購入するノートパソコンがようやく決まった。最初は三代目のLAVIEをお迎えする気満々だったのだが、足繁く家電量販店に足を運んでパソオタ店員の話を聞くと迷いが生じ、それならばと実際にキーボードに触れてみたりした結果Lenovoが魅力的に感じた。昔の人間なのでパソコンといえば富士通という思いもあったが、富士通のキーボードは少し小さめでデスクトップのように出っ張っているので押してます感が強い。私の好みとしてはキーボードの段差は最小限で滑らかであり、エンターキーは大きめ。そうなるとやはりLAVIEかLenovoになる。Dynabookはゴールドがお洒落で気分が上がるのだが、キーボードが薄いのか硬いのかなんなのか、ガチャガチャしていて打ちづらい。表面も心なしかザラザラしていて違和感を感じる。今回お釈迦になった二代目LAVIEを購入した当時もDynaBookのゴールドと迷い、同じ理由でLAVIEを選んだような気がする。

結局その場では決められず、一度持ち帰って検討することにした。本腰を入れて現在のパソコン事情をよくよく調べていくと、NECも富士通もLenovoの傘下であり、解体すると基盤や部品がLenovoと全く同じだったりするという記事と、Lenovoは中国企業なので情報を抜かれる危険性があるという都市伝説的な記事も出てきた。コスパもいいので候補に入れていたが、都市伝説が大好物なので嬉々として真に受けることにし、有力候補のLAVIE富士通Lenovoは除外することにした。
そうなると全く視野に入れていなかったヒューレット・パッカード、DELL、ASUSあたりから選ばざるを得ない。どれもこれもコスパは抜群であり、私の使用目的を考えるとこの辺の5万円代で十分な気もする。長く使っていくことを考えると高性能に越したことはない。最低でもCorei5、8GB/256GBは欲しいと思っていたが5万円代だとスペックはそれ以下。2コア2スレと非常に頼りない。パフォーマンスは落ちるかもしれないが、そもそも高性能と比べようがないので違和感なく使う自信がある。動画を編集するわけでもOfficeを使うわけでもない。ただネットで個人サイトを運営するだけなのだからそれで十分だろう。何より人には言えないちょっとした趣味の為に、高額商品を買ってもらうのも気が引ける。なのでもうこれでいいかと妥協しかけていたその時。ふと考えてしまった。敬愛する湊かなえ先生は、何を使って執筆されているのだろうかと。

気になって調べてみると、現在は不明だがデビュー前からVAIOを愛用していたという記事に辿り着いた。まさかのVAIO。VAIOは盲点だった。すぐさまVAIOのノートパソコンを検索してみたところ、昔はSONYで製造されていたのが、現在はVAIOはVAIOという会社としてVAIOを製造していた。完全国内メーカーなので保証も手厚く、故障して修理に出したとしても戻ってくるまで外資ほど時間が掛からない。画面が16インチというところも素晴らしく、カラーバリエーションの中に諦めていたゴールドもあって見た目も麗しい。他にもウォームホワイト(内側がシルバー)とネイビーがあり、そのシルバーを見た瞬間何故か陽太郎の顔が浮かんだ。お告げとしか思えない。
結果、私が親方に「これがいい！」とアホ面で見せたのがコチラ。VAIO F16 ウォームホワイト、カスタマイズCorei7 16GB/521GBだ。新規登録クーポンで1万円引きが適用されるのをいい事に、身に余るハイスペックを所望した。さっきまでの謙虚な姿勢は一瞬で消え去り、自分でもそんな自分が恐ろしくなった。
公式ネット通販の見積もりを出し、それを元に今週末に家電量販店に買いに行って値段交渉をするか、親方が仕事中に秋葉原の家電量販店で値段交渉するかして、一番お買い得になったところから購入しようとなったなので、手元に来るのはまだ当分先になるだろう。湊かなえ先生に思いを馳せながら、一攫千金狙いでなろうにデスゲーム小説を投稿している体で、縁がわ男子とけものたんの夢小説を書ける日が来るのを楽しみに待つとしよう。
ちなみに今回ハイスペックノートパソコンを買ってもらうにあたって、感謝の意を示して親方のマッサージを買って出た。亀ちゃんねるを観ながら足から頭まで全身たっぷり90分。誠心誠意を込めて揉みほぐした。ゲームソフトを買ってもらう際は30分で、こうやって文字にしてみると小学生の小遣い稼ぎのようだと思った次第である。

ところで先日、処方された漢方の効果を伝える為病院に行った。もしこの先も漢方を受け取るだけならお近くの病院に変えたいと伝えようとしたら担当医が変わっており、なんと次のCTの話をされた。もう二度と撮らなくていいと思っていたので、再発懸念期間が明けたのではなかったのか確認すると、境界悪性は10年くらいは様子見した方がいいからとのこと。
ぬか喜びだったことに落ち込み、そうやって稼いだ金で一新された自動精算機で会計を済ませ、帰りに大して美味くもない背脂煮干しラーメンを食べ、調剤薬局にて大量の漢方を受け取って帰宅した。また造影剤を打たねばならない絶望に打ちひしがれたが、陰部が異様に熱くなるという不思議な現象をまたしばらく体験することができ、そういう陰部専門の闇エステに通うのだと思って残りをこなせばいいという結論に至った。施術前に物凄い苦痛を味わうかもしれないスリルがある割に、なんの効果も得られない闇エステ。選ばれし者しか受けられない特別なエステに、私はあと何回通えばいいんだ？？