狂った女の丸出し日記

茶道

2024/04/23 23:47
私はご存知の通り貴婦人とは程遠く、お茶といえば伊藤園の家庭用麦茶とコンビニで売っているペットボトルのジャスミンティーや玄米茶くらしいか飲んでこなかった。元々水分をそんなに摂る方ではなかったので、お茶というものに別段興味がなかった。

ところが数年前、お紅茶コーヒー好きの貴腐人なっちゃんがうちに泊まりに来てくれるにあたり、紅茶とコーヒーを用意したくてスーパーでリプトンのアップルティーや日東紅茶のルイボスティー、スティックタイプのカフェラテを始め、普段は絶対買わないお茶類を買ってみた。今思えば十分美味しいとはいえ紅茶通の貴腐人に出すには物足りないチョイスだったかもしれない。しかし私はそれしか知らなかった。それでもそのお泊まり会がきっかけで紅茶の美味しさに気付き、ティータイムの楽しさを知ったのだ。
といっても茶葉の違いはおろか、紅茶の購入先はスーパー、KALDI、もしくはAmazonしかないと思っていたので、トワイニングの詰め合わせ、アーマッドの詰め合わせ、日東紅茶で楽しんでいたところ、なっちゃんが紅茶の福袋の存在と、その購入先であるルピシアを教えてくれた。比較的手の届く価格帯であり、お紅茶デビューにはもってこいとのこと。幸いにもよく行く商業施設にルピシアが入っており(目もくれず素通りしてた)、実際の店舗でなっちゃんオススメのお紅茶と春限定のさくらほうじ茶、カモミールを購入し、香りの良さと美味しさに魅せられたところで私のお茶道が始まった。

飲み始めた当初、とことんズボラなので遥か昔にジャンプショップで購入したONE PIECEのマグカップにティーパックを入れて醤油皿で蓋をし、ゴクゴクと飲み終わったらお湯を足し、ティーパック一つにつき二杯飲んでいた。マグカップになみなみと注ぐ為、蒸している間醤油皿はカタカタと動いて下手すると落ちる。まさしく理科の実験のソレだった。お湯を注ぐ場所である台所のシンク横と、運んできたテーブルの上はこぼれたお湯でびっちゃびちゃ。優雅さも気品もないティータイムに、お紅茶たちは泣いていたことだろう。
その画像をなっちゃんに送り付けたところ、道半ばの貴婦人という称号を得て、マグカップで完結しようとしないでポットを使って飲みなよと、ごもっともなアドバイスをもらった。それなのに私ときたら、お湯が冷めるのが嫌だとか渋くなるのが嫌だとか、洗い物が増えるのが面倒だとかお茶を飲む資格もない返答をし、それでもなっちゃんはそんな私を見捨てずにお茶について色々教えてくれた。
ちなみに彼女はお紅茶も日東紅茶からハイグレードなお茶まで網羅しており、茶器にもお茶請けにも拘って、まさに憧れの貴腐人といった優雅なティータイムを楽しんでいる。
実は私もアフタヌーンティーのティーセットを持っており、初めてリーフに挑戦した時に使ってみたところ大変美味しく頂けたのだが、がぶ飲みしたい身としてはティーポットもティーカップも小さく感じてしまった。なのでリーフはONE PIECEのマグカップに茶こしをハメて、そこに茶葉を入れてお湯を注ぎ、醤油皿で蓋をして蒸してがぶがぶ飲んでいた。

そんな中迎えた去年の夏。ルピシアのお茶の福袋のノベルティに、ハーフサイズのハンディークーラーがあった。なっちゃんに相談し、竹⑤バラエティーコース(フレーバード含む様々な種類のお茶)の福袋、ノベルティにハンディークーラーを選んで購入した。そのハンディークーラーがかなり使いやすく、現在大活躍している。なっちゃんがポットを使えと散々言っていた理由を、ここへきてようやく理解した。
付属の茶こしを外して教えてもらった100均の茶こし袋にリーフを入れ、ハンディークーラーで飲めばお湯を足しながら一気に四杯は飲める。フレーバードは付属の茶こしをセットして、寝る前に水出しにして冷蔵庫に入れておくだけで、起きたら美味しいアイスティーが出来上がっている。好みでないフレーバードティーは親方の水筒に入れて持たせて消費し、あっという間に緑茶以外の全お茶を飲みきってしまった。

