モーニングサーブという加工肉をご存知だろうか。香薫ウインナーより小さめで、そこまで油っこくないのにしっかりお肉なモーニングサーブ。パッケージには赤いスーツを着て、向かい風に煽られている花輪くんの様な髪型の新庄剛志がプリントされており、「朝の新ジョーシキ！」と上手いことを言っている。しかし本当にその通りで、これがまたご飯によく合う。幼少期より好物で、朝食に出てくると喜びのあまり箸で腹をリズミカルに叩いていたものだが、いつの間にかこつぜんと姿を消し、とんと見掛けなくなってしまった。
久々に見掛けるようになったのはここ最近、それこそ十年越しくらいで、ずっと食べたかったので大喜びで購入したのだが、景気のせいかもの凄く小さくなっていた。1本でご飯一杯は余裕だったはずなのに、今のモーニングサーブは1本でせいぜいご飯三口といったところだ。目玉焼きもあるとなれば配分的には丁度いいのかもしれないが、モーニングサーブで白米を楽しみたい私としてはこの大きさでは物足りない。一袋8本入りなので一人頭2本とすると、やはり卵料理と共に出して丁度いいよう計算されているのだろうか。なにせスクランブルエッグでも目玉焼きでも合うのだから。しかし、過去の食べ応えある大きさを知っている身としては、卵料理の分の白米は別に頂くのでお気遣い無用だと言いたい。
そしてモーニングサーブという名前から、つい朝にのみ食べがちになってしまう。確かに朝食の為に作られているだけあって朝食にぴったりだが、ランチにサーブしてもディナーにサーブしてもいいはずなのに、ついモーニングにサーブしてしまう。かといっていざ夜にサーブしようとすると、不思議とその気になれない。いいおかずになるはずなのに、夜の食卓に並ぶイメージができない。ネーミングに囚われすぎている。
それでもいつか必ず夜にモーニングサーブを食べてやると意気込んでいるのだが、朝食べるから美味しいのであって、夜に食べてみたら「？？？」だったという結果になるのを恐れている部分もあるので、見掛けたら必ず買うほど好物のモーニングサーブにがっかりしたくない故に中々踏み出せずにいるのかもしれない。
そんな、モーニングサーブの美味しさを信じられない己の心の弱さに打ち勝つ為にも、現在冷蔵庫に三袋も入っているので、明日の夜あたりにいっちょトライしてみようかと思う。
下手をすると朝食みたいな夕食になってしまい、夜なのに朝だと勘違いしてしまいかねないので、朝の新ジョーシキ！に負けないくらい夜のジョーシキ！おかずを用意せねば。しかし夜のジョーシキ！おかずなんて、FANZAと日活ロマンポルノくらいしか思い浮かばない。日活ロマンポルノは昼間に観ている人も多かったことを考えると、夜のモーニングサーブもいけそうな気がしてきた。よって、日活ロマンポルノを観ながらモーニングサーブを食べるのがベストだと言えよう。