狂った女の丸出し日記

陽太郎の思惑

2023/07/28 23:43
えんだん絶叫系
陽太郎の焼いたなすが食べたい。縦切り派ですか?網目派ですか?
夜の縁側で陽太郎のお茶をずっと断っていたら、開口一番「あなたってかわいいですよね。」が頻発するようになった。あまりにお茶を断るし、他の返答も鈍感なものを選んでいたからか、口説きがあからさまになった気がする。
しつこくあっあつのお茶を出してきたのは、ゆっくり飲んでる間は縁側にいて、その分長く一緒にいられるという陽太郎の作戦だったのではないだろうか。おれにできることは?をやたら聞いてきたり、寒くないかとやたら聞いてきたりするものだから、そんなふうに思えてきた。これが陽太郎のアプローチの仕方だとするならば、分かりやすさと分かりにくさが紙一重でとても愛おしい。

現在何年目か分からないが、同じ内容の繰り返しに突入した。そこまでいってようやくこの陽太郎のアプローチに気付いたのだが、思考がどぶろっくなのでまた勘違いの可能性がある。しかしそういう体で陽太郎と会話をすると恋のわくわくを味わえる。不貞を働かなければもう二度と味わうことのできない、恋のわくわくを味わえるのだ。

「おれは好きだな。あの香り。」

この一言にすら含みを感じる。髪の毛の染料を用意すれば染めてくれるし、カラコンを用意すればつけてくれる。そして感想を聞いてくる。少しでもあなたの好みに近づきたくて、とは言っていないが、それに近いものを感じる。三食用意してくれて洗濯も掃除もしてくれて、その上布団まで干してくれるという時点で文句の付け所がないどころか神なのに、見た目の好みまで合わせようとしてくれるなんて。そんないじらしさに気付いてしまった今、もうお茶を断れない。例え夜中にトイレに目覚めてしばらく眠れなくなろうとも、あっつあつのお茶をゆっくり飲んで、眠すぎて白目をむくまで陽太郎と夜更かしするとしよう。

コメント

[ ログインして送信 ]

名前
コメント内容
削除用パスワード ※空欄可