毎日煩悩まみれで幸せに過ごしている私でも、特に理由も無く悲しくなる時が稀にある。ソウルジェムが濁るように負の感情が渦巻いてどうにもならないそんな時。縁もゆかりもない全く知らない中学校の卒業生が歌う『旅立ちの日に』と、縁もゆかりもない全く知らない小学校の卒業生が歌う『はじめの一歩』を聴く。そうすると濁り切った心が浄化され、綺麗な涙となって流れていくのだ。これぞデトックス。
以前はONE PIECEやヴァイオレットエヴァーガーデンを観て浄化していたのだが、上記の方が手っ取り早く浄化できることに気付いてからはもっぱらそれで浄化している。プロの合唱団ではなく、卒業する子どもたちの歌声でなくてはならない。日本のどこかで見知らぬキモオタにこんな使い方をされていようとは、未来ある希望に満ち溢れた若人たちは思ってもいないだろう。大変申し訳ないとは思いつつも、現状最も効果的なのでつい頼ってしまう。

原因はおそらく医者に言われた通りPMSだと思われるが、それにしては安定している気がするし、認めたくないので追求しないことにしている。そんなどうにもならないことを追求している暇があったら夢小説を書いていたい。書く気分になれないならLINE漫画もしくはジャンプ＋を読んだり、pixivで二次を漁る等して楽しく過ごしたい。そうしているうちに勝手に通常運転になっている。己の心や体調と向き合うことはとても大事だが、面白くもなんともないので御免被りたい。
腹が立つ、つらい、悲しい、だるい、そう感じた。ただそれだけのこと。何故そうなったかにまるで興味が持てない。体調面でどうしても気になることがあるなら、面倒だけど病院へ行って潔く薬物に頼るだけだ。
こうして見ると清々しいように感じるかもしれないが、ツケは必ず来る。それも大きなツケだ。そこでようやく無視してきたものを受け入れるわけだが基本的にバカなので、考えるのが面倒になって結局娯楽に逃げる。世界を救ったりビルドに没頭し、余計なことを考える隙を一切与えない。ツケなんて踏み倒してなんぼ。そうやって逞しく元気に生きている。
花江夏樹のゲーム実況を観たり、たまに気の置けない友人と連絡を取ったり遊びに出掛けて自分を取り戻し、楽しかった思い出に思いを馳せてまた前を向けるのだが、それでも駄目だった時に最終手段としてあの二曲を聴くというわけだ。本当に心に沁みて一番いい泣き方ができる。
世の乙女たちも各々のやり方で、なんとか頑張って日々を生きていることだろう。誠にお疲れ様です。

つまり何が言いたいのかというと、そんな精神状態でも楽しめちゃう『縁がわ男子とけものたん』は偉大であり、私は今猛烈にトイレに行きたい。ただそれだけ。