やることが多すぎる。普段何もしていないので文句を言える立場ではないことは重々承知しているが、私が今やりたいのはソリティア(縁がわエディション)と夢小説を書くことと兎狩りの三つのみ。クリスマスの晩餐の準備などしている場合ではない。

昨日24日はちょっと贅沢して、予約していたケーキを取りに行ったデパ地下でワインとオードブル等購入した。もちろんその中には私の大好物であるもも焼きもあった。野蛮人らしく手で持ってむしゃりむしゃりと大変美味しく頂いた。それなのに併設されたスーパーで謎に生の骨付きもも肉を買い、今日、それを自ら調理し、今宵は自作のクリスマス仕様の汚料理を振舞わなければならない。何故か？ホールで買ったケーキが残っているからだ。
ケーキがあるということはすなわちパーティー。それ相応の料理を並べなくてはならない。己の拘りだがめんどくさすぎる。もも焼きはタレに漬けてオーブンでブンするだけなのでまだいいが、問題はサイドメニューだ。全力で手を抜きたいところだが、そういうわけにもいかない。労働者に対する敬意を払いたい。でも一番の理由は、私の貧相なまつ毛に幸あれと、お高いマスカラ下地とマスカラを買ってもらったからに他ならない。

化粧品の相場を知らないのをいいことに、門りょうが絶賛していたからと言ってエレガンスの下地とマスカラを買ってもらった。目の大きさが違うだろと言われたので、目をデカくしてぇからコレなんだよと訴えたところ納得してもらえた。
エレガンスは何をどうしたって一時間で下がるまつ毛をキープする最終手段だ。低価格でありながら優秀と名高いキャンメイクでも駄目だった。ちなみにまつ毛は数える程度しか生えていない。そんな私の目元を哀れんで快く買ってくれた。なのでおもてなしで返すしかない。

20代の頃はフライドチキンとグラタンとポテトサラダ、クラッカーにカマンベールチーズと生ハムを乗せて黒胡椒を振ったものというカロリー度外視のメニューを作っていたが、やがてビーフシチューとガーリックトーストと、それっぽい野菜にナッツを乗せたそれっぽいサラダという控え目な汚料理になっていった。
ある年は『きのう何食べた？』に出てきたクリスマスメニューを再現してみたが、ウルトラ不器用な私にはラザニアが鬼門だった。ラザニアは大好物だが、茹でる時に一枚一枚やらなければならない。手間と工程と洗い物が多すぎるので、もう二度と作らないと心に決めた。ラザニアは丁寧な暮らしができる人にしか作れない料理だろう。あまりに申し訳なさ過ぎて陽太郎にも頼めない。

ケンタッキーに甘えた年もままあるが、パサパサした部位を食べていると悲しくなってくる為、クリスマスバーレルは卒業した。

いつだったか、料理名が全く思い出せない、茹でた野菜とスモークサーモンを型にハメて層にし、ゼラチンで固めたものを作ったこともあった。手間が掛かったわりにベチョベチョで全然美味しくなかった。慣れないことはしない方がいいと教訓を得た。
ケーキもあるのでそんなに気合を入れて品数を増やさない方がいいとは思いつつ、何にすればいいのか全く思いつかない。とりあえず何かオシャンな草は買おうと思う。

幸いルピシアのお茶福袋が届いたので、紅茶はたんまりある。ただしケーキにどの紅茶が合うのか等は全く分からない。その福袋を開封した時、四つも緑茶が入っていて白目を剥いたが、陽太郎と利き緑茶でもしながら楽しく飲めばいいねということで納得した。

掃除も片付もまだ残されている。全くもってやりたくない。
クリスマス当日のお話を途中まで書いたけど絶対に間に合いそうになくてしんどいし、働きマンには心よりお詫び申し上げるが正月休みが今から憂鬱で仕方ない。自分からやり出した年末恒例のスナック『鬼嫁』の開店もなかなかに面倒で、好評だがやり出したことを後悔している。

スナック『鬼嫁』とは、酒とつまみのメニュー表を用意して、オーダーされたものを用意する。ただそれだけのことだが、出勤と同様の服装でフルメイクをする。親方は名実ともに太客なので、気合を入れた接客で気持ち良く酒を飲んでもらって一年を締めくくっている。カラオケ設備が無い為、めんどくさくなったら歌わせるという手法が取れないのが難点ではあるが、そういう時はスナック『鬼嫁』のマスターである愛犬に助けを求め、ダル絡みの犠牲になってもらう。

毎年楽しみにしていた笑ってはいけないは今年もやらないし、格闘技は配信でＪのカウコンもない。なんて味気ない大晦日。そうなると、職歴を生かして酒を勧め、早々に寝てもらって縁がわで年を越したいところだ。
いやその前に今夜の準備をしなくては。

あーーーーーーーーもうべっちょべちょのキムチ炒飯でいいか！！