先日、大学時代の友人アリスとサンと共に、現在鬼滅の刃とコラボしているすかいらーくグループ、バーミヤンに行って伊之助肉まんと善逸デザートを食べてきた。その内容に触れる前に、トップ画について話したいと思う。
かつての個人サイトのイラスト担当であったサン。私は彼女の描くイラストが大好きで、友人であるのをいいことによく推しを描いてもらっていた。今思えば贅沢極まりない。そして去年の12月に再会した際、えんだんに狂って個人サイトを開いたことを告白し、その時にトップ画を描いて欲しいと頼んだのだ。すると誕生日まで待ってくれとのこと。描くにあたって陽太郎の観察も必要であり、仕事もあるので致し方ない。描いてくれるのならいつまででも待つと言いつつ、私は毎年大して楽しみでもなんでもない自分の誕生日を、この時ばかりは心待ちにしていた。
そして迎えた誕生日当日。サンからLINEが来た。誕生日を祝う言葉と共に、ケーキを奢るから午後から出てこれないか、とのことだった。気持ちは嬉しいけど出掛けるのがダルいと返し、何度かやり取りをした後、ところで陽太郎は描いてくれたのかと送ると、「描いてねぇ～」とのこと。「おめぇーーーー」と何度も送り、一通り責めたところで伊之助肉まんを食べに行こうと誘ったのだ。イラストを描くというのは文字を打ち込むよりも難しいと分かるので、残念だけどその場はおとなしく引き下がった。

ここで話を先日の鬼滅コラボに戻す。アリスは二度寝して37分遅れ、サンは出口が少し離れている為少し遅れるとのこと。待ち合わせ場所を秋葉原の昭和通り口と伝えたのは私なのに、何故か中央改札口でサンを待っていたのだが、なんとか無事合流できた。このままここでアリスを待つかどうするか悩んだが、待ち時間が37分と微妙だった為、先にお店に入って待つことにした。アトレ2の前で鬼滅コラボのポスターを撮影している間、サンがスマホを出さないのを不思議に思い撮らなくていいのかと聞くと、別にそんなに鬼滅好きじゃないと言い出した。これからコラボフードを食うのになんてことを言うんだ。しかしよくよく聞くと、好きだけどグッズを買うほどではないとのことだった。なるほど納得びっくりした。
エレバーターが降りてくるのを待っている時、またしても玉壺の真似をしているサンに、陽太郎、年内でいいから描いてねと未練がましくお願いすると、サンは黙って私に一通の封筒を差し出してきた。シールはちいかわのTOUBATSUシールだった。おいおいおいおいまさか…！と思い、恐る恐る封筒を開けると、そのまさかだった。これを楽しみに今日まで生きてきた陽太郎のイラスト。しかもバースデーカード仕様。見開きの左半分にはサンからのメッセージと、右半分に描かれた陽太郎から伸びる吹き出し。カードには“吹き出しに好きな台詞を入れるとあなただけの特別なカードが完成するよ☆できたら是非Xにポストしてネ！！”と書いてある。できるか！とつっこむのも忘れるほど、私は歓喜のあまり痣が発現しそうになり、いや出ていたかもしれない、描いてもらえた陽太郎に釘付けになりながらエレベーターに乗り込み、エレベーターの中でめちゃめちゃに喜びながらカードを大事にしまった。嬉しすぎてどうやって席に座ったのか全然覚えていない。ドリンクバーが近い方がいいよね、と言ったことは覚えている。

アリスを待つ間、席で陽太郎のイラストをスマホに収めたり、メニューを決めたり色々話しているとアリス到着。体育会系なので時間に遅れたことを物凄く悔やみ、デザートを奢ると言ってきたけど却下した。37分程度の遅刻など、全く誰も気にしていない。揃ったところでコラボメニューである伊之助肉まんと善逸のデザートの他にメインも頼み(よく分からないけどサンは熱々の伊之助が食べたいと言っていた)、先に来たクリアファイルの開封で盛り上がっていると、先に伊之助肉まんが運ばれてきた。伊之助肉まんは三つ並べると実にシュール。

メインも運ばれてきて来たので、食べながら今回の課題である、自分で考えた鬼滅の刃実写化のキャスティングを、雑談を交えながらゆるく発表し合った。炭治郎は目がくりくりしていて心が綺麗でないといけないことから、適役を見つけることは難しかった。中でも白熱したのは伊之助のキャスティング。意見が真っ二つに割れた。シルベスタ・スタローンと、マヂカルラブリーの野田クリスタルだ。ちなみに炭治郎は北村匠海、善逸はなにわ男子の大西流星で決まった(と思う)。勿論柱も鬼舞辻無惨も話しながらキャスティングしたのだが、議論の内容が失礼過ぎてさすがの私もここには書けない。しかし途中話がとんでは戻りを繰り返し、我々は笑うと三分前からの記憶がとぶ為全員決定には至らず、竈門家は年に一度のヒノカミ神楽で兄弟が増える、という話題にすべて持っていかれた。

食べ終わった後、クリアファイルを持って三人で撮影しようということになったのだが、自撮り棒など誰も持っておらず、アリスの買ったばかりのアイフォンをおしぼりケースに立てて、インカメラでタイマーで撮った。足場が悪くてガタガタいっているアイフォン。そして鳴る連写音。何枚撮るんだよ。どうせなら料理と一緒に撮ればよかったのではと、食べ終わった後に気付く終始雑な撮影会だったが、なかなか楽しそうないい写真が撮れていた。

だいぶ長居して店を出た後、持ってきた鞄が小さかった為にクリアファイル三枚直持ちのアリスを改札まで見送って、サンと私は久々にアニメイトに足を踏み入れた。わいわい言いながら現在のグッズ事情を眺めていると、テニスの王子様のコーナーでイヤリングを見付けてしまった。モチーフでもなんでもなく、小さなキャラそのものを耳にぶら下げるというド直球仕様。在庫は私の元彼芥川慈郎、滝、宍戸だった。耳にぶら下げて走りながら「止まって見えるぜ！！」というわけだ。二人で腹をよじった。もし学生時代にこのイヤリングと出会っていたら間違いなく着用して登校し、もちろんそれでイベントにも参加していただろう。
他にもグッズを見て回り、特にめぼしいものはなかった為退店。路上で見掛けたミルモのガチャガチャ(顔面ヘアクリップ)を回すことに。バースデープレゼントということで、サンがお金を入れてくれた。
成果はパピィ×2、ミルモ、リルムで上出来。早速それで髪を留めてガチャガチャの前でお互いの姿をスマホに収め、そのまま駅前まで移動して『秋葉原』の文字を画角に入れて撮影した。移動中、髪留めがデカくて結構ぶっ飛んだ見た目になっている為、サンが外人のふりでもするかと言ってきたが、恥ずかしい要素が増えるだけなので堂々と振る舞うことにした。わがままフェアリー(ミルモでポン！)×4とわがままゴリラ(オタクでドン！)×2で、とてもイイ一枚が撮れた。その後フェアリーの髪留めを鞄に留めて帰り、髪を留めやすいので家でしっかり使っている。

次回は鬼滅の刃コラボ第二弾。ガストのヒノカミ神楽ハンバーグと禰豆子のあんみつプレートで、今度こそ食べる前に映えを意識した写真を撮りたいと思う。