ノートパソコンの修理代、電源故障ということでやはり修理レベルマックスの最高額を叩き出してしまった。電源が点かないのでデータの移行は潔く諦めて、新しい相棒を探しにノートパソコンのコーナーへ足を運んだ。ルイーダの酒場よろしく機種とスペックを見比べていると、恐れていた事態が置きた。親方から、「ゲームやるだけなのにそんな高いパソコン要るか？」というごもっともな質問が投げかけられた。しかし私は慌てず、実は一攫千金狙って小説を書いていると、なろう作者になりきって話した。見せろと言われたが断固拒否をし、なろうサイトをチラっと見せた。読者は520人くらい、水曜更新でデスゲームを書いていると嘘をつき、もしバズれば書籍化アニメ化映画化も夢じゃないと、正気を捨てて話した。そっち方面にとんと疎い親方は、商売道具だから買った方がいいかと納得してくれた。さすがに良心が痛んだ。

しかし購入するのは十万超えの電子機器。その場で即断即決というわけにはいかず、メッカ秋葉原まで出向いて最近のパソコン事情を聞きつつ、値段交渉しつつ購入しようという話になった。本当は今すぐ欲しい、今日持ち帰ってすぐセットアップして明日から使いたい。でも金を出すのは親方なのでおとなしく従った。よってまだ当分不器用クソフリックで夢小説を書くことになる。新しい相棒が決まるまで書かないという選択肢もあるが、夢小説健康法は欠かせないのでそれは難しい。来週秋葉原に出向く前に、もしかしたらクソフリックからスーパー天才フリックに進化し、ノートパソコンなんて要らねぇぜ！となっているかもしれない。もうこの時点で親指の付け根が悲鳴をあげているが、ゆっくりでもいいから師たちを見習って、指先で送るチミへのメッセージを書いていきたいと思う。