しつこくて申し訳ないが、約束ノ頁(三)について新たな疑惑が浮かんだのでどうかお付き合い願いたい。

陽太郎の「おいで」について。この一連の流れは感極まってのことかもしれないが、余裕すら感じる当たり前のような言い方、言ってから抱きしめるまでが短いことから、抱擁に関しては常習だと思われる。最後にワンモアよろしく頼むと充電するように、名残り惜しむようにおかわり抱擁したのも、寝る前などに毎日のように大なり小なり抱擁をしていたからに違いない。本編でも何度か抱擁をしていたが、おそらくほぼ日課になっていると見ていいだろう。

気持ちが通じ合ったというのに、想いを伝え合う前と同様にただの同居人として何事もなく振る舞い続けるのは無理がある。なにせ付き合いたての一番楽しい時期。いくら鉄の操を持つ陽太郎といえどできればイチャイチャしたいはず。かといって己の欲望にどこまで抗えるか未知数であり、未婚挿入するべからずという信念もある。この時点では陽太郎からの口づけは頬またはおでこにのみで、あとは隙あらば手を握ったりいつもより多く頭を撫でたり、定期的に軽い抱擁を交わしていたのではないだろうか。
そして求婚。からの「もう我慢しませんから、覚悟してくださいね？」。口づけの解禁である。晴れて初々しいスキンシップに陽太郎からの口づけが追加されたのだ。

しかしながら先述のとおり、結婚するまで穴に触れるべからずなので、恋のABCはAで踏みとどまり、Aは三秒まで、抱擁は十秒までと決めている。今のは例えだが、そういったスキンシップのルールは自分の中で設けていそうだ。そのルールは共有されない為“私”が範疇を超えてくることもあり、そういった場合は嬉しいけどめちゃくちゃ困る。努めて冷静に、なんとか正気を保ちながら催す手前で「穴に触れるべからず」と己を戒めてから“私”をなだめる。慣れてくるとこの一連の流れを楽しめる時も出てくる。そういうスキンシップと割り切って、たまに余裕を持ってお返ししてみたりもする。それでも陽太郎は結婚するまで断じてA、手繋ぎ、頭撫で、抱擁のバリエーションを崩さないだろう。ここで夢職人の出番である。

陽太郎とのプラトニックラブは非常に魅力的であり、プラトニックだからこそ輝くのもまた事実。そんなプラトニック太郎が追い詰められた時、果たしてどんな行動に出るか。私はそれを書きたい。もう筋書きはできている。あとは新しいノートパソコンを手に入れるのを待つばかり。こればかりはスマホでは書けない。何故なら私は忘れるタイプの夢職人であり、頭がインコ以下なので、画面が小さいと少し目を離した隙にどこまで何を書いたか分からなくなるからだ。一から書くとするとスマホではせいぜい500文字が限界であり、それを超えると充電の減りにチキって保存して閉じてしまうのだ。比較に出したインコにも失礼極まりないボケチキン。インコさんごめんなさインコ！

今はスマホでおとなしくゆっくりお題とけん玉おじさんのオマケを仕上げていきながら、この滾りを腹に収めておくしかない。昼夜問わず鶯の浴衣を着せて約束ノ頁をプレイするという新たな禁断の扉を開け、まだ月曜日であるという事実に頭を壁に打ち付けながらそのBに準ずる話を展開した。あとはコメディでいくかドスケベ全開でいくか。ここでどっちがいいか乙女たちに意見を募りたいところだが、募って誰からも意見無かった場合おいしくもありそれなりに悲しくもあるので、秋葉原に行くまでになんとかして決めておかねば。けどまぁ十中八九込コメディになるだろう。