郎をどこへ置くかで安眠が決まるのだが、いっそ真ん中にしてしまおうという結論に至り、陽太郎を真ん中に川の字で布団に入る。秒で寝る虎と陽太郎。私はなかなか寝付けずにいて、ようやくうとうとしてきた時に二人が寝言で会話をし出す。
「巨大なふらんくふると…むにゃむにゃ」「虎…砂でそんなものを作っちゃ…ダメだろ…」
「ふらんくふるとが……波に…まってくれ…」「あっ…しまいなさい…」
気になって仕方ないけど、まぶたが重くなってきたので寝た。そんな超充実した一泊旅行を、今日もまた脳内で繰り広げた。

話は変わるが、私にはこの夏が終わるまでにどうしても書き上げたいお話がある。数ヶ月前に初めて書き始めたR18だ。R18は本当に難しく、特に時間と頭を消耗する。今まで書いてきたR18はこのためだけに練習として書いてきた。成果は全く出ていないが、今自分が持てる全てを出し切って書く。なぜこんなにこの話に燃えているのかは分からない。だがこれを書き終わらないことには、私の夏は終われないのでやんす！その前に書き終わりそうな話も仕上げたいでゲス！ゲスゲス！はぁー、注意力散漫。