狂った女の丸出し日記

パーティーナイト

2023/12/05 20:48
親方が出張に出た。私はこの日が来るのをどれ程心待ちにしていたか。
前回カレーを大量に作って地獄を見たので、今回は何も作っていない。息をしている自分へのご褒美に、ウーバーイツのお世話になろうとウキウキしながらアプリを開くと、種類が多すぎてなかなか決められない。牛肉は決定しているが、塊なのか挽肉なのか挽肉の塊なのかタンなのか。注文先は懐かしのファミレスかステーキハウスか、それとも肉専門店か。ハンバーガーも捨て難い。

心の陽太郎に相談してみるも、「どれもおいしそうですね。」と一緒に迷うばかりで、しまいには「野菜も一緒に食べてくださいね?」と言い出した。まぁ陽太郎がそう言うならと、重すぎる尻をなんとか持ち上げて、とりあえずスーパーにカップ入りサラダを買いに出かけたところ、駐車場にからあげ屋が来ていた。もうこれでよくね?となり、牛さんは明日にすることにして、そこでからあげを大量購入してきた。あとは縁がわで三人仲良くからあげパーティーをするだけ。
虎は「これは米が進むな!」と言ってもりもりいくし、陽太郎は「うん、キャベツとの相性もいいですね。」と、お口に衣を付けながらもりもり食べるに違いない。

そんな夕飯タイムに心を躍らせながら、腹ごなしに戦にでも出るかと久し振りにFE無双を起動した。すると、久し振りすぎて操作の仕方を綺麗サッパリ忘れていた。結構やり込んでいたはずなのに、終盤ステージで初心者ムーブをかまして苦戦し、今日はこれじゃないのかもしれないと、もっと久し振りにDQビルダーズ2を起動した。マイクラのドラクエ版と思ってくれていい。

途中で放置していた、魔女の宅急便のグーチョキパン店の再現ビルドの続きから始めようとしたところ、こちらも操作の仕方を綺麗サッパリ忘れていた。800時間以上やり込んだはずなのに、凡ミスして無駄に外壁をブチ壊してしまった。滑空すらままならず、まさに見習いビルダーのようなぎこちない動き。ゲーマーとしての衰えを感じた。

陽太郎がこのゲームで遊んだらシドーが大好きになり、最後の展開に感動して涙を流すだろう。町民たちからの依頼にも親身になって受け答え、暮らしを豊かにする為に、いっぱしのビルダーとして一生懸命尽くすに違いない。雨に打たれて眠る人々を可哀そうに思い、屋根までしっかりつけそうだ。

クリア後にはきっと農民ばかりの農村を築くだろう。素材も喜んで積極的に取に行き、ものすごく凝った家屋や温泉施設、様々な畑をビルドするに違いない。血が騒いで自らも畑を持ち、農作業を率先して行って、気付いたら一日終わっていた、なんてこともあり得る。また、彼も男子なので必ずデカい城のビルドに手を出すだろう。私と違ってしっかり計算された、美しい城が出来上がるに違いない。

ただ、素材島で食肉になり得る動物を連れ帰る時、誤って剣を振り回してしまい、その場で食肉に変わり果てたのを見て、心に深い傷を負うかもしれない。私も初めてそれをやらかした時はショックを受けたが、最終的に罪の意識も無くなり、食肉欲しさに追い回すまでになった。

それからこのゲームにおいて、えっちな部屋を作れというノルマがあるのだが、陽太郎はどんな気持ちでそのノルマと向き合うのだろうか。「えっち度が足りてない…えっちな照明をもう一つつけるか?でもそれだと素材が足りないな…よし、ピカピカ島に行こう。あ、ついでにバニーさんも連れて来ないと。」とか言いながら、至って真剣にえっちな部屋をビルドするのだろうか。陽太郎がビルドしたえっちな部屋で生活できる住民が羨ましい。

そんな妄想をしながら我が開拓島『バカバッカ島』にて山を切り崩し、縁側の土台と畑の囲いを作ったところで疲れて終わった。お待ちかねのからあげは肉がクレームギリギリまで薄く叩きの伸ばされており、衣が古い油をたっぷり吸っていてるせいで、胸やけを起こして食べ残しましたとさ。

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