今年があと一月で終わる。信じられないオーマイガー。

去年の年末に、小中からずっと付き合いのある仲の良い地元の友人たち(私含む男女六名)(全員もれなく神懸かったバカ)でリモート飲み会をした。その時の恐怖体験を是非聞いてもらいたい。

中学の時の思い出話をしている最中、聞いたことのない名前が出てきた。その名も『タナシン』。そういえばタナシンどうしてるんだろうね、と一人が言い、タナシンて何？というところから始まった。

今となっては考えられないが、学生時代の私は一度話したら全員友達、みたいな感覚で、学年で話したことがない生徒はいなかった。スクールカーストという概念はなく、男女問わず誰とでもよく話した。今思えば相手からしたら迷惑だったかもしれない。中には当然嫌いな奴もいたが、同級生一同を大事な友人だと思って過ごしていた。

それなのにタナシンだけが全く思い出せない。私以外の全員タナシンを知っていて、私も話したことがあると言う。途中で転校してしまったが男バスにいたそうだ。よりにもよって同じ部活。それなのに全く思い出せなくて恐怖でしかない。

みんなで私をハメてるのかと思ったがどうやら違うようで、怖いからやめてくれと言ったら怖いのはこっちだと言われた。外人かと聞けば違うと言うし、タナシンのシンは神と書くのかと聞いても違うと言う。フルネームを聞いても類友なのでフルネームまでは誰も覚えていない。頼みの綱の卒業アルバムは、揃いも揃ってすぐ出せるところに無く誰も確認できない。

タナシンというくらいだから、タナカシンジかタナカシンヤ、タナベシンゾウとかではないかと推測していたら、先日の日記に書いた中尾に守られた梅田がテーブルを回答ボタンのように叩き、「ピンポーン！タケダシンゲンじゃない？！」とトンチンカンな事を言い出した。それだとタケシンだろ、“ナ”はどこ行ったんだよと笑った後、別の話題へと移ってしまった。

今でも全く思い出せない謎の人物タナシン。同窓会が開かれでもして、実際に顔を見ても思い出せなかったら失礼すぎて震える。どうかタナシンも私のことを全く覚えていませんように。