冬はノンフレーバードの竹④を選んだところ、半分緑茶でかなりがっかりしたが、それも主に親方に飲ませながら現在消費中だ。緑茶が嫌いというわけではなく、同じ茶葉の量でもたくさん出るので中々無くならないし、貧血には良しとされていない為敬遠しがちになる。

こうして福袋とお茶のお便り(毎月二種類ティーパックがついてくる)によって様々な種類を飲んできた結果、ようやく自分の好みのお茶が分かってきた。おそらく紅茶にとって大事なのは香りなので、その時の気分やお茶請けで選ぶのが妥当だろう。しかし残念ながらそこまでの域に達していないので、あくまで道半ば貴婦人のニワカ知識による知ったかの戯言として、どうか話半分で聞いて頂きたい。

いついかなる時でも美味しいと感じるのは、アッサムとニルギリとセイロン。この三種類のお茶の共通点はクセが無いところだろうか。香りも飲み口もスッキリとしており非常にシンプル。これといって特徴は無いのかもしれないが、その分飽きずにゴクゴク飲めてしまう。アーマッドのイングリッシュブレックファーストも同じ感じなのでよく飲んでいた。マーガリン入りのロールパンとの相性が抜群。

最も好きなのはトワイニングのプリンス・オブ・ウェールズとルピシアのキームン・クイーンズホープ。スモーキーな香りがたまらない。紅茶界のほうじ茶。お茶でキマりたいならこれ一択。

ルピシアのフレーバードならゆめといちご。ゆめはバニラとベリーの甘い香りで飲み口はスッキリ。最初は脳がバグって果たして美味しいのか、今何を飲んでるのか分からなくなったが、お茶自体はスッキリしているので飲みやすい。何よりゆめを飲みながら夢小説を書くと上がる。いちごはフレッシュないちごの香りでスッキリと飲める。陽太郎の顔を思い浮かべて飲むとニヤニヤできる。ルピシアといえばフレーバードだが、ブレバードが苦手な場合はアイスで飲むと大概美味しく飲める。

そして紅茶といえばダージリン。特別に好きというわけではないが、たまに飲むと美味い。早摘みのように薄い色の、黄色っぽいのがどうにも渋く感じるというか、生の葉っぱっぽくてどうにも苦手だ。詳しいことは分からないが、ファーストフラッシュ、セカンドフラッシュ等カッコイイ二つ名が付いているものがそれに該当すると思われる。お値段も高いのでおそらく通向けだろう。

そんなわけで今年の夏も竹⑤のお茶福袋を予約した。今年は非常に残念なことにノベルティが無く、絶望的な景気の悪さを感じる。以下参考までに。


『ルピシア夏の福袋』

『AHMAD TEA(アーマッドティー) クラシックセレクション ティーバッグ 20袋 [ アソート : ダージリン アールグレイ イングリッシュブレックファースト イングリッシュティーNo.1 ] 』

『【Amazon.co.jp限定】 トワイニング ザ・ベストファイブ 50P ティーバッグ 』

『スリランカライオンの癒し紅茶』

コメント

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  • スベル (非ログイン)2024/05/07 13:05

    カゴ付きのボトル(言い方)、良いですよね!
    うちは夏場になると旦那が水出しコーヒー作って、私が水出し紅茶を作ります。
    正月には雑煮用に鰹節や昆布で水出しの出汁。
    水出しマジ便利!

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    • メイコ2024/05/07 16:30

      カゴ付きのボトルwww見たまんまその通りwww水出し美味しいですよね。コーヒーも紅茶も揃ってるなんて、ホテルのモーニングみたいじゃないですか!今ハーフサイズのしかないので、フルサイズも欲しいなーと思っている今日この頃です。
      出汁!!そんな活用方法もあったとは…!スベルさんちの正月、テーブルの上いっぱいに美味しい物が敷き詰められてそうで憧れます。

